Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

2016-03-17 00:10:00 | コラム
事件の報道に対する感想としては、素直だが不謹慎だろう。

だろうが、敢えていうと。

舞台女優を目指していた女の子が殺され、先日、その犯人と思われる男が逮捕された。

被害者の女の子の写真を見て、「あぁこんなに可愛い子が・・・」と。

かなりの割合の男子に共通することだと思う。
桶川ストーカー事件にしろ、女子高生コンクリート詰め殺人にしろ、被害者の女の子が「あまりにも」可憐に過ぎて、気の毒だ不条理だと思う前に、「こんなに可愛い子なのになぁ!!」と、うまく説明出来ない感情に襲われる。

男は逮捕初日は容疑を否認したものの、その翌々日には「自分がやりました」と自供を始めた。

報道が事実だとすれば、夜道で被害者の女の子を見かけ、気に入り、あとをつけ、LINEの交換をしようと彼女宅の玄関前で声をかけたという。

女の子は驚き、部屋に入ってドアを閉め、鍵をかけよう、、、、、とする前に、男に襲われた。


鍵をかけるまで、あともう少し。
もう少しだった。


無念。
無念、だよな。


そんな、鍵にまつわる話から映画へ・・・というのも、なんだかちょっと罪深い気がしてくる。
ひとが死んでいるのだから。

それでも本サイトは社会問題を扱うページではないので、なかば強引に話を進めてみたい。


女子の家に遊びに行った帰り、何度か同じ経験をしたことがある。

笑顔で「バイバイ♪」を伝えて別れたのに、玄関を閉めた途端に鍵をかける音が聞こえた。

・・・・・。

いや、それが日常であり用心ということは分かっている。
ましてや上のような事件が起こる世の中だ、すぐ鍵をかけるのはよいこと・・・と思っていても、目の前で鍵をかける音を聞いてしまうと、さっきまでの関係性を「切断」されたようで、少し寂しい気持ちになるのも事実。

こんな風に考える自分は、メンドクセー男なのだろうか。


鍵といえば、もうひとつ思い出が。

42年生きてきて、いちどだけ鍵をなくして家に入れなかったことがある。

ウチの団地は入居時に「すべての鍵」を住人に預けるため、マスターキーが存在しない。
だから管理人に泣きついても、開けることが出来ない。

1階であれば、窓を割って部屋に入ったろう。
窓の修理代のほうが、鍵屋さんを呼ぶより安いであろうことは想像出来たから。

しかし自分が住むのは5階。

周辺をうろつき、なんとかよじ登れないものだろうかと思案したが、どうやっても無理だった。

仕方なく、鍵屋さんを呼んだ。

鍵屋は慣れた手つきで、いとも簡単にドアを開けてくれた。

正味15分、それで37,000円!!


鍵って、切なくなったり、哀しくなったりすることが多い小道具だな・・・。


以下は、映画に出てきた「鍵あれこれ」の10傑。

煙草や眼鏡同様、鍵も大事な大事な小道具であることが分かるでしょう?


※毎度のことだが、「広義の意味における」鍵である


(1)『カジノ』(95)

金庫の鍵を渡すということは、愛と信頼の証である。

しかし・・・。

(2)『マグノリア』(99)

自分の勤める会社に泥棒に入ったが、鍵が鍵穴で壊れてしまい・・・。

(3)『パルプ・フィクション』(94…トップ画像)

「Z」の乗るチョッパーバイク、その鍵。

(4)『マトリックス リローデッド』(2003)

「鍵職人」の日系人? が登場。



しかし結局、このひとの扱いかたが雑だったように思う。

(5)『アパートの鍵貸します』(60)

タイトルに冠されているので、まずこれを挙げるひとも多いのでは?

(6)『プロジェクトA2』(87)

鍵を出すタイミングが取れず、なかなか手錠が外れない。


※成龍の名人芸、とくとご覧あれ。




(7)『ヒューゴ』(2011)

ハート型の鍵を探し続けた少年。



(8)『ブラック・レイン』(89)

この映画でガッツ石松が、最初に発する英語が「キー、プリーズ!」だった。

(9)『ターミネーター2』(91)

車の鍵は、意外なところに隠してあるものだ。

(10)『卒業』(67)

十字架でロックする主人公。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「か行」篇』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする