Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

外国女優別キャリア10傑(53)マギー・チャン

2020-12-16 00:10:00 | コラム
~マギー・チャンのキャリア10傑~

身体のサディスト、成龍ジャッキー・チェン。
精神のサディスト、王家衛ウォン・カーワァイ。

このふたりから徹底的にいたぶられてキャリアを築いてきた香港の俳優、マギー・チャン(張曼玉)も56歳。

ふたりに影響を受け、いずれ監督業に進出するのでは? とにらんでいるのだけれども、まだそういう話は聞かないな~。

どえらいものを撮りそうな予感、、、しません??


(1)『花様年華』(2000)

王家衛、現時点における到達点。

この許されぬ恋を、誰が責められようか。

「別れ話」の予行演習をする展開に、涙が止まらなかった・・・。




(2)『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(85)

発進した直後のスクーターから(成龍により)転倒させられるアクションを披露。

これはもう、いじめですよ!笑




(3)『欲望の翼』(90)

王家衛、初期の佳作。

マギーも素晴らしいが、この映画を観る度、あぁレスリー・チャンもったいなかったなぁ、、、と切なくなる。


(4)『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』(88)

前作よりも深刻な内容ゆえ、あまり笑顔を見せないマギー。

眉間にしわをよせる表情が多く、ファンとして居ても立っても居られない感じがした。


(5)『ロアン・リンユィ 阮玲玉』(91)

25歳で自死した大女優、ロアンの伝記映画。
(成龍が製作総指揮を務めている)

映画ファンでも、これを観るまでロアンについて知らなかったひとも多かったのでは?


(6)『イルマ・ヴェップ』(96)

前夫オリヴィエ・アサヤスが監督した仏産映画。
ではあるが、マギーは「マギー本人」として出演している、いわゆるメタ映画の構造になっていて面白い。




(7)『クリーン』(2004)

再びアサヤスと組み、カンヌで主演賞を受賞。

孤独なヒロインの再生を熱演していて、見応え充分。
にも関わらず、日本公開は5年後だった。

待ち望んでいたのに、なんでじゃ?


(8)『宋家の三姉妹』(97)

チャーリー宋の娘として生まれた三姉妹、宋靄齢・宋慶齢・宋美齢を描いた大作。

マギーは慶齢役、ミシェール・ヨーが靄齢を、ヴィヴィアン・ウーが美齢を演じている。

孫文や蔣介石が出てきて、あぁこの時代か! と気づく自分。

中国史を知らな過ぎるなぁと痛感した。




(9)『プロジェクトA2 史上最大の標的』(87)

「裏のある」花売り娘を好演。

本コラムにて度々アップしている香港版の予告編だが、これ大好き。

映画制作の喜びに溢れているから。



(10)『2046』(2004)

『花様年華』の続編。
トニー・レオンのほかに、チャン・ツィイーやフェイ・ウォン、キムタクも出演。

しかし王家衛の映画なので、当然「分かり易い続編」にはなっていないのよ。

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明日のコラムは・・・

『ぶりぶりぶりっこ』
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外国女優別キャリア10傑(52)ミシェル・ファイファー

2020-12-15 00:10:00 | コラム
~ミシェル・ファイファーのキャリア10傑~

80年代後半~90年代にかけて絶頂期を迎えたファイファー、
62歳になった現在だって現役ではあるけれど、こういうランキングを展開すると、どうしたって前世紀のものでまとまってしまう。

あのメリル・ストリープでさえ「ある程度の年齢を経過すると、女性が演じられるキャラクターは限定されてしまう」と発言しているものね、

ここ数年、ハリウッドを中心にLGBTや人種などの問題点を改善すべきという流れが出来ているので、これからの数年でいろいろ変わるのかもしれない。


(1)『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)

ちょっとビターな、おとなの三角関係。

ファイファーの白い肌がピアノの黒で映え、ずっと観ていられる名場面になっている。




(2)『バットマン リターンズ』(92)

ハグレモノたちを主人公にしたティム・バートン初期の傑作。

キャットウーマンを好演したファイファーは、これでオスカー取ってもよかったのにね。



(3)『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(93)

スコセッシ初の文芸映画。

激しいベッドシーンもないのに、デイ=ルイス様とファイファーが「ちょっと」触れ合っただけでエロいのはなぜなのか!!


(4)『危険な関係』(88)

ラクロの人気戯曲、何度目かの映画化。

グレン・クローズは怖いしジョン・マルコビッチ変態だしファイファー美しいしキアヌとユマ・サーマンは初々しいし、これは俳優を愛でる映画だと思う。


(5)『スカーフェイス』(83)

パチーノの相手役に大抜擢、
まだ少し野暮ったい感じがするところが、またいいんだ。




(6)『愛されちゃって、マフィア』(88)

ジョナサン・デミによる隠れた名作。

日本で劇場公開されなかったのが信じられないし、そのためか邦題も気の抜けた感じになっているが、これは自信を持っておすすめ出来ます。


(7)『テキーラ・サンライズ』(88)

じつは内容は忘れているのだが汗、オシャレな感じのサスペンスだったかと。

しかしこの写真、メル・ギブソンが持つ凶暴性みたいなものが皆無で笑ってしまう。




(8)『イーストウィックの魔女たち』(87)

ジャック・ニコルソンを翻弄する魔女のひとり、もちろんみんなセクシーなのだが、そのなかでも最もセクシー。


(9)『恋のためらい/フランキーとジョニー』(91)

パチーノと再共演、
初タッグ時はイケイケどんどんの恋だったが、こちらでは少し枯れた感じ。



(10)『アンカーウーマン』(96)

ロバート・レッドフォード共演、
ニュース番組のアンカーウーマンを目指すヒロインの成長譚。


※あす、今年最後の外国女優別キャリア10傑です

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明日のコラムは・・・

『外国女優別キャリア10傑(53)マギー・チャン』
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1日2食のリズム

2020-12-14 00:10:00 | コラム
1日2食のリズムをつづけて、もう28年くらいになるかな。

つまり上京して独り暮らしを始めてから、ずっとそうしていると。

朝と晩のみで昼は「なし」。
そういうひとも多いのではないかな。
(もちろん例外もあるよ、昼飯付き合うの断り切れなかったりとか、帰省時とか)

「昼飯なくてもいける」し、まぁ「あってもいいけど…」みたいな。

最初はただ金がないから昼飯抜く、、、みたいな感覚だったはずだけれど、それが慣れると「昼飯に行こう」とか誘われると「うえっ」となったりする。

そう、この感覚がフツーになると、朝飯から昼飯までの時間が短いじゃん!! と思うようになり食欲が(実際は)30くらいあったとしても、昼飯というワードを聞いた途端10くらいに減ってしまったりするのだった。

当然、いまの職場でも昼食(深夜勤務だけどね)を取らない。
11時間拘束の実働10時間だから驚かれることも多く、「しかもチャリじゃん!! 大丈夫なん!?」とか問われるが、来る前に阿呆ほど喰っているし帰ったあとにも阿呆ほど喰っているからOKだよみたいな。

・・・いや分かるんだよ、
3食というのはあくまで「適量」であって、オメーも「そこそこ」でやめておけば3食いけるだろ!? というツッコミは。

でももう28年もつづけたら、大病にでも患わないかぎり変えられないと思うんだよね。




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『外国女優別キャリア10傑(52)ミシェル・ファイファー』
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チャリでひやひや

2020-12-13 00:10:00 | コラム
自分の特技。

速筆。

早喰い。
(特技っていうのかね?)

そして、チャリのパンク修理。
きちんと道具が揃った環境にあれば、少なくとも町の専門店より速く修理出来ると思う。


先月より片道20kmのチャリ通勤をしていると書いたが、なによりも怖いのがパンク。

当然「簡易的な修理キット」は携帯しているものの、しかも「そのときに備え」かなり早めに職場に到着出来るよう出発しているものの、
それでもやっぱり焦ると思うのよね、
速いとはいえどこでパンクするのか、天気はどうなのか(ともに、修理場所が確保できるかという問題)にもよるし。

だからいつも、通勤時は緊張感が伴う。
緊張感はあったほうがいいよね、交通事故の可能性を軽減することにもなるだろうし。

そんなわけなので。
素敵な女子高生のチャリ姿を見ても、ときめくような余裕はないのであった―。



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明日のコラムは・・・

『1日2食のリズム』
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にっぽん女優列伝(230)成海璃子

2020-12-12 00:10:00 | コラム
92年8月18日生まれ・28歳。
横浜出身。

公式サイト

本年最後のにっぽん女優列伝です。


9月に結婚したばかりの新妻、成海璃子(なるみ・りこ)さん。

10代のころは当然のように学生役が多かったのですが、大人びているところがあり、北乃きいと共演した『武士道シックスティーン』(2010)とか観ると、ふたりが同年という設定とはとても思えないのですよね、


ハイライトを吸っている(渋い!)ところを写真誌に撮られたりもしましたが、いいじゃないですか、未成年じゃなかったわけですし。

このハイライト騒動、けっこう大きく取り上げられたのですよね。
女子が吸うには重過ぎる煙草であると。

感覚が古いな、ダサいなと思いますけどね、そういう反応って。



<経歴>

堀越高等学校卒業。

5歳のころにセントラル子供劇団に入団、
2000年のテレビドラマ『TRICK』(テレビ朝日)で仲間由紀恵の少女時代を演じたのが初めての大役。

映画俳優デビュー作は、その映画版『トリック劇場版』(2002)。

『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(2005)で初主演、
『妖怪大戦争』(2005)や『ウォーターズ』(2006)を経た2007年、『神童』で天才中学生ピアニストを演じたあたりから青春映画のオファーがドドドっと舞い込むようになります。
実際、この年から2010年あたりまでは、青春映画といえば璃子さん、、、みたいな感じがありました。

少女を描くのが抜群に巧かった市川準が晩年に放った『あしたの私のつくり方』(2007…そろそろ、市川監督の再評価があってもいいのでは?)、
『きみにしか聞こえない』(2007)、『イキガミ』(2008)、
劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチが演出、B級アイドルを愛らしく演じた『罪とか罰とか』(2009)、
竹中直人、長編映画としては現時点で最新作となる『山形スクリーム』(2009)、
前述した『武士道シックスティーン』、
桜庭ななみや高畑充希と共演した『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』(2010)、
『シーサイドモーテル』(2010)、
演劇×女子高生×ミステリというおいしいとこ取りで、しかも共演が忽那汐里や草刈麻有だから美少女好きにはたまらなかった『少女たちの羅針盤』(2011)・・・ね、この時代の「制服を着たおんなのこの青春映画」といえば、璃子さんって感じでしょう?

『LOVE まさお君が行く!』(2012)、『地獄でなぜ悪い』(2013)、『利休にたずねよ』(2013)、『武士の献立』(2013)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2014)、『極道大戦争』(2015)・・・2000年代に比べると勢いの落ちた10年代でしたが、2016年、作家・小池真理子の半自伝的小説を映画化した『無伴奏』の熱演で再び脚光を浴びます。

『古都』(2016)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)、『愛唄 ―約束のナクヒト―』(2019)、『ゴーストマスター』(2019)、『ワンダーウォール 劇場版』(2020)、
そして大林宣彦の遺作となった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020)に出演。



最新作は『ジオラマボーイパノラマガール』(2020)で、いまは新婚生活を満喫中でしょうから、少し落ち着いたらまた、スクリーンで新鮮な驚きを我々に与えてくれるような気がしています。


来年一発目のにっぽん女優列伝は、二階堂ふみさんの登場です。

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明日のコラムは・・・

『チャリでひやひや』
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