ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

味噌汁の具

2009年03月31日 | 酒と料理と
皆さんは、味噌汁の具では何が一番お気に入りでしょう。
私はなんといっても、筍とわらびのコンビネーション。
ということは今が旬であります。

筍は、春の暖かい雨で、どんどん出てくる。
わらびは、野焼きの終わった阿蘇の草原ににょきにょきと出る。
しかし本当に美味しいわらびは、日差しのいい草原でなく、
日陰でゆっくり伸びたものの方が太くて柔らかい。

わらびの料理はバリエーションが少なく、これといって美味くはない。
しかし、筍と一緒に味噌汁の具になったとき、わらびは真価を発揮する。
これが普遍的な評価かどうかは疑問のあるところだが、
少なくとも私にとってはそうなのであります。

豆腐やワカメ、あげ(南関あげもいい)、各種のキノコ等々、
味噌汁の具は数々あれど、今の時期2~3週間だけが旬の筍とわらび。
これほど贅沢な味噌汁の具があるだろうか。

この味噌汁なら毎日3食でもいい。
筍に酢味噌を和えて、出始めの山椒の葉を散らした皿と、
新じゃがと筍を、薄く味噌で味付けした煮物の入った器と、味噌汁の入った椀。
ついでに、銀杏切りした筍にマヨネーズをのせ、その上に七味を振りかけてオーブンで焼いたものも食べよう。

季節は春。
早めの開花をした桜も、昨日今日と花冷えでまだまだ見頃。
この料理ならもちろん酒は日本酒。
三重錦の純米吟醸中取りうすにごり、メロンの香りかな。
盃にはらはらと落ちる花びらを受けて、極楽極楽。
コメント
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