ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

中国は、雲南省へ行ってみよう  -7- 

2010年08月20日 | 中国の旅2010
7月24日、朝7時に目が覚めるも、宿の入口の門が開かず、誰も起きていない。
7:30、従業員が来たところで、門を開けさせ外出。
9時過ぎ、束河村へ行くために、古城を出る。
香格里拉大通りまで歩き、乗り合いバスはすぐ見つかる。

束河村までは約4~5㎞で、すぐに着く。
降りたところに食堂があって、朝食がまだだったので入る。
麺を頼もうと思ったが、鍋に粥が湯気を立てている。
これこれ、と一杯ずつ頼んで、味がないので、ザーサイを一皿注文。
ここで持参のふりかけが活躍することに。特にごま塩との相性は抜群。


お粥とザーサイ、大活躍のふりかけ。

ゆったりと歩いて四方街へ。
ここも既に中国人ツアーの観光客の波が押し寄せ、
ネットにあるような、静かでのんびりした村ではなくなっていた。
ただ、所々に村人の生活が垣間見え、麗江の古城とは違う穏やかさがある。


束河村の土産物街

束河村の四方街で休憩する老人と

いかにも穏やかな村の路地

3つに仕切られた三道井という井戸。上流は食べ物を洗うところで、一番下は洗濯したりと、よく考えられている。

散策途中、村の人々が数人路地を入っていくのが見え、
何だろうという興味半分で我々もそこへ行く。「束河老人活動中心」という看板がある。
入ってすぐ広場があり、右の段上に、屋根付きの場所があって、
10ほどもあるテーブルを囲んで多くの人が食事をしている。
1テーブルを10人くらいの人が囲んでいる。えらい御馳走だ。


老人活動中心の広場と建物

段下の広場には座っている人や甲斐甲斐しく動く人がいて、
左の建物はどうやら調理場らしく、そこから広場にあるテーブルに料理が次々と出され、
食事が終わったテーブルに次々と交代で料理がセットされるという案配である。
その賑やかしさに魅せられて、持参のセブンスターをプレゼントしたりしながら、
「我々は日本人です」などと拙い中国語で喋り、ビデオや写真を撮る。

「食いてえなぁ」と丁度昼時もあって、見ていると煙草をプレゼントした男が、
仕切っている女性に、「この日本人達にも食わせろ。」みたいなことを言ってくれた。
こういう中国語は、だいたい勘で分かるものなのだ。
女性は、OK、OKという風に頷いて、空いたテーブルに我々と、
順番待ちしていた人たち7人を案内してくれた。
口には出さず、「ラッキー!」と顔が綻び見知らぬ人々と席に着く。


中国で最も豪華な御馳走でした。

食べ残しのテーブルはスタッフの手であっという間に片付けられ、
新しく料理がこれもあっという間に運ばれた。
なんと、ビール付きで、日本人の我々2人が飲むもんで、
1テーブル2本のビールは追加され、無料の大御馳走(今回中国旅行で最大の御馳走だった)の味もよく、
大満足の昼食と相成りました。
束河村の皆さん、見も知らぬ日本人2人をこんなに歓待してくれてありがとう。
謝謝你!では済まないくらいの思い出となりました。

再びバス乗り場に来て、麗江で乗った場所に戻る。
近くにある高速客運ターミナルで、翌朝の香格里拉(シャングリラ)行きバスチケットを購入。
ブラブラと歩いて帰る途中市場があったので、寄ってみる。
様々な食材の中にひときわ輝くのは、松茸ではないか。
買っているのを見ると、20本くらいはあると思われる松茸が60元とはびっくり。
我々は買ってもどうしようもないので、ライチを買って帰るがこれが美味でした。


市場の松茸屋さん。焼いて食ってみたい。

昼寝の後、格蘭大酒店に予約に行く。
帰国前日は麗江から飛行機で上海に向かうのだが、
客桟に泊まると、翌朝の出発が6時という早朝に宿の出入り口が開かない可能性が高い。
それでは帰国できない状態になるので、ちゃんとしたホテルなら早朝チェックアウトも可能ということで、
1泊320元という金額には目を瞑って、27日の予約をした。

6時から自由行動とし、私は文華街の右手の高台を散策する。
なかなかの風景である。客桟も多い。
超市で大理青梅酒を見つけたので、1本買って帰る。
相方は、核桃餅という菓子を買って帰り、これがなかなか美味しい。


古城のすぐ外、民主路の歩道で商売する綿菓子屋。


松茸の炒め物を含む夕食。

7時前に宿を出るが、今宵も古城はツアー客でごった返し、
レストランのユーロビートのような大音響の音楽に風情も何もなく、
古城の外に出て、3軒続いている食堂で、客引きのおばちゃんの勧誘が巧みな真ん中の店に入る。
選んだメニューは、松茸の炒め物、空心菜炒め、茄子の炒め物、ビール2本で72元。
古城内のレストランではとてもこの金額では食べられまい。
9時に帰宿し、喧噪の宿で青梅酒をあおった後、眠りに就く。

旅の情報
※香格里拉大通りには、高速客運ターミナルや、束河村行き乗り合いバス場や、空港行きリムジンバス乗り場がある。
※格蘭大酒店は、水車の通り向かいにあり非常に便利。フロントには一晩中誰かいるので、チェックアウトは何時でもよい。
※水車から左に折れ、突き当たりが民主路。民主路の右手に行くと黒龍澤へ行く。
※一方、民主路を左に行くと、すぐ歩道橋があり、これを渡ると百貨店がある。ここで酒や干し松茸、雲南コーヒー、中国茶、菓子等の土産品は調達できる。
※Tシャツ等の土産品は、古城内の店で購入する。必ずディスカウント交渉すること。
※古城内の客桟に泊まるなら、五一街や七一街から路地を入った場所が静かでいい。文華街沿いはレストランの大音響で遅くまで煩い。
※客桟での早朝のチェックアウトは難しいと思われる。試してはいないが、7時過ぎだとたいていのところは開いていない。

旅の経費
※水:2元、束河村バス往復:4元(一人)、粥2杯とザーサイ一皿:5元、シャングリラ行きバス代:61元、
※ライチ:7元、大理青梅酒:8元、核桃餅:10元、夕食:72元
※合計:118元

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