(ロシアを追い抜いてトップに躍り出た米国!)
(2)国別生産量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-2-T01.pdf 参照)
生産量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計生産量が最も多い国は米国である。内訳は石油が1,000万B/D、天然ガスは6,876億㎥(石油換算1,185万B/D)、合計では2,185万B/Dで、同国は石油生産量では世界第3位、天然ガス生産量はトップである。
米国に次ぐ世界第二位の生産量を誇るのはロシアである。同国は石油、天然ガスともに世界第2位の生産量であり、石油生産量は1,079万B/D、天然ガス生産6,048億㎥(石油換算1,042万B/D)、石油と天然ガスの合計生産量は2,121万B/Dである。2012年の米国とロシアの生産量はそれぞれ2,065万B/D及び2,085万B/Dであったが2013年は米国とロシアが逆転し米国は世界一の石油・天然ガス生産国となった。両国が世界全体の生産量1億4,524万B/Dに占める割合は米国15.0%、ロシア14.6%である。因みに埋蔵量については(前章参照)ロシアは世界4位に対して米国は世界11位である。
生産量第3位はサウジアラビアの1,330万B/Dである。内訳は石油1,153万B/D、天然ガス1,030億㎥(石油換算177万B/D)でありロシア或いは米国に比べて石油の比率が圧倒的に大きい。4位から10位までの生産国は、4位カナダ662万B/D(内訳:石油395万B/D、石油換算天然ガス267万B/D。以下同じ)、5位イラン643万B/D(石油356万B/D、天然ガス287万B/D)、6位中国620万B/D(石油418万B/D、天然ガス202万B/D)、7位カタール473万B/D(石油200万B/D、天然ガス273万B/D)、8位UAE461万B/D(石油365万B/D、天然ガス96万B/D)、9位メキシコ385万B/D(石油288万B/D、天然ガス98万B/D)、10位ノルウェー371万B/D(石油184万B/D、天然ガス187万B/D)となっている。
11位以下20位までの国を列挙すると、クウェイト、イラク、ベネズエラ、ナイジェリア、アルジェリア、ブラジル、カザフスタン、インドネシア、英国、マレーシアの順である。
(続く)
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