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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

日本版「キャピタル」を書ける日は来る!?

2012-06-01 20:05:09 | 投信
久々に読み返したのがこの本

過去にバンガードの取締役であり、『敗者のゲーム』の著者でもあるチャールズ・エリス氏ですが、米国独立系運用会社でアクティブ運用を行う『キャピタル』の本も書いています。しかも、まえがきを書いているのが『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著書バートン・マルキール氏ですから、こちらもビックリですよね。

マルキール曰く「私たちのようなパッシブ運用信奉者からみてもキャピタルを取り上げる意味がある」として、以下の2つをあげています。

①1つは効率的な市場仮説の持つ本質的な逆説の中にある。市場が完全に効率的であるためには、新たな情報が瞬時に価格に反映されるように行動する、多数のプロのマネジャーの存在が必要だ。
②キャピタルの長期運用の非凡な成績にある。キャピタルの運用6つのアメリカンファンドは、直近の30年間、S&P500とウィルシャー5000両インデックスを大きく上回っているのだ。

私も、10年後くらいに(パッシブ・アクティブ問わず)日本で成功した独立系の運用会社の本を書いてみたいもの。さて、どこになるでしょうか…。いろいろ思うところはありますが、まだ心に秘めておきます。