Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(28)ウィリアム・H・メイシー

2022-09-18 00:10:00 | コラム
3月13日生まれ・72歳。
アメリカ出身。

THEダメ男。
一気に注目を集めた『ファーゴ』(96)の、偽装誘拐を企てる主人公。


『マグノリア』(99)の、神童と呼ばれ持て囃された過去を引きずる男。
『ルーム』(2015)の、娘の帰還を喜ぶものの、彼女が生んだ子どもを「どうしても」直視出来ない男。


本人が望んだことなのか、
あるいは「たまたま」重なったのか、
脚本家がメイシーを念頭に置いてホンを書いているのか。

どうなんでしょ?
いえるのは、THEダメ男が「ひじょーーーーーに」似合うということなのです^^


<経歴>

実質的な映画俳優デビュー作は、80年の『ある日どこかで』。
ただ、日本の映画ファンにその名が届くのは90年代に入ってからのこと。

テレビドラマに明るいひとにとっては、映画よりもまず『ER緊急救命室』(94~2009)におけるデビッド・モーゲンスタン医師(非レギュラー出演)でピンときていたのかもしれませんね。
(このときは、THEダメ医者ではなかった!笑)



『ウディ・アレンの影と霧』(91)、『ボビー・フィッシャーを探して』(93)、『依頼人』(94)、『告発』(95)、『陽のあたる教室』(95)…と、なにがあったのか90年代に入ると名作に連続出演。

96年―前述したコーエン兄弟の『ファーゴ』で「思いつきを行動に移したら大変なことが起こりました」的主人公を好演、おかしくて哀しいヒトの性を見事に表現しました。

『エアフォース・ワン』(97)、
PTAにも気に入られ『ブギーナイツ』(97)、つづく『マグノリア』でも印象的なキャラクターを演じる。


このあたりで完全に日本の映画ファンにも名前が浸透、
『サイコ』(98)、『ジュラシック・パークIII』(2001)、『シービスケット』(2003)、『セルラー』(2004)、『インランド・エンパイア』(2006)、『セッションズ』(2012)、『ルーム』と話題作がつづく。
最新作は、2016年の『ブラッド・ファーザー』。

たまに格好いい役も演じますが、それだと受け手は、、、というか、ご本人も調子が狂っちゃう感じがしますね。

この際、生涯「愛すべき」THEダメ男を演じてもらいたいです!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(29)ウイリアム・ハート』
コメント (2)
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