ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

カンボジア・ハノイ四人旅  -3-

2010年11月26日 | カンボジア&ハノイ2010
11月3日。今日はプノンペン市内観光に出る。
キャピトルのツアーに参加すると、キリングフィールドを含んでいて、ほぼ1日のツアーになる。
オリバーストーンの映画でキリングフィールドを見た世代には、
あの映画の印象が強くて、実際の場所を見るには相当の覚悟が必要だ。
ということで、また女性にも刺激が強すぎるだろうというのもあってパスすることにした。

昨日交渉したトゥクトゥクの運ちゃんは、出発時の8:30には既にホテル前に待っていた。
その前に、キャピトルのレストランでパンとオムレツ、コーヒーで朝食を済ませ、
水も準備していざ市内観光へというので、運ちゃんとコースの検討。
順番から言えば、トゥールスレン刑務所跡が最初でその後王宮というのがベストだが、
王宮は11時には閉門するらしく、そちらを先にしろというので、王宮見物が最初になった。


王宮はキンキラ。

王宮は相変わらず煌びやかだったが、工事中のところもあって、これで入場料6$は少し高いんじゃ。
民族楽器を演奏している老人がいて、そこをのぞくと一緒に叩いてみろと言う。
即興のカンボジア音楽が、それなりの風に流れる。
心付けを器に入れておじいさんと別れ、王宮を後にする。


民族楽器の演奏(?)。

オーさん夫妻と地元演奏者の初ジョイントか。

トゥールスレンの見物は、やはり暗澹とした気持ちにさせられた。
学校を刑務所に作り替え、その中で拷問や虐殺を繰り返したポルポトの罪は、決して許されるものではなく、
同じような事象が世界中のあらゆる歴史において繰り返されたことを思えば、
人間の罪深さや愚かさを突きつけられて、悲しさより虚しさが込み上げてくる。

トゥールスレンを出るとき、ゴミ収集車が通っていて、
低い電線が邪魔になっているのを、収集車の上に乗って人がかき分けて通行するのを見て、
あらてめて電柱を見ると、随分頼りない電柱ということがわかる。
その後、独立記念塔を見物し、博物館に向かう。


独立記念塔。町のランドマーク的建造物。

国立博物館で入場料を払ってクメールの至宝を見物するが、
多分、ここの一番の展示品は、いま熊本のアンコールワット展に行っているだろうと思われた。
それでも各種の石像やレリーフは十分に見る価値のあるもので、
プノンペンに行かれたら是非寄って頂きたい。


国立博物館。館内は撮影禁止。

ちょっとお疲れ気味の女性陣。

昼近くなったので、セントラルマーケット近くの北京菜館で昼食。
炒飯や麺、水餃子に焼き餃子、ビール2本で10$也。
カンボジアで中華料理と思われるだろうが、
地元のクメール料理はもちろんあるのだが、カンボジア中華は結構レベルが高く、それに一般的なのだ。

セントラルマーケットやソリアショッピングモールをちょっとだけ観光して、ワットプノンに向かう。
ワットプノンはプノンペンという名前の由来となった寺ということだが、
いまでも寺詣での人々が多く訪れている。

概ね市内の主要観光地巡りが終わり、昼食も済ませたので、宿に帰る。
トゥクトゥクの運ちゃんには丁度札が15$あったので、チップ込みとのつもりでその金額を渡した。
さらにオーさん夫が、やおらポケットから1$紙幣をチップだと渡し、
結局運ちゃんの最初の要求通りの16$の収益となって、彼にしてみれば大喜びだっただろう。

3時頃には宿に入り、その後は何もすることがない。
近辺はあまり危険はないので、自由に散策されてもいいと言ったが、
オーさん夫妻も若干疲れがあるというので、部屋でしばしの休息となった。

5時過ぎに、モニボン通りでも見物しようということで、ゾロゾロと出かけた。
この時期は昼間もうだるような暑さはなく、夕方になると実に過ごしやすくなる。
しばらく散策した後、ネットで紹介されていた大大餐庁(ターターレストラン)に行く。
海鮮レストランで、その名の通り中華料理屋だ。
キャピトルとオルセーマーケットを挟んだ通りを真っ直ぐモニボン通りに行って、
突き当たったところにあるので非常にわかりやすい。


海鮮レストランでの夕食。屋内ではなく歩道に設置されたテーブルで食事。

ここで、烏賊の料理や麻婆豆腐、お粥に焼きそば、野菜の炒め物とまたまたビールで16$。
水槽には蟹やエビ、魚が泳いでいたが、食欲に比べると費用対効果が薄いということでキャンセル。
慎ましやかなプノンペン最後の晩餐となった。

旅の情報
※ 宿や各種施設の入場料、食堂の支払まで、ほとんど$払いでOK。リエルの両替は最小にしておくべき。
※ 一人旅ならキャピトルの市内ツアーに参加した方がお得。
※ セントラルマーケットの裏側付近に中華料理店が数軒かたまって並んでいる。
※ 食事を安く済ませたいなら、、キャピトルの近くに地元民食堂がある。
※ カンボジアではカジノが公認されていて、プノンペンにもあるのだが行きそびれた。
※ ソリアでカシオのGショックが2,000円弱まで値引きしてきた。真贋は不明。

旅の経費
※ 朝食:31,000リエル(4)、昼食:10$(4)、夕食:18$(4)、宿代:12$
※ 入場料:王宮6$、博物館4$、トゥールスレン2$、ワットプノン1$、トゥクトゥク14$

最新の画像もっと見る

コメントを投稿