Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(238)芳賀優里亜

2021-02-08 00:10:00 | コラム
87年11月27日生まれ・36歳。
岩手出身。

公式サイト


子どもをメインにした「ちびっこ映画」でひとつ挙げるとするならば・・・
あまり知られてはいないけれど、『どこまでもいこう』(99)と即答します。

監督は塩田明彦、いわゆる低予算ですし、有名どころも出ていません。

いちばん有名なのが、ひょっとしたら芳賀優里亜(はが・ゆりあ)さんなのでは?

この映画で演じたタマヨちゃん、最高でした。


ですから、
敢えていいますが、
芸能界のなかでは「そこまで美人さんとはいえない(^▽^;)」芳賀さん、それでも、もっともっと活躍してほしいなぁ、、、と思うのです。


<経歴>

旦那は俳優の鎌苅健太。



小学生のころ、上野動物園でスカウトされ芸能界に。

映画俳優デビュー作は、前述した『どこまでもいこう』。
主人公とは両想いっぽいのに、お互い素直になれない等身大の小学生女子を好演し、そして最後の「(ビスコを)あげる♪」の振り返りシーンで多くの男子をキュンキュンさせました。
だからといってこの映画、甘酸っぱいわけではないのです。

ぜひぜひ観てほしい傑作です。

宮崎あおいのクラスメイトを演じた『害虫』(2002)。

2003年、『仮面ライダー555』(テレビ朝日)でヒロインを演じ特撮界のアイドルに。
好評を受け『仮面ライダーキバ』(2008~2009)や『仮面ライダーディケイド』(2009)にも出演する。

と同時に、多くの子役上がり女優が通る「セクシー路線」にも挑戦、自分なんかはグラビアを拝んでクラクラしていたクチです。

映画に話を戻します。
『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(2003)、『ヒョンジェ』(2005)、『海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ』(2006)、『マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝』(2006)、『恋する日曜日』(2006)、『青い青い空』(2010)、『婚活サポーターガールズ!』(2011)、『心霊病棟 ささやく死体』(2011)、

おそらく現時点における代表作となるであろう『赤×ピンク』(2014)、


『虎影』(2015)、『全員、片想い』(2016)など。


ママになった現在は、いわゆる育休でしょうか。

完全復活、待ってます。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(239)橋本愛』
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にっぽん女優列伝(237)倍賞美津子

2021-02-07 00:10:00 | コラム
46年11月22日生まれ・74歳。
茨城出身。

公式サイト

倍賞美津子(ばいしょう・みつこ)さんといえば・・・

アントンの元嫁であり、

※しかし劇画的なショットだよなぁ!


アマゾネス先生ですね、やっぱり。



映画の代表作も多いのに、イメージは「映画以外」でまとまっちゃいます。

そのくらい、アントンや金八が鮮烈だったということでしょう。

あのひとの嫁やるの「どう考えても」大変でしょうし笑、愛の授業はすごいインパクトありましたし。


※意表をつくキャスティングで、そーとー面白かったです


<経歴>

姉は倍賞千恵子。
前述したとおり、元旦那はアントニオ猪木。

13期生の姉を追い、18期生として松竹歌劇団に入団。

映画俳優デビュー作は、67年の『純情二重奏』。
姉との共演作でした。

『人斬り』(69)、『喜劇 女は度胸』(69)、『蝦夷館の決闘』(70)、『喜劇 男は愛敬』(70)、『喜劇 冠婚葬祭入門』(70)。

71年、アントンと結婚。
それでもまったく俳優活動を休むことなく、また、旦那も現役バリバリであるからして、一般的な夫婦生活というものは無いに等しかったのかもしれません。

『喜劇 猪突猛進せよ!!』(71)、『冠婚葬祭入門 新婚心得の巻』(71)、『喜劇 女は男のふるさとヨ』(71)、『暁の挑戦』(71)、『喜劇 夜光族』(71)、『追いつめる』(72)、『喜劇 男の子守唄』(72)、
『人生劇場』(72)の「青春篇」「愛欲篇」「残侠篇」、
『喜劇 快感旅行』(72)、
『花と龍』(73)の「青雲篇」「愛憎篇」「怒濤篇」、
『宮本武蔵』(73)、『ダメおやじ』(73)、『君よ憤怒の河を渉れ』(76)、『あいつと私』(76)、『竹山ひとり旅』(77)、『江戸川乱歩の陰獣』(77)、『黒木太郎の愛と冒険』(77)、『冬の華』(78)、『雲霧仁左衛門』(78)。

俳優としての「格」が一気に上がるのは、79年のこと。

のちに人気シリーズとなるTBSの『3年B組金八先生』(79~80)で保健の天路里美先生を大熱演、ふつう保健の先生がこんなに目立つことはないと思いますが、妊娠し、なおかつ出産を決意した生徒・杉田かおるを全面的にサポートする情熱的なキャラクターを演じました。

これが縁となって、金八は天路先生と結婚するのでした。
個人的には、美術の悦子先生(名取裕子)と一緒になってほしかったですけどね。

そして映画ではイマヘイ入魂の『復讐するは我にあり』(79)に出演、緒形拳・三國連太郎という濃過ぎる俳優と対峙し一歩も引けを取らない度胸を見せつけ、その年の映画賞のほとんどをかっさらいました。

うん、映画の代表作は、やっぱりこれになると思います。



『翔べイカロスの翼』(80)、『影武者』(80)、『ええじゃないか』(81)、『炎のごとく』(81)、『ションベン・ライダー』(83)、『楢山節考』(83)、『陽暉楼』(83)、『逆噴射家族』(84)、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『恋文』(85)、『キャバレー』(86)、『離婚しない女』(86)、『あいつに恋して』(87)、『女衒 ZEGEN』(87)、『童謡物語』(88)、『せんせい』(89)、『マイフェニックス』(89)、『夢』(90)。

『ラストソング』(94)、『午後の遺言状』(95)、『うなぎ』(97)、『東京夜曲』(97)、『時をかける少女』(97)、『ユキエ』(97)、『ラブ・レター』(98)、『秘祭』(98)。

『三文役者』(2000)、『大河の一滴』(2001)、『ターン』(2001)、『赤い橋の下のぬるい水』(2001)、『田園のユーウツ』(2001)、『陽はまた昇る』(2002)、4人の演技巧者のなかで最も迫力があった『OUT』(2002)、『機関車先生』(2004)、『ニワトリはハダシだ』(2004)、『星になった少年』(2005)、『ぐるりのこと。』(2008)、『ニセ札』(2009)。

『大奥』(2010)、『あしたのジョー』(2011)、『デンデラ』(2011)、『一枚のハガキ』(2011)、『莫逆家族―バクギャクファミーリアー』(2012)、
フランス・カナダが合作、共演に西島秀俊や阿部寛など、もうちょっと話題になってもよかった佳作『メモリーズ・コーナー』(2013)、
『あやしい彼女』(2016)、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2019)、『糸』(2020)。

そして最新作が、本年公開予定の『護られなかった者たちへ』。

最も活躍したのは80年代ですが、円熟期に入った現在も精力的で、応援もなにもないですよね。

このまま、ずっと突っ走っていってください。

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I Am a Hero

2021-02-06 00:10:00 | コラム
鬼才アンノによる『シンウルトラマン』の特報が公開された。



お!
カラータイマーがない!!

どこについているんだべか。

とりあえずワクワク、
はっきりいって、『シンエヴァ』より期待値が高い。

アンノさんだってじつは、気持ち95%はウルトラマンに寄っているのではないか。


米国産の、いわゆるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に乗れない自分、
いやそれはべつに、自分の神スコセッシが「MCUは映画じゃない」と発言したからではないよ、
元々、あんまり…なんだよね。

スパイダーマンにしろバットマンにしろ、誰がどう演じるかではなく、誰がどう撮るのか―つまり監督にしか興味なかったりするのだった。

そんな自分でも、日本産のヒーロー物となれば「それなりに」興味を抱くわけで。


ん?
歴代ウルトラマンで誰が好きかって?

やはり、生まれ年にスタートした『レオ』ですね。


仮面ライダーでは、生まれた翌年に発表された『ストロンガー』。

当然どちらも、リアルタイムでは観ていない。


リアルタイムのヒーローでいえば、ウルトラマンでも仮面ライダーでもなく、

『サンバルカン』か、



『ギャバン』になるのです。



スーパーヒーローにいちばん夢中になるであろう少年期に、ウルトラマンはパッとせず(たとえば『ウルトラマン80』)、仮面ライダーは『スーパー1』のあと休止期間に入ってしまったのだよね、ゆえに、ほかが頑張っていた、、、ということかもしれない。


ともあれ。
『シンウルトラマン』に熱狂しているのは、じつは、というか当然、現代の少年ではなく、かつて少年だったオヤジたちだったりする。

アンノさん自身がそうだものね、あぁ楽しみだ。

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外国女優別キャリア10傑(59)ローラ・ダーン

2021-02-05 00:10:00 | コラム
~ローラ・ダーンのキャリア10傑~

パパは怪優ブルース・ダーン、ママは、これまた怪優ダイアン・ラッドというサラブレットなローラ・ダーン53歳、


デヴィッド・リンチのミューズとして、鬼才のイマジネーションを刺激しつづける「キテレツ」な俳優さん。

はいこれ、もちろん誉め言葉よ。

けっして美人ではない、、、かもしれないこのひと、
しかし、映画というフィルターを通すると、ゾクゾクするほど美しくてエロくて、これこそ映画の力なんだなぁ! と思わせる・・・けれど、それは結局、素材に「なんらかの魅力」があるからなわけで。

それをなかなか言語化出来ない、
うーーん、困った。

いや、だから、そういうときこそ、リンチの映画を観ろ! ってことでしょう。


(1)『ランブリング・ローズ』(91)

しかし1位は、リンチ映画じゃなかったりする。

ひとりの女性の性欲過多を真剣に描くという切り口、最近ではトリアーが挑戦しているが、これを20年以上前にやってのけているんです。


(2)『ブルーベルベット』(86)

リンチを「向こう側の神」にした歴史的傑作。

ローラが演じるサンディの笑顔がピュアであればあるほど、物語のおそろしさが際立っていくのだ。




(3)『インランド・エンパイア』(2006)

キチガイじみた悪夢のなかで、ヒロイン自身も気が触れていくという、リンチならではの世界観が180分もつづく怪作。


(4)『マリッジ・ストーリー』(2019)

Netflix発の傑作。

離婚裁判におけるプロフェッショナルな弁護士を好演し、オスカー助演女優賞受賞。

とくに2010年代の後半から彼女、急激に役の幅が広がって目を見張るものがあります。

オスカーおめでとう!!




(5)『ワイルド・アット・ハート』(90)

蛇皮のジャケットを愛する男と、全身が性感帯の女と。


リンチがパルムドールをかっさらったことで知られる、パワフルなロードムービー。


(6)『ジュラシック・パーク』(93)

サム・ニールの助手兼恋人として、恐竜に触れ、恐竜に追われる大忙しの熱演。

カオス理論のこのくだり、大好き。



(7)『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)

名作『若草物語』を別方向から切り取り、21世紀へのアプローチを展開してみせた佳作。

ローラは、四姉妹の母親を演じている。


(8)『ツイン・ピークス』(2017)

リンチが25年ぶりに撮った人気シリーズで、出るとは予想されていなかった「秘書ダイアン」役で登場。

ボブヘアが最高に格好よかった。



(9)『ザ・マスター』(2012)

PTAアンダーソンの傑作で助演、
どんなジャンルでも名演技を披露してくれるが、やっぱり、リンチやPTA作品での彼女を見たい。


(10)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)

少女だったころのレイア姫と友情を築いていた、ホルド提督を演じる。

こういう衣装は、ちょっと、ヒトを超越していた存在じゃないと似合わないのよね。
ローラのほかには、ケイト・ブランシェットとか、ティルダ・スウィントンが適役かな。

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『I Am a Hero』
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もうちょいで抜かしちまうぜ・・・

2021-02-04 00:05:00 | コラム
ついさっき、47歳になった。

かーちゃんは永遠の49歳なので、あと2年ほどで追いつき、それから先は抜かしちまうことになる。

なんてこった、
かーちゃんは、このくらいしか生きられなかったんだなぁ!! と、あらためて思う。


自分?

まだまだ死にそうにない。

分からんがね、この世の中。
コロナで亡くなった20代も居るし、
先日はストロングゼロで激しい動悸に襲われたし、
足腰もね、30代のときに比べれば(当然)弱っている、
事故に巻き込まれるかもしれないし、
もしも…を考え出したら切りがない。

バースデーなのに、ネガティブ?

そんなことはないね、
いつ死んでもいいように生きたいというだけで、べつにこの世に絶望したり憂いたりしているわけじゃない。

この世は素晴らしい、戦う価値がある―といったのはヘミングウェイだったか、
『セブン』(95)のモーガン・フリーマンは「後ろの部分には賛成だ」と呟いた、

自分も同じだね、
素晴らしいかどうかは、ちょっと分からない。

狂っていて面白いとは思うけれどね。

戦う価値は、それはもちろん、あるでしょう。

この、戦おうという意思があるかぎり、自分も大丈夫かな、、、みたいに思っているところがある。


・・・。

う~ん、考えがまとまっているようで、その実、なにをいいたいのか分からんよね?

とりあえずチキン喰ってワイン呑んで自慰をして寝ます((´∀`))ケラケラ


※べつに地元に彼女を残してきたわけでもないが、最近、このカバーがお気に入りなので。

いろんなひとが歌ってきたけれど、彼女がいちばんじゃない?

歌声で泣かせることが出来るって、ちょっとすごい。



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明日のコラムは・・・

『外国女優別キャリア10傑(59)ローラ・ダーン』
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