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http://mylibrary.maeda1.jp/0426OilMajor2017-3rdQtr.pdf
2017.11.
前田 高行
1.五社の7-9月期業績比較 (続き)
(5)設備投資
(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-54.pdf 参照)
2017年7-9月期の各社の設備投資額はExxonMobilが60億ドルと最も多く、これに次ぐのがShellの50億ドルである。その他3社は、Chevron 45億ドル、BP 41億ドル、Total34億ドルと続いている。前年同期と比較するとExxonMobilとBPは増えているが、Shell、Total及びChevronは減少している。ExxonMobilは前年同期の42億ドルから4割増加した一方、Totalは51億ドルから45億ドルに減少している。石油価格が上昇し資金に余裕が出ているが、石油の需要そのものが伸びていないため、設備投資に対して慎重な企業が多いようである。
(6)原油・ガス生産量
(表http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-22.pdf 参照)
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-55.pdf 参照)
今年7-9月の原油生産量はExxonMobilが平均日産量228万バレル(以下B/D)で5社の中では最も多い。その他の4社はいずれも200万B/D以下であり、Shellが185万B/D、Chevron 172万B/D、Total は139万B/D、BPはExxonMobilの6割弱の134万B/Dで5社の中では最も少ない。ExxonMobilは世界各地で万遍なく原油生産をおこなっており他社を圧倒している。前年同期と比較するとBPは18%増と5社の中では飛び抜けて増加しており、Totalは8%増、ExxonMobil及びChevronは3%増である。Shellは5社の中では唯一前年同期を下回っている。
天然ガスの生産量はShellが日産105億立方フィート(以下cfd)と5社の中で唯一100億cfdを超えており、これに続くのがExxonMobil(96億cfd)である。これに対して他の3社はBP 65億cfd、Total 64億cfd、Chevron60億cfdと並んでおり、ShellあるいはExxonMobilの6割にとどまっている。前年同期に比べるとChevronが17%、BPが14%増加しており、Shell及びTotalは微増、ExxonMobilは5社の中で唯一前年同期をわずかに下回っている。
天然ガスを石油に換算した原油・天然ガスの合計生産量ではExxonMobilは388万B/Dでこれに次ぐのがShellの366万B/Dである。その他の3社はChevron272万B/D、Total258万B/D、BP246万B/DでありExxonMobilあるいはShellの7割前後である。石油と天然ガスの比率を見ると、5社はいずれも石油の比率が高いが、その中でもChevronは石油63%、天然ガス37%であり5社の中では石油の比率が最も高い。ExxonMobilは石油59%:天然ガス41%であり、BP及びTotalは共に石油54%:天然ガス46%である。Shellは5社の中では石油と天然ガスの比率が最も拮抗しており、石油51%、天然ガス49%である。
(続く)
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