世界的にも金融の世界では低成長経済が続いているのに美味しい話はありえないと思うのだが、素人が故に財産をプロに任せてしまうことがある。しかし、あく まで責任は任せた本人に帰することは間違いない。話題になっているＡＩＪによる年金運用も同様で高利回りを狙おうとして不確定な運用に走った例であろう。 経済は生き物なので、良いときもあれば悪いときもある。安全な資産構築をしようとするならばリスクのある運用は避けなければならない。世の中にそんな容易 に儲かる話がころころとあるはずがない。誰かが得をすれば誰かが損をするのが投資の世界である。投資にリスクはつき物なのだから、最悪の場合は無一文にな ることも覚悟しなければならない。 私自身もこれまで多くの投資の失敗をしてきたので、今後同じ失敗を繰り返さないために反省の上に立って書いているつもりである。国民の財産である年金資産 や保険資産の運用は特に堅実性を重視してリスクの低減を図らなければいけないと思う。これから第二のＡＩＪ現象が起きなければいいが、リスクの多い金融商 品が世界の市場に出回っているので今後は運用会社に対して注意すべきであろう。 世の中には射幸心を煽るようなレジャーも多いが、現実に賭博もどきの施設には乱立を防止するために歯止めとして重税を課すことも必要な気がする。聞いた話 であるが、借金してまでお金をつぎ込み破綻を招くということもあるらしい。そのような施設を放置していることが社会問題ではないだろうか。予断であるが、 お金は役立つように還流させなければ世の中の景気も良くならない。
さらに、仕事においても不確定要素に投資しないよう充分に注意しなければならない。
企業で一番難しいのは人材をどう成長させるかということだと思う。大企業は教育制度も充実しているのかもしれないが、中小企業において人を育てることは労 使ともに真剣に取り組まなければならない最大の課題だと思う。しかし現実的に業務上において研修を施して人を育てるのは、言うは易く行うは難しでなか育っ て着るなか時間と費用をふんだんに掛けて効果が上がるものでもない。 ではどうすればいいのだろうか？簡単に答えが出るものでもないが、しいて言えばいろんな人の話を聞くこと、いろんな人と話をする機会を多く持つことだろ う。併せてさまざまなジャンルの読書をすることだと思う。しかし、現実的にそのような時間を自らつくって行動する人は極く少数だろう。だから現代はいろい ろと社会問題に振り回される人が多い。 このような内容の投稿をするのも、毎日のように目にする大人社会における問題解決能力不足の現状が存在するからである。年齢的に大人であるにも拘らず、考 え方や行動がかつての日本と比較しあまりにも子どもじみて感じるからである。子どもの鑑となる大人たちが未熟なのに、子どもだけが順調に成熟するとは現代 社会ではとても思えないからである。 私の友人の教師も、今の教育現場はＰＴＡ対応に付きっ切りで、本来の子どもの教育以前に問題が山積していると話す。親は子どもの教育の責任を学校に押し付 けようとしているケースが多く、人育てに対する親の感覚が本末転倒している教育現場もめずらしくないようである。問題なのは、そのような学校社会で育って 年齢的にのみ大人になって企業社会に入ってうまく溶け込むことが出来るかどうかである。 残念ながら現代社会で抱えている問題の一つに、「人の成長」にどう取り組むかが国の指針としても欠けているような気がする。教育と政治は明確に分けて国づくりをしないと理想の国家像など望みようがないだろう。
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