Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(385)

2021-08-13 00:10:00 | コラム
ちまみ「れ」→「れ」いぷ

ジェームズ・キャメロンによる大ヒット映画『アバター』(2009)、CG×3D技術はたしかに素晴らしかったのだけれども、ある設定に違和感というか嫌悪感を抱いて「好き」とはいえないビミョーな評価になっている。

主人公たちが操る翼竜「マウンテン・バンシー」、


この生物を手なずける方法がなんとも強引で、ほとんどレイプじゃないかと。

「あるもの」を「あるところ」に突っ込んでいるわけだし。

強い女性を主軸に置くことの多いキャメロン、このあたりに敏感なはずなのに…どうした!? と思った。


この世で最も忌むべき犯罪は、「魂の殺人」とまでいわれるレイプだと思う。

これだけAV好きの自分でも「そのジャンル」を観ることが出来ないし、
大傑作だと思っている『八月の濡れた砂』(71)でさえ、「やっちまえばいんだよ~」の台詞にだけは違和感を覚えたり。

捕まったヤツは、べつに刑期重くしなくていいいから、とっとと去勢させればいいと思う。
そうすりゃ早期出所しても危険じゃないものね。


『さよならミス・ワイコフ』(78)


レイプによって人生を破壊される教師を描いている。
その展開には賛否があるものの、創り手たちの誠実さは伝わってくる。


『狼よさらば』(74)

チャールズ・ブロンソン主演、
妻を殺され娘をレイプされた主人公が、街のゴミたちを処刑するさまを描いた。



『告発の行方』(88)


ジョディ・フォスターがレイプ被害者を熱演、
この映画が真に告発するのは、「被害者にも落ち度があった」とするセカンドレイプの残酷さだよね。


『コン・エアー』(97)

囚人のひとり「ジョニー・23」の異名は、「23人レイプした」ことから名づけられた。
というか、自分でそう名乗る厄介なヤツだった。




これらの作品も充分に観る価値があると思う、
思うが、新しいな、現実をきっちり捉えてるな、いやいや「もっと先」を見ているな―と評価出来るのが、現在公開中の『プロミシング・ヤング・ウーマン』だろう。

大学時代、レイプに遭った同級生が自死した。
ヒロインはそのことに対する復讐として男たちに天罰を下しているのだが、その刃は男たちだけでなく、同性にも向けられている。

とくに後半は痛切で辛くなるが、多くのひとに観てほしいな。

監督はこう語る、「この映画はキャンディー。最初は甘くて美味しいけれど、毒も入ってるの」。

なるほど。




あすのしりとりは・・・
れい「ぷ」→「ぷ」ろれす。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(386)』
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