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にっぽん女優列伝(230)成海璃子

2020-12-12 00:10:00 | コラム
92年8月18日生まれ・28歳。
横浜出身。

公式サイト

本年最後のにっぽん女優列伝です。


9月に結婚したばかりの新妻、成海璃子(なるみ・りこ)さん。

10代のころは当然のように学生役が多かったのですが、大人びているところがあり、北乃きいと共演した『武士道シックスティーン』(2010)とか観ると、ふたりが同年という設定とはとても思えないのですよね、


ハイライトを吸っている(渋い!)ところを写真誌に撮られたりもしましたが、いいじゃないですか、未成年じゃなかったわけですし。

このハイライト騒動、けっこう大きく取り上げられたのですよね。
女子が吸うには重過ぎる煙草であると。

感覚が古いな、ダサいなと思いますけどね、そういう反応って。



<経歴>

堀越高等学校卒業。

5歳のころにセントラル子供劇団に入団、
2000年のテレビドラマ『TRICK』(テレビ朝日)で仲間由紀恵の少女時代を演じたのが初めての大役。

映画俳優デビュー作は、その映画版『トリック劇場版』(2002)。

『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(2005)で初主演、
『妖怪大戦争』(2005)や『ウォーターズ』(2006)を経た2007年、『神童』で天才中学生ピアニストを演じたあたりから青春映画のオファーがドドドっと舞い込むようになります。
実際、この年から2010年あたりまでは、青春映画といえば璃子さん、、、みたいな感じがありました。

少女を描くのが抜群に巧かった市川準が晩年に放った『あしたの私のつくり方』(2007…そろそろ、市川監督の再評価があってもいいのでは?)、
『きみにしか聞こえない』(2007)、『イキガミ』(2008)、
劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチが演出、B級アイドルを愛らしく演じた『罪とか罰とか』(2009)、
竹中直人、長編映画としては現時点で最新作となる『山形スクリーム』(2009)、
前述した『武士道シックスティーン』、
桜庭ななみや高畑充希と共演した『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』(2010)、
『シーサイドモーテル』(2010)、
演劇×女子高生×ミステリというおいしいとこ取りで、しかも共演が忽那汐里や草刈麻有だから美少女好きにはたまらなかった『少女たちの羅針盤』(2011)・・・ね、この時代の「制服を着たおんなのこの青春映画」といえば、璃子さんって感じでしょう?

『LOVE まさお君が行く!』(2012)、『地獄でなぜ悪い』(2013)、『利休にたずねよ』(2013)、『武士の献立』(2013)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2014)、『極道大戦争』(2015)・・・2000年代に比べると勢いの落ちた10年代でしたが、2016年、作家・小池真理子の半自伝的小説を映画化した『無伴奏』の熱演で再び脚光を浴びます。

『古都』(2016)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)、『愛唄 ―約束のナクヒト―』(2019)、『ゴーストマスター』(2019)、『ワンダーウォール 劇場版』(2020)、
そして大林宣彦の遺作となった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020)に出演。



最新作は『ジオラマボーイパノラマガール』(2020)で、いまは新婚生活を満喫中でしょうから、少し落ち着いたらまた、スクリーンで新鮮な驚きを我々に与えてくれるような気がしています。


来年一発目のにっぽん女優列伝は、二階堂ふみさんの登場です。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『チャリでひやひや』
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1 コメント

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これからが勝負かなと (夢見)
2020-12-12 21:55:08
役柄も広がりそうですし
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