今日の日経新聞の1面で「2015年1月からNISA口座を毎年変更できるようにする」案を12月にまとめる2014年度の税制改正大綱に盛り込む、という記事がでていましたね。
・NISA口座、15年から毎年変更可能に 政府方針(日経新聞、会員限定)
要は、現状では1つの金融機関にNISA口座を開設すると最長4年は変更できないので、これを毎年1つの金融機関に口座を変更できるようにしようというものです。ただし、
●NISA口座の資産を別の金融機関に移管することはできません。
(→どうしても移管したい場合には一度特定口座などの課税口座に移してから移管することになると思います)
●非課税期間終了時に新たなNISA口座の枠にロールオーバーする場合、現状では同じ金融機関のNISA口座にロールオーバーするのが前提。異なる金融機関のNISA口座にロールオーバーすることはできません。そういった点も考慮する必要があるでしょう。
以上のことから、NISA口座を開設するときに、金融機関選びを慎重行うというポイントは全く変わりません。また、口座管理や利便性を考えると、NISA口座は1つにまとめたほうがベター。この変更、あくまでも「金融機関選びを間違えた」という人への救済措置くらいに考えたほうがよさそうです。