Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ジャージー・ボーイズ」@丸の内ピカデリー

2014-10-02 11:59:04 | 機内食・映画・美術展
映画の日の1日、いつもはちょっとひねくれた映画を小さな劇場で見ることが多いが、珍しく大箱でメジャーな一本を見ることにした。

 「ジャージー・ボーイズ」 Jersey Boys

ブロードウェイミュージカルをクリント・イーストウッドが監督した作品。
イーストウッドの映画はすべてが傑作と言うわけではないが、はまるとすごくいいし、特に音楽がらみは「センチメンタル・アドベンチャー」とか「バード」が良かったので劇場まで足を運んでみたわけ。

結果は「さすがクリント」。

劇場版の「ジャージー・ボーイズ」がどんな作品なのか全く知らないし、「シェリー」や「君の瞳に恋してる」の曲は知っていても、さすがにフォーシーズンズと言うグループは知らなかった。フランキー・ヴァリは名前を聞いたことがあったかな、と言う程度。

ニュージャージー出身のイタリア系、不良少年上がりの4人組が下積みから這い上がり、ツアーで全国を回るうちに成功しながらも家族が崩壊し、やがてグループのひずみも大きくなって、という定番のストーリー。
これをミュージカルではなく、あえてクラシックな音楽映画にしているのだが古臭いわけではなく、どっしりと安定感があるところが大御所イーストウッドらしい。
要所要所で登場人物がカメラ目線で独白をするところもスパイスが効いておもしろく、特にラスト近くのゴーディオとニックのセリフにはちょっとした毒があってにやりとさせられるのだが、これは元々あったセリフなのだろうか。

クライマックスは「君の瞳に恋してる」を初披露する場面で、これぞ音楽映画の醍醐味、ぐっとくる。
エンドクレジットもめちゃめちゃ楽しくて、ここだけ何度も見たいぐらい。ある映画を彷彿とさせるのだが、それを明かすとネタバレになってしまうので自粛しておこう。

出演者はほとんど劇場出身者らしく地味。
唯一のスターはクリストファー・ウォーケンだが、これがすごい儲け役。
クリント御大も一瞬だけ姿を見せるのだが、この場面は完全にお遊び。

それにしても御年84歳のイーストウッド、老いてますます盛んと言う言葉は彼のためにある。


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