Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん男優列伝(355)渡部篤郎

2017-01-18 00:10:00 | コラム
68年5月5日生まれ、48歳。
東京都出身。

公式プロフィール


スタローンもマドンナもそうですが、スターが売れないころに出演したポルノ映画が脚光を浴びることがあります。

本人にとっては、消したい過去かもしれない。
個人的にも「そういうことだって、あるだろうさ」と思うのですけれど、まるでそれが犯罪であるかのような取り上げかたをする雑誌もあって、無粋だなぁ、、、と。

渡部篤郎(わたべ・あつろう)さんも、かつて日活ロマンポルノに出演していました。
(じつは映画として、ひじょうによく出来ていた86年の『ロマン子クラブ エッチがいっぱい』)

この事実が暴かれたとき、「駆け出しだから、なんでもやりました」と素直に告白。

好感を抱きましたね、もうそれ以上はヤンヤヤンヤいうことはないだろうって。


そして関係ないですが、自分は渡部さんの声マネが出来ます。

ためしにやってみたら、けっこう、どころか「かなり」似ていると周囲が褒めてくれました。

ただし酔ったときにしか披露しないので、そこいらへん? よろしくです笑


※代表作は、やっぱりこれでしょうか




<経歴>

元妻はタレントのRIKACO(旧・村上里佳子)、現在の妻はタレントの曲山英里。

かわいい!



高校を中退しガテン系のアルバイトをしていたころ、「なりゆき」で映画にエキストラ出演、これがきっかけで芸能界入りをする。

丹波哲郎の『丹波道場』で演技を学び、前述したポルノ映画に挑戦したりしながらキャリアを築いていく。

実質的な映画俳優デビュー作は、88年の『妖女伝説’88』。
(旧芸名の渡部篤名義)


映画への出演は途切れないですが、キャリア全体を通して見た場合、テレビドラマのほうが役に恵まれている印象があります。

99年の『ケイゾク』(TBS)、インパクトありましたものねぇ!

だから、リンク動画は96年の『スワロウテイル』にしました。
もう20年以上前の作品ですが、正直、渡部さんの演技という点に絞ると、これを超える映画が出現していないと思うからです。


『橋のない川』(92)、『ナースコール』(93)、『虹の橋』(93)、
もうひとつの代表作であろう『静かな生活』(95)では障害を患うイーヨーを「大」熱演、
『愛する』(97)、『緑の街』(98)、『落下する夕方』(98)、『heat after dark ヒート・アフター・ダーク』(99)。

『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(2000)、『狗神』(2001)、『大河の一滴』(2001)、『最後の恋、初めての恋』(2003)、『ゼブラーマン』(2004)、『阿修羅城の瞳』(2005)、『いらっしゃいませ、患者さま。』(2005)、
『水霊 ミズチ』(2006)、『茶々 天涯の貴妃』(2007)、『愛のむきだし』(2009)。

このころ、初監督作『コトバのない冬』を制作。
東京国際映画祭に出品されたものの限定公開だったために、未だ観ていないのです。

これは早いとこ、なんとしても観ておかなければいけない映画の1本だと思っています。

『重力ピエロ』(2009)、『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(2010)、『岳―ガク―』(2011)、『ハードロマンチッカー』(2011)、『外事警察 その男に騙されるな』(2012)、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013)、『R100』(2013)、そして最新作が『映画 ST赤と白の捜査ファイル』(2014)。

やはり2000年代からは、映画の出来とはべつに、渡部さんのキャリアとしては弱いかなぁ。

でもまだ40代だったのですね、これから代表作が生まれることでしょう。


あすで、にっぽん男優列伝は最終回です。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(356)渡哲也』
コメント (5)
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