人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

隠ぺい体質

2024-06-17 09:13:41 | Weblog
私自身も古き昭和時代を生きてきましたが、民間企業で隠ぺい体質が内部告発によって激減してきたことに大変満足しています。しかし、一方では政界や官僚組織の体質は一向に変わらず未だに隠ぺい体質は残ったままです。この古い隠ぺい体質はどうしたら改革ができるのか、私自身も身を置いたことが無いので正直なところ解決策が見当たらないのが現実です。政官業界はトップが自ら襟を正さなければ頭から体質が腐ります。

その意味では日本は民主主義社会と言っても、言論が弾圧されることもあるし、臭い物に蓋をする国民性が無くなりません。その点、米国は大統領でも訴追されるような社会で民衆の強い支えが存在します。犯罪を取り締まり市民を守るべき警察組織が、身内の犯罪を隠ぺいして組織を擁護するなど言語道断だと考えます。私の高校時代の同期にも警察官に就職した仲間がいましたが、どんな理由があったのか知る由もありませんが、二人が自殺した過去があります。

かつては正義感だけでは生きられない組織だったのかもしれませんが、グローバル社会になった今日でも、隠ぺい体質が変わらないのは政治も含めた官僚組織だけだと考えます。東京都知事選挙が20日に告示されますが、ある候補の一言が耳に残っているのは、トップダウンで強引に政策を進める現在の政治を変えて、庶民の意見に耳を傾けるボトムアップの政治を目指したいと話していたことです。政権が長くなると権力者の傾聴力は衰えるものです。
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