Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(181)竹下景子

2020-04-24 05:41:38 | コラム
53年9月15日生まれ・66歳。
名古屋出身。

公式サイト

きちんとした映画キャリアもある竹下景子(たけした・けいこ)さん、
けれども自分の世代では、『クイズダービー』(76~92、TBS)における「三択の女王」、
あるいは、『北の国から』(81~2002、フジテレビ)における「雪子おばさん」なのですよね。



映画をテキストとして捉えるようになってから初期の映画に触れることになり、あぁ人気女優としてのイメージが出来上がるまでに、そこそこの時間を要したのだ―ということを知りました。


※岡本喜八×倉本聰…ヒットはしなかったけど、なかなかの野心作だったかと



<経歴>

東京女子大・文理学部社会学科卒業の才女。
夫は写真家・関口照生。

もともと演技に興味があり、中学時代には演劇部に所属。
高校生のころ、俳優・天野鎮雄の紹介を受け、『中学生群像』(NHK=のちの『中学生日記』)に出演して芸能界デビューを飾る。

映画俳優デビュー作は、75年の『日本任侠道 激突篇』。

「そういう時代だった」というのもありますが、70年代は『祭りの準備』(75)や『人間の証明』(77)、『犬笛』(78)、『ブルークリスマス』(78)などなど、「やや激しめ」の映画と役柄がつづきます。

ただ76年には女子大生にしてすでに『クイズダービー』にレギュラー出演、才女ぶりを発揮していたわけで、
映画のほうでは下着姿で雪の中に埋められたりしていたものだから、一部ファンにとっては複雑な気持ちを抱いていたかもしれません。
「お嫁さん候補ナンバーワン」みたいなイメージが定着するのは、80年代に入ってからなのですね。

『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』(82)を経た83年、『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』でマドンナ朋子を演じる。
以後、『知床慕情』(87)ではリン子、『寅次郎心の旅路』(89)では久美子を演じ、それぞれ別のキャラクターでマドンナを務めるという珍しい存在に。

最初のマドンナ朋子を演じたあたりで方向性が定まり、映画にドラマにと大忙しの人気女優になったのでした。

ほかの映画作品に・・・
『ハリマオ』(89)、『学校』(93)、『いちご同盟』(97)、
『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)、『レオニー』(2011)、『探偵はBARにいる』(2011)、『劇場版 神戸在住』(2015)、『ゆずり葉の頃』(2015)、『聖の青春』(2016)、『花戦さ』(2017)、最新作が『一人の息子』(2018)。

また「声のよさ」も評価が高く、様々なアニメーションで声優、テレビ番組のナレーションを担当。
印象に残るのは、『風立ちぬ』(2013)の母親役でしょうか。

※こちらデビュー曲



映画好きを自称していますが、あといちどだけ、『北の国から』の新エピソードで「雪子おばさん」を見たいです。


次回のにっぽん女優列伝は、武田久美子さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『続続・アイリッシュマン』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする