石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

BPエネルギー統計レポート2013年版解説シリーズ:天然ガス篇7 生産量(2)

2013-07-24 | その他

 

(注)本シリーズ「BPレポート天然ガス篇」は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。

 

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0275BpGas2013.pdf

 

 

2. 世界の天然ガスの生産量(続き)
(米国とロシアが生産量世界一位、二位!)
(2)国別生産量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/2-2-T01.pdf参照)
 次に国別に見ると、天然ガス生産量第1位は米国の6,814億㎥/年(657億立法フィート/日、6.2億トン/年)であり、全世界の生産量に占める割合は20%に達する。第2位はロシア(5,923億㎥、シェア19%)であり、この2カ国の生産量が飛び抜けて多い。米国はここ数年シェールガスの開発及び生産が顕著であり、埋蔵量及び生産量とも大幅に増加していることは注目に値する(前章「天然ガスの埋蔵量」参照)。

 この2カ国に続くのがイラン(1,605億㎥)、カタール(1,570億㎥)、カナダ(1,565億㎥)であり、米国或いはロシアのほぼ1/4である。6位から8位はノルウェー(1,149億㎥)、中国(1,072億㎥)、サウジアラビア(1,028億㎥)であり、以上8か国が生産量1千億㎥を超えている。9位以下はアルジェリア(815億㎥)、インドネシア(711億㎥)、マレーシア(652億㎥)、トルクメニスタン(644億㎥)が名を連ねている。

 なおロシア、イラン、カタールなどはGECF(ガス輸出国フォーラム、前章1-(2)参照)のメンバーであるが、GECFメンバー及びオブザーバー15カ国の合計生産量は1.4兆㎥であり、全世界に占めるシェアは42%に達する。これは石油におけるOPEC(石油輸出国機構)のシェア(43%)と同じ規模である。GECFはOPECのような生産カルテルではないが今後の天然ガス需給の動向を左右する鍵になるものと見られる。

(続く)

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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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   E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

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