ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

黒龍吟醸垂れ口

2015年09月16日 | 酒と料理と
その名も高い、福井県の銘酒「黒龍」。
新酒出始めの垂れ口は、本醸造が先に出て、その後吟醸が発売される。
今年は本醸造の垂れ口に間に合わず、吟醸のみとなったが、
これを冷蔵庫の野菜室に約半年間眠らせておいた。

昨年は、本醸造の方を同じようにして飲んだところ、
先輩の奥様がいたく気にいられて、実はかくかくしかじかでと、説明したことを覚えている。


既に半分以上飲んでしまった「黒龍」吟醸垂れ口の手作り秋あがり

今回の吟醸を一昨日開栓した。昨年の本醸造垂れ口に比べると若干辛口の印象。
新酒からは、やはり味のまろやかさは増しているようだ。
香りはあまり変わらないような気がするが、よくは分からない。
買ってすぐ飲んだものとは、香りも味も変化しているのは間違いない。
瓶の中に入っていても、酒はやはり生きているということを感じる一瞬である。

毎年、何かしらの酒をこのように保存して、自分なりの秋あがりを作っているのだが、
一番鮮烈な印象を受けたのは、和歌山の「黒牛」特別純米生だった。
味や香りもさりながら、食感がとろりと舌を包むように流れていったあの感触は今でも忘れられない。
あれは確かに冷蔵庫で眠っている間に変化したものだ。

どのような酒が美味くなるのかは分からない。
半年間冷蔵庫の野菜室に眠った酒がどんな姿で現れるのか、
これは開けてみてからの楽しみである。

今までの経験から言うと、酒の種類としては純米酒、それも少し格上の特別純米酒ならなお良い。
吟醸香はあまり強くなく、しかし、口含めばほのかに香るような酒が適しているような気がする。

全くの個人的な感想ですけどね。
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