Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(386)

2021-08-14 00:49:32 | コラム
れい「ぷ」→「ぷ」ろれす

なんだったかな、たぶん有吉弘行さんのラジオ番組におけるリスナー(この番組にかぎっては「ゲスナー」)投稿で、

「世の中におけるプロレスということばの使いかたが雑に過ぎて、天国の力道山が泣いている」

というのがあった。

分かるなぁ、「プロレス=やらせ」という定義が勝手に出来上がって、

バラエティ番組における小競り合いとかを「どうせプロレスでしょ」といってしまう感覚。

たしかにプロレスにはショウ的要素があるが、そんな安易に使ってくれるなよと。

いっぽうで、自分がMMAについて熱く語るとき「へー、あしたプロレス観に行くんだ?」などといわれると、「いや、ちがうから。MMAはガチンコなほう」とかいい返してしまうときもある。

興味ないひとにとっては、まぁさすがにボクシングとプロレスのちがいは分かっても、プロレスとMMAって同じに捉えてしまうのだよね。

MMAの源流って、諸説はあるもののプロレスだったわけだし。


自分も世代的に昭和プロレスから入り、『キン肉マン』の連載が始まったこともあって熱狂、しかし「熱狂し過ぎた」ために「台本がある」ことを知り一時期は幻滅までして距離を置いた。

ただUWFの誕生と崩壊―100000万字でも足りないので解説はしません(^^;)―を目の当たりにして再び格闘技熱を帯び、それからほどなくして「MMAっぽいもの」が世界各地で「同時多発的に」生まれていく。

こうして、自分のような酸いも甘いも経験した「厄介な格闘技マニア」が日本で大量出現していくのだった…。


そのあたりの歴史を、これほどまで的確に映像でまとめたものはない、これぞ第一級の資料でしょう。
これにドアーズをかぶせる佐藤Dのセンスも素晴らしい。




『カリフォルニア・ドールズ』(81)

プロレス映画の古典といえばこれ、


興行のありかたが日本のそれとはちがうということまで分かる、ひじょうに丁寧に創られた名画。


『お父さんのバックドロップ』(2004)

中島らもの小説を映画化、宇梶剛士さんやるじゃん!と思った。


快作です。


『レスラー』(2008)

人気投票を実施すれば、おそらくこれが1位になる。

ミッキー・ローク、一世一代の熱演。




『グラン・マスクの男』(91)

ジャン・レノ主演、実在した「神父にして」「プロレスラー」フライ・トルメンタをモデルにした感動作。
マーリー・マトリンの演技だけでも、観る価値ありだぜ!!



『力道山』(2004)

ソル・ギョング主演、中谷美紀や萩原聖人が共演。


歴史を知るためには押さえておきたい・・・が、よい作品とは思うものの、もっと多角的な視点がほしかったので、またいつか、大長編として創り直してほしい。


次回のしりとりは・・・
ぷろれ「す」→「す」とっぷもーしょん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『「嫁入り前のお嬢ちゃん」が未来を作る。』
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2 コメント

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プロレス (oyajisann)
2021-08-14 09:22:54
年上ですが元同期で部下が元プロレスラー。
亡くなってらっしゃったのを最近同じリング名のプロレスラー目にしたきっかけで知りました。
日本のレスラーは給与未払でも我慢。
外国人レスラーは即ケツまくる。
アメリカ修行行ったらプロモーターから眉毛沿って三度笠の恰好させられたとか・・・。
いろいろ興味深い話聞かされました。
決して八百長・ショーだとは言わなかった。
他のレスラー悪口も一人除いてい言わなかったなぁ。
良い週末をお過ごしください。
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子供の頃 (夢見)
2021-08-14 09:55:34
休み時間に男の子たちがプロレスの技で遊んでましたっけ
のどかな時代です
漫画タイガーマスクが人気あって
年下の従弟がよく読んでいました

格闘技も様変わりしていくものなのかもしれませんが

劇的ビフォーアフターで 練習場や寮のリフォームする
返信する

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