Cape Fear、in JAPAN

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俳優別10傑 海外「か行」篇

2016-03-18 00:10:00 | コラム
~カート・ラッセルのキャリア10傑~

QTタランティーノによって、再び輝きを取り戻した・・・のは、トラボルタだけじゃない。

80年代―ジョン・カーペンターの分身として、彼の狂った映像世界のなかで無駄に格好いいヒーローを演じていたカート・ラッセルは、
前回取り上げたアル・パチーノとちがって、若手俳優から尊敬する先輩として名が挙げられることは滅多にないし、演技賞とも「ほとんど」無縁だが、
ある特定のジャンル映画の世界で「居てくれなくては困る」唯一無二の存在である。

ヒーローを演じても、どこかダーティ。
悪役を演じれば、とことん悪く。

それでも嫌悪感を抱かせない「愛嬌、みたいなもの」をラッセルは持っている。

そんな彼は、現在64歳。
長年のパートナーは同業者のゴールディ・ホーン、



ちなみに甥っ子は、日本のプロ野球でも活躍していたことのあるマット・フランコ。




以下が個人的な10傑だが、大作でも存在感を放っているものの、やっぱり彼の居場所は「ある特定のジャンル=グラインドハウス」であることが分かる。


(1)『遊星からの物体X』(82)

パンクの視点から捉え直した『エイリアン』(79)だった、、、ような気がする。

(2)『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)

ほんとうの狂人は、物腰が柔らかなのだ。

・・・たぶん。


※注意! 車の衝突映像が出てきます




(3)『バックドラフト』(91)

いわゆるオールスター映画だと思うが、デ・ニーロよりサザーランドよりスコット・グレンより、格好よく描かれている。



(4)『ニューヨーク1997』(81…トップ画像)

ビジュアル面も完璧な、特殊ヒーローの誕生。

(5)『不法侵入』(92)

マデリーン・ストーのおっぱいが拝めるという理由で劇場まで観にいったが、そこそこよく出来ていたと思う。

サイコなレイ・リオッタも悪くなかったし、こういう作品がきちんと評価される世の中であってほしい。

(6)『エグゼクティブ・デシジョン』(96)

工夫を凝らしたアクションで、最後まで楽しめた。



しかしこの5年後に、9.11テロが発生。
『ファイトクラブ』(99)ではなく、この映画のほうを想起したものも多かったはず。

(7)『ヘイトフル・エイト』(2015)

QTが紡ぐ映像世界で、すべての俳優が活き活きとしている。

(8)『デッドフォール』(89)

スタローンと共演。

物語そのものはたいしたことはないが、女装姿が拝める。

(9)『テキーラ・サンライズ』(88)

メル・ギブソン、ミシェル・ファイファーと共演。

洒落たタイトルが示すとおり、現代的な三角関係を描いている。

(10)『潮風のいたずら』(87)

映画としては成功しているとはいい難い、でもゴールディとのイチャイチャが微笑ましいので。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(159)』
コメント (1)
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