Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

コッポラさんの足を引っ張らないでね!

2024-09-04 00:10:00 | コラム
「宇宙人確保!」とか「大仁田感電死!!」みたいな、いわゆる東スポ的な見出し・煽りは、
送り手の「真面目なおふざけ」を、受け手が真剣に受け止めて楽しむという、いわゆる理想的な共犯関係を築けてこそ成り立つもの。



映画の宣伝における「失神者続出!!」「退出者続出!!」にも通ずるところがあるかな。

しかしもう、それも出尽くしたというか飽きられたというか、とくに・・・

「全米ナンバーワン!」
「〇〇のスタッフが結集!!」

・・・みたいなキャッチは、もうなんの効果もあげていないと思います。


さて、コッポラ御大による『メガロポリス』の宣伝が始まっている。

以下の出来事は、日本ではなく米国で起こった話。

数日前にアップされた最新の予告編が、すぐに削除されたのです。

ここから、ものすごく大雑把に説明しますよ。
『メガロポリス』がカンヌで賛否両論だったからでしょう、
コッポラの過去作で、当時ネガティブだった批評を文字に起こし、しかし「その作品は、いまでは名作として高く評価されている」みたいな売り文句を作ったそうですが、
その評が「捏造」だったそうです。

AIに考えさせたわけでもなく「人力?」でウソの批評をでっちあげる。

批評家・柳下毅一郎曰く「ちゃんと資料をあたれば、実際にネガティブな評なんて沢山見つけられたのでは?」

自分もそう思います。
しかし配給はその労力を惜しみ? テキトーに作っちまったと。

あぁ・・・・・・・・・・。
かなしい・・・・・・・・・・。

日本でも「これはまずい!」と思ってソッコーで削除される案件が、
個人レベル(=フワちゃん)でも企業レベルでもありますが、

トシ喰ったおじいちゃん監督だからワイドショーレベルのネタで済んだけれど、
これが、ギンギンだったころの若きコッポラや、全世界の配給をチェックしていたキューブリックが相手だったら、もう訴訟騒ぎにまで発展していたと思うわけですよ。

それでなくとも興行的に苦戦しそうなのだから、仲間が足を引っ張るのだけはやめてくださいな!!


日本では年始くらいかな。
もうこうなったら、2度3度と行って応援しますがな^^


※これは、「旧」予告編です。


…………………………………………

明日のコラムは・・・

『坊主にコンディショナー』
コメント
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