Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(268)西村雅彦

2015-03-10 05:52:05 | コラム
60年12月12日生まれ、現在54歳。
富山出身。

公式ブログ

98年ごろのこと、だったと思います。
松竹のスタジオで、『黒い家』(99)撮影中の西村雅彦(にしむら・まさひこ)さんと大竹しのぶを見かけました。
大竹しのぶは想像していた以上に小さく、
逆に、西村さんは想像していた以上に大きかった。

盟友の三谷幸喜も「なんとなく」小さいイメージがありますが、じつは175cmあります。
西村さんはそれより大きい、178cm。

つくづくイメージってあてにならないですね。

テレビCMや人気ドラマ『古畑任三郎』のシリーズ(94~2006、フジテレビ)で、明るくコミカルなキャラクターを得意とするような(これまた)イメージがありますが、いやいや、むしろ敵役であったり、イヤなキャラクターを演じたときのほうが活き活きしているように見えますね個人的には。

そんなわけで個人的なベストは、前述した『黒い家』。
大竹しのぶとともに狂った夫婦を熱演し、なかなかのインパクトだったかと。

予告編動画が見当たらなかったので、個人的にベスト2の『東京家族』(2013)予告編を。

はい?

三谷映画じゃないのかって?

えぇ、テレビドラマや舞台はさすがだと思うのですけれど、映画監督としての三谷幸喜って「映画が好きで好きで、、、」というミーハー感覚が演出にも表れていて、それがちょっと恥ずかしくて、素直に楽しめないところがあるのです。




<経歴>

専門学校時代に地元・富山のアマチュア劇団に入り演技を初経験、演じることが快感となり俳優の道を歩み始める。

上京して数年後、三谷幸喜が主宰する「東京サンシャインボーイズ」に入団、安定した演技で三谷の信頼を得て、徐々に大きな役を与えられるようになる。

映画俳優デビュー作は、95年の『白鳥麗子でございます!』。
松雪泰子が、まだアイドルっぽい売り出しかたをされていたころの珍作です。

『7月7日、晴れ』(96)、『友子の場合』(96)、トヨエツが金田一耕助を演じた『八つ墓村』(96)を経た97年、『マルタイの女』と三谷幸喜の監督デビュー作『ラヂオの時間』で注目を浴びる。

自分が「お、この俳優さん、いいな」と思ったのが『マルタイ』で、ついでにいえば、映画監督・三谷幸喜の最高傑作は『ラヂオ』だと思います。

99年、前述した『黒い家』で本領発揮の怪演を披露。
本質はこっちにあると思うので、じゃんじゃんこういうキャラクターを演じてほしいのですけれど、基本はテレビドラマ・舞台のひとなので、映画では主要キャラクターを張ることは少ないのですよね。

『ゴジラ2000 ミレニアム』(99)、『川の流れのように』(2000)、『天使の牙B.T.A.』(2003)、『交渉人 真下正義』(2005)、
『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』(2006)、『明日への遺言』(2008)、『私は貝になりたい』(2008)、『禅 ZEN』(2009)、『沈まぬ太陽』(2009)、『のだめカンタービレ 最終楽章 前編/後編』(2009~2010)、
『完全なる飼育 メイド、for you』(2010)、『恋愛戯曲 ~私と恋におちてください。~』(2010)、『桜田門外ノ変』(2010)、『武士の家計簿』(2010)、『ジーン・ワルツ』(2011)、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2011)、
『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』(2012)、『宇宙兄弟』(2012)、『のぼうの城』(2012)、『東京家族』(2013)、『草原の椅子』(2013)、『超高速!参勤交代』(2014)、『クローバー』(2014)・・・などなど、映画での出演作も多数ですが、印象に残る演技は数える程度なのが寂しいところです。

最新作は、山田洋次のコメディ『家族はつらいよ』で2016年公開予定。

果たしてこのタイトルでいいのか?? と思いますが、西村さんの演技には期待しています。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『「『祭の馬』」』

コメント (3)
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