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星槎教育研究所ブログ★相談員の部屋

みんなちがって、みんないい。一人ひとりの宝物を見つけながら。

NHK厚生文化事業団が「知的障害や自閉症等のある人たちをトラブルから守る」DVDを貸し出し

2008-08-01 19:15:42 | SFS【星槎教育研究所】

発達障害のある生徒たち
こんなことがありました。
 ・ストーカーと間違えられる。
 ・パニックがおきそうになって 近くの交番に助けを求めたら
  警官に職務質問され、ひどい目にあう。
 ・「安いよ!」といわれて 高い品を売りつけられる(いいカモ)
 ・異性に誘われて断れない。
 ・車内の携帯電話を注意して 逆におどされる・・・etc

トラブルを未然に防ぐため
いろいろなSSTをやっていますが
それでも心配です。

下記のDVDについて 特別支援学校の先生に
ご紹介いただきました。

NHK厚生文化事業団のHPをご覧ください。
http://www.npwo.or.jp/info/2008/dvd.html

知的障害や自閉症などの発達障害のある人たちが、
さまざまなトラブルに巻き込まれるのを防ぐための方法を解説したDVDを、
無料で(送料のみのご負担で)貸し出しています。

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発達特性の視点を持った
教員・支援員・相談員・親のための
2008特別支援教育セミナー
お申し込みはこちら
http://www.seisa.ac.jp/information/seminarall.html

帆船AMI号に乗って、駿河湾を南下し松崎までクルージングはいかが?

2008-07-31 06:08:07 | SFS【星槎教育研究所】
帆船AMI号に乗って、
沼津の静浦から駿河湾を南下し松崎までクルージングしませんか?



途中で、宝箱を入り江に隠して、子供たちと一緒に「宝探し」を行ったり、
松崎で、シュノーケリング、カヌーで洞窟探検(夜光虫がすごくきれい)、
定置網引き上げ・市場水揚げ見学(市場の料金で新鮮なお魚が買えます!)等々。
http://katsu.i-ra.jp/e32369.html

というお誘いを受けた。
残念ながら 8月4日に作成中の教材検討会があり
その準備をしなくてはならない・・・
すごく 残念。

もし お休みができる方はお子様と一緒に
参加してみては・・・詳しくは上記のBLOGをご覧ください。

誘ってくださったのは
そのBLOGの主であり
星槎国際高等学校の技能連携校であるM-netアビニオンスクール
http://mnet-c-univ.jp/avignon-high/
星槎大学と連携した市民大学
http://www.mnet-c-univ.jp/avignon-univ/
M-NETパソコンスクール
http://mnet-c-univ.jp/pcs/
などなどを運営なさっている鈴木代表。

いつも「子どもたちのために何ができるか」を考え続け 
すばらしい素敵なアイディアと熱いハートで
子どもたち・生徒たちに体験と知恵を提供してくれる方。

そのアイディアは上記のBLOGをご覧ください。
だがしや楽校も楽しそう!
http://dagashiya.i-ra.jp/

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NHK放送 「ネットいじめに向き合うために」のお知らせです

2008-07-22 06:07:43 | SFS【星槎教育研究所】
わたしの入っている特別支援教育メーリングリストからのお知らせを転送させていただきます。
●MLコミュホームページhttp://www.freeml.com/ts-k


【以下転送】
平成20年8月4日(月)放送「ネットいじめに向き合うために」のお知らせです。

NEDの・・・です。(NED=NHKエデュケーショナル)

8月放送の特集番組を制作中です。
是非ご覧頂いて、感想をお聞かせ下さい。

「ネットいじめに向き合うために」
本放送:平成20年8月 4日(月) 9:30~10:00 NHK教育テレビ
再放送:平成20年8月15日(金)10:00~10:30 NHK教育テレビ

○内容
 中学生の半数以上、高校生の9割以が利用している携帯電話。
 そして、「学校裏サイト」と呼ばれる掲示板やケータイ・メールを
きっかけに仲間はずれやいじめが起きています。
 番組では、実際にあったケースを元に3本のミニドラマを制作。
 どうすれば「ネットいじめ」を防げるのか、また解決できるのか、
具体的なポイントを紹介します。

詳しくは、こちらをご覧下さい。
http://www.nhk.or.jp/school/tokusyu/netijime.html


○感想やご意見をお聞かせ下さい。
NHKのホムページへ
http://www.nhk.or.jp/css/goiken/index.html
にアクセスし、
「メールでのご意見・お問い合わせ」の「メールフォームはこちらへ」から書き込んで下さい。

頂いた感想やご意見は、番組の作りにどんどん活かしていきたいと思っています。
周りの方にも宣伝して下さい。
よろしくお願いします。

 久留米STP(サマートリートメントプログラム) WEBサイト開設

2008-07-15 12:28:29 | SFS【星槎教育研究所】
久留米大学 山下裕史朗先生より
久留米STPのウェブサイトを立ち上げられたご案内をいただきましたので
みなさまにご紹介します。
http://www.kurume-stp.org/index2

久留米STPは
ADHD児のための夏期治療プログラム
通称STP(サマートリートメントプログラム)のこと。

アメリカ ニューヨーク州立大学バッファロー校付属
小児家族医療センター所長のぺラム博士が開発した
ADHDの子どものための行動変容プログラムです。
ぺラム博士が 20数年間にわたる研究の中から
実証されたエビデンスに基づく行動療法を盛り込んでつくった
プログラムということです。
品川裕香さんの『輝きMAX! すべての子どもが伸びる特別支援教育』でも
実践例として紹介されました。


星槎教育研究所でもぜひ このお話を伺いたく
平成20年度の特別支援教育セミナーにもご登場いただいています。

ADHDへの支援
「子どもたちがポジティブに変わる! 
~久留米・ADHDサマー・トリートメント・プログラムの取り組み」
講師 山下 裕史朗
     久留米大学 医学部 医学科 小児科学 

日時  2008年9月23日(火/祝)13:00~16:00

ライブ会場 福岡 博多駅交通センター Aホール(博多駅前)


TV会議会場 星槎大学総合研究所(芦別)
星槎大学学習センター(札幌・仙台・郡山・富山・福井・立川・浜松・大阪・沖縄)星槎大学横浜情報処理センター 宇都宮 松戸 静岡など

お申し込みはhttp://www.seisa.ac.jp/information/seminar0923.html


また 出版の準備も進めておられるそうですので
またご案内させていただきます。

みなさまも ぜひ セミナーにご参加ください。

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2008特別支援教育セミナー
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いよいよ 明日 開演!  『8・12~絆~』

2008-07-01 20:40:43 | SFS【星槎教育研究所】
2006年の舞台「掌(たなごころ)一杯のぬくもり」で
星槎グループ 宮澤保夫会長は、赤塚真人さんと出会いました。
その後 いろいろな交流があり 今回 二人の共同企画により
『8・12~絆~』の公演が決定!
この芝居は、日航ジャンボ機墜落事故をもとに書き下ろしたもの。
この事故で 亡くなったプロミュージシャンをめざしていた赤塚さんの友人
その思いを代弁する作品で、
宮澤会長が「若い世代に生きる意味を教えてくれる」と、
上演を持ちかけたものです。

上演は7月3、4両日とも午後1時半、同6時半の2回。
若い人たちにぜひ観てほしいので、高校生以下は無料。大人3500円。
場所は 二宮町の町営ホール「ラディアン」。
みなさん ぜひ いらしてください。



6月21日の朝日新聞神奈川県版に
「友の思い 舞台で代弁」と題して
『8・12~絆~』の記事が掲載されました。ご一読を・・・。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000806210003

また 赤塚真人さんの劇団『裏長屋マンションズ』の
BLOGでも稽古の様子などがアップされています。
http://yaplog.jp/ta2_blog/category_13/

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卒業生のイラストが本の表紙になりました~

2008-06-24 00:43:16 | SFS【星槎教育研究所】
いつもお世話になっている方からこんなお電話をいただきました。

「本を出版するので 素敵なイラストを描いてくれる人を探しているかたが
いるんだけど・・・・星槎の生徒さんの中にいないかなあ・・・・」

ええ、いますとも。たくさんいます。
というわけで生徒の絵を何点かお渡しし
MINOちゃん(今年星槎国際高等学校卒業したばかり!)の絵を
選んでいただきました。

それから作者小南奈美子さんと編集者M2さんを
ふくめての打ち合わせ。
イメージに合う絵を検討し 一気に描きあげ
それから書き直しの数々・・・
とてもいい経験をさせていただきました。
もちろん初めてのギャランティも。

 

その本は『Namiさんのネーミング子育て』
http://www.onbook.jp/bookd.html?bid=0109


以下 HPより

「子育て、待ったなし!」――日々成長していく子どもたちをどう育てたらいいの? そんなお母さん、お父さんたちの悩みにNamiさんがお答えします。

戦後激動の時代に渡米、苦学しながら医大を卒業し、現代医学の最先端を走る米国医師として活躍。しかし、80年代後半母国日本へ帰国して目にしたものは、子育てに迷う親たちの姿でした。

子どもはわざわざ育てなくてもひとりでに大きくなります。では「子育て」って何なのでしょう? 厳しく叱って躾ける古い日本型の子育ては影をひそめ、「褒めて育てる」が流行のようになっていますが、私たちは効果的な褒め方を知っているでしょうか?

Namiさんのネーミング子育ては、まず自分を許すことから始まります。次に最も近い存在である配偶者との関係を見直して、そして初めて、子どもとどう関わり合うか考えることができるのです。この本は、この時代の子育てに悩むすべての親に送るNamiさんからのメッセージです。

- 主な内容 -
第1章 ネーミングってなあに?
第2章 子育てと夫婦の関係
第3章 躾のコツってあるの?
第4章 BITOKU(美徳)ノススメ
行動を躾けるQ&A

■著者プロフィール
小南奈美子(こみなみ なみこ)
1931年愛知県生まれ。時代の波に翻弄されながらも23歳で念願の米国留学を果たし、医師として人間の「体」と取り組む。85年帰国後は人間の「心」と取り組み、人材育成に携わる。「恋も人生も、自分で選べば失敗しても学べる」が信条。(有)プロア代表、NPOプロアエデュケーション理事長、医学博士 (米国)、米国医師会会員。

ブログ「小南奈美子の幸せ術」http://proa.jp/kominami/

コミュニケーション支援

2007-09-01 12:38:24 | SFS【星槎教育研究所】
9月3日のスタジオパークで
http://www.nhk.or.jp/park/index.html
コミュニケーション支援が取り上げらるそうです。
特別支援教育メーリングリストで教えていただきました。
以下 転記させていただきます。


地域生活においてコミュニケーション支援が行われている状況が
紹介されるそうです。
佐々木正美先生が出演されるそうです。
13:40頃から8分くらいです。
その中で、郡山市にあるロイヤルホストで支援ボードが使われている様子がでます。
これまでの経緯は、下記の本で紹介してあります。

障害のあるなしにかかわらず、すべての人が地域生活を実現するためには、
学校と家庭では、何をめざして子どもたちに
どんな力を育んでいかなければならないか?
地域社会では、どんな環境をつくらなければならないのか?
この問いに対する具体的な答えが、このお店にあると思います。

まだまだ小さな活動ですが、全国のあちこちで、
障がい者が安心して入れるお店が増えるといいと思っています。

書名:『コミュニケーション支援とバリアフリー』
http://www.my-kokoro.jp/communication/book/book.html

支援ボードについて
http://www.my-kokoro.jp/communication/index.shtml

東京新聞より・・「障害ある若者に 大学入学体験 東大などが「DO―IT JAPAN」

2007-08-31 00:14:03 | SFS【星槎教育研究所】
この記事は 生徒のお母さまから教えていただきました。

発達障害や身体障害のある学生に、
大学がどんなところか体験してもらおうという試み
「DO-IT JAPAN」が、
東京大学先端科学技術研究センター(東京都目黒区)を中心に開かれた。
全国から十二人の若者が参加して、最先端の研究に触れたり、
どんな支援策があるのかを専門家に聞いたりした。 (吉田薫)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2007073102037411.html

「DO-IT JAPAN」では、情報技術を使って障害をサポートするもの・・・
 「読字障害」や視覚障害に対して 音声で内容が理解できる読み上げソフト。
ノイズキャンセラーのヘッドホンやワープロなどが紹介されている。

このほかにも うちの生徒にはICレコーダーや携帯のカメラ機能・メモ機能などを
勧めている。

読字障害の生徒が 電車内で居眠りしてしまった。
着いた駅の名前が読めなくてパニックになりそうなとき、
写メールで駅を送ってきて 事なきを得たこともある。

近視の人のめがねのように
バイパスとなる支援ツールがたくさん生まれることを期待している。

また 大学でも 障害のある人を受け容れサポートする体制を
つくってほしい。





「特別支援教育は、子どもの個々のニーズに応じて支援をすること」

2007-08-28 23:15:33 | SFS【星槎教育研究所】
前々回のBLOGで書いた教育再生会議の第二次報告のこと
議事録のリンクがうまくできてなくてすみませんでした。
ここに一部を掲載させていただきます。
ここの内容は 星槎教育研究所が今回実施しているセミナーの趣旨に
つながるものです。
それで品川さんにも 十一元三先生 水野薫先生に引き続き
講演をお願いいたしております。
http://seisa.ed.jp/npo/seminar01.html#2


【議事録P29より】
というのは、「特別支援教育」イコール「障害児教育」では
もうないということでございます。
「特別支援教育は、通常学級の中にいる子どもの個々のニーズに応じて
支援をする」ことであり、こういうふうに「障害のある子供」と
書いてしまった瞬間から矛盾が生じます。
と申しますのは、LD やADHD やアスペルガーの子供たちは、
診断を受けていない子供もたくさんおります。
学校現場で先生が「何かあの子、困った子だね」とか
「大変な子だね」というような形で、
時に子どもが怠けているからとかしつけが悪いからというような、
教師側の認識不足で見過してきた子供たちを、
その子のデコボコをしっかり見て指導していこうということです。
「困った子」に対して安易に診断を求めるような教師が増えているのですが、
ここに「障害のある子供」と書いた瞬間から、
そういう教師の本末転倒の言動に対して拍車をかけてしまいます。
診断のない子、たとえば家庭に介護などストレスがあったり
愛着障害等を起こしている子でも『困った子』という見方をされるのですが、
みんながみんな発達的な課題があるわけではありません。
また、本当に診断が必要なのかという問題もあります。
診断できる専門家が少ないという現状もあります。
環境が整えば『困った子』ではなくなる子もたくさんいます。
教師から見て「困った子」なのではなくて、「本人が困っている」んです。
そこを指導するのが特別支援教育のはずです。

となりますと、診断がない子はまたしてもニッチに落ち込んでしまって適切な指導が受けられなくなりますので、この表現はぜひ変えてください。
そうしませんと、適切な指導を必要としながら
診断のない子は対象外になってしまいます。
そういう子がやがて不登校やひきこもりになったりいじめられたり、
非行に走ったりなど二次的な課題、社会不適応を起こしていっている
現状があり、それらを見過ごすことはできません。
ここはぜひ、いつも私が申し上げておりますような
「すべての子供の認知と多様性に応じた指導」というふうに書いていただければ、いろいろな子供も入ってきます。
これは、その次の大学のところもまさに同じで、
大学生については、本当に診断がないまま大学にテストだけ受かって入ってきて、
それで人間関係ができなくて、社会人、就職の段階で失敗して、
結果的に若年ホームレスになったりですとか引きこもったり
家庭内暴力に走ったりするケースが少なくないんですね。
「障害」と書いてしまうと、ICF モデルが広まっていない現状では、
またそこのところが落ち込んでしまうので注意が必要だというのが2点目です。

教育再生会議第二次報告と 特別支援教育

2007-08-27 05:06:56 | SFS【星槎教育研究所】
安倍内閣の行方はあやしげであるが
教育再生会議第二次報告と議事録を読むと、品川裕香さんがんばったなあ・・・と
つくづく思う。
議事録
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/goudou/dai3/3gijiroku.pdf

政府の教育再生会議が 6月1日 公表した第2次報告
「社会総がかりで教育再生を・第二次報告
~公教育再生に向けた更なる一歩と『教育新時代』のための基盤の再構築~」

 1・学力向上にあらゆる手立てで取り組む--ゆとり教育見直しの具体策--
として、提言1から5まである。
ここでは、特別支援教育に関係ある 提言2を取り上げたい。

<提言2>すべての子供にとって分かりやすく、魅力ある授業にする
 ■授業方法などの改革 ■教育院構想の検討 
 ■すべての子供一人一人に応じた教育

 ○学校は、授業や指導を行うに当たって、個々の子供の多様性に応じた指導・
  支援を行う。不登校の子供や、家庭に困難な問題を抱える子供にきめ細かな
  対応をする。

   (注※) 議事録を見ると この多様性の前に「認知と学習スタイルの」が
        付け加えられたことがわかる。
 
 ○国・地方自治体は、発達障害など特別支援の必要な子どものニーズに対応した
  きめ細かな支援を行うため、教員や支援員の配置、外部専門家の活用、全教員
  に関する研修の実施などにより、小・中学校、特別支援学校、さらに幼稚園、
  高等学校における特別支援教育体制の強化に努める。

 ○国は、発達障害などの特別支援教育に関する総合的プロジェクトのモデル地区
  での実施や、教育指導方法や支援機器、ソフトの活用に関する研究、成果の
  普及を行う。

品川さんは
・発達障害のこと、虐待などがあるかもしれない子のこと
・学力だけでなく体力をつけること、
・LD・ADHDへの評価面での配慮(テストを受けるときに問題用紙を拡大するとか
 問題を朗読するとか)すること、
・いじめの背景を調査是正し、背景に発達課題や虐待等がないか注意すること、
・「すべての」子どもを能力に応じて伸ばすこと、
・学力だけでなくコミュニケーション能力や対人関係能力、問題解決能力、
・批判的思考力などの養成を検討すること、
・子どもの成長発達権が保障されているかどうかの省庁を越えた監督・監督機関の
設置を検討すること
をずっと 教育再生会議で訴えてこられました。

いろいろな講演会・セミナーでも伝えてこられました。

現場を取材して クールな頭脳とホットな心と鋭い視点で
「訴える」「伝える」文章を書かれています。

本年度は星槎大学でも 非常勤講師として科目を受け持ってもらっています。

そして 9月23日(日)星槎教育研究所主催星槎大学共催のセミナーに
登場いただきます。
http://www.seisa.ed.jp/npo/seminar01.html#2

批判するのは簡単だけれど 「どうしたら実現するか」を考えていかないと・・・
品川さんの口ぐせですが、これは星槎の理念でもあります。
いっしょに考えたい皆様のご参加をお待ちしています。


  

インクルージョン教育で大切なこと・・・包括的プログラム

2007-08-08 20:46:58 | SFS【星槎教育研究所】
うちの星槎大学の山口薫学長は
インクルージョン教育を語るときに、
「インクルージョンをわかりやすく考えるには
その反対のエクスクルージョン(排除)をイメージするとよい。
インクルージョンは排除しない教育だ」とおっしゃっている。
http://www.seisa.ac.jp/message/message.html

インクルージョン教育は、
よくインテグレーション(統合教育)と混同され
障害のある子とない子がいっしょに学ぶ教育と考えられることが多い。

山口薫学長の解説がわかりやすいので ここでご紹介したい。

「定義の上では、統合教育とほとんど変わらないかに見える
インクルージョン教育が、統合教育と決定的に違う点は、
子どもをまず障害のない子どもとある子どもに分けた上で
その統合を進めようとする統合教育に対し、
インクルージョンでは、子どもは一人ひとりユニークな存在であり、
一人ひとり違うのが当たり前であることを前提として、
すべての子どもを包み込む教育システム(education for all)の中で、
一人ひとりの特別なニーズに応じた教育援助を考えることにある。」 
    (山口薫 「リハビリテーション研究」 第94号より)


インクルージョンと個別支援は対極のように語られることもあるが
インクルージョンは個別支援をも「包括」しているのだと思う。
一人ひとりの特別なニーズが個別支援にあるのなら
インクルージョンの教育システムの中に個別支援を入れればよい。
それが通級であり、特別支援学級であり、特別支援学校であろう。
 (しかし、その場合 居住地校との交流をすることが
  大切だと思う。地域で生きることの意味を問い直したい。)
いつでも、何もかも、誰もかも、いっしょに教育することが 
インクルージョンではない。


通常学級における特別支援教育を考えるとき
いつも何だかもどかしい思いをする。

学力も特性も学び方もちがう子たちが同じことをする「画一授業」
それについて来れない子たちの「個別支援」
そうじゃないだろう??!!と叫びたくなってしまう。

一人ひとりユニークな存在の子たちが 同じ場面でいっしょに
それぞれの学び方・個性・考え方を発揮しながら参加できる授業・・・
 =「すべての生徒が主体的になれる授業」

星槎中学や星槎国際高等学校などでは
体験学習・総合学習・インターンシップ・ゼミなど
多彩な授業で 工夫している。
他の学校では、
黒板で解説し、机の上で問題を解くだけの授業が
多すぎるのではないだろうか?
また 教室内・机に向かっての学習でも
全員が等しく参加できる授業つくりが大事だと思う。

小学校のユニバーサルデザイン

2007-08-03 19:12:54 | SFS【星槎教育研究所】
「ユニバーサルデザイン」とは、
ユニバーサル(普遍的)という言葉が示すように、
あらゆる年齢や性別、体型、障害の有無・レベルにかかわらず、
できるだけ多くの人が使いやすいようにデザインすること。

障壁を解消するという「バリアフリー」から一歩進んだ発想。

この考え方は、
ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏によって明確にされ、
7つの原則が提唱されています。
 ◇◇
ユニバーサルデザインの7つの原則
1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
2. 柔軟に使用できる(自由度)
3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)


この考え方は、インクルージョン教育に通じるます。
インクルージョン教育を行ううえで必要な考え方でしょう。

 ★
さて、先日訪問した学校は UDのモデル校でした。

段差がない上、校内の廊下にも点字ブロックがありました。


また 各教室入り口にかかっている教室名をあらわす札は
全部生徒手描きのイラスト入りでほのぼの・・・・


トイレのスリッパには番号がふられ きちんと並んでいました。


校長室の前には 先生が作った昆虫クラフト。
校長室前で立ち止まる生徒が多くいます。
(ADHDの男の子たちにはたまりません・・・)


他にも 教室で小動物が飼われていたり
楽しい掲示物があったり・・・

いきいきとした子どもたちの様子が浮かんできました。

『笑顔から指導は始まる』・・・荒れた学校をたてなおした先生たちの奮闘

2007-08-02 17:32:04 | SFS【星槎教育研究所】
ODECOの教育コンテンツ・プラットフォームをご存知ですか?
http://www.odeco-net.jp/
文部科学省・初等中等教育局が公募を行った
「新教育システム開発プログラム」に採択されたプロジェクトです。

学校の外にある企業や教育NPOなどの経験やノウハウを、
学校の中で使っていただけるよう
多様な教育プログラムを登録し、
・全国の小学校・中学校の教職員の方
・地域で行われている先生や保護者の方々の勉強会、研究会
・教育委員会の方
が、必要と思われる教育プログラムを見つけて申し込むものです。

星槎教育研究所も「発達障害への理解と対応セミナー」で登録しています。
http://www.odeco-net.jp/program19/s08.html


先日 このODECOのセミナーで ある関西の小学校の先生方の研修に
お招きいただきました。
経済的に困難な家庭 さまざまな諸事情をかかえた家庭が多い地域で
発達障害の様相を呈する児童が3割近くいるということです。

「教室に入らない」「けんかが絶えない」など 荒れが校内を蔓延している中、
権力や叱責で子どもを抑えるのではなく
『笑顔から指導は始まる』をスローガンとして掲げ、
子どもたちが安定した心をとりもどすことを目標にしてやってこられました。

言うことを聞かない 授業中教室から出て走り回る
こんな子どもたちの姿は、先生に対して「やり方が間違っているよ」という
メッセージだと捉え、二次障害として発生している行為傷害は、
「つくり出したのだから、つくり直せる」と考えられたのです。

ある先生が語っておられました。
「廊下をキャスターつきの椅子で滑っている生徒に、叱ったり怒鳴ったり
力づくで教室に戻そうとしてもだめでした。でも 『笑顔』をモットーに
生徒といっしょに一回滑り、肩の力を抜いて『じゃあ、戻ろうか・・』というと
スーッと教室に戻ったのです。びっくりしました。」

交流分析の中に「プラスのストロークバンク【銀行】」というのがある。
プラスのストローク(かかわり)には
① 肯定的に認めてほめられた体験           
② できたという成功体験
③ 「ありがとう」といわれる体験
④ 笑顔をもらう体験
⑤ 愛されている大切にされている実感
などがある。
こういうプラスのストロークがたっぷり蓄えられている子は
つらいことがあったときも、この蓄えを切り崩して
元気でいられるそうだ。
この小学校の子たちは、プラスより
放任・叱責・暴力などマイナスのストロークをより
受けていることが多い。
先生方はそういう親をも支えている。
「だれも相談する人がいなくて独りで悩んで子どもに
 あたってしまう親もいるのです・・・」
「子どもが学校にしょってくるのはランドセルだけではない。
 親に殴られたつらさや悔しさ、両親のけんか、経済的な不安・・・
 それが見える教師でいたい」
夜22時くらいまで家庭訪問するのは よくあることという。

これらの小学校の取り組みに
それを率先してこられた校長先生 養護の先生たちに
惜しみない拍手を送りたいと思いました。

すばらしい出会いに感謝です。



星槎大学の伊藤 一美先生  「発達障害児の学びを支える」を企画・編集・執筆

2007-05-09 11:01:31 | SFS【星槎教育研究所】
星槎大学の伊藤一美先生が
「発達」(ミネルヴァ書房)No.110,Vol.28 2007 Spring の特集
「発達障害児の学びを支える」を
企画・編集・執筆なさいましたのでお知らせいたします。

  伊藤一美先生は、特別支援教育士スーパーバイザー(LD・ADHD等)
  (日本LD学会認定第02-86号)で 
  星槎大学では 「認知心理学」・「言語発達学」・「学習障害概論」
  ・「知的障害児・者の心理」を担当。
  星槎国際高等学校大阪学習センターでの
  生徒たちのアセスメント・教育相談のほか
  大阪府内の学校の巡回相談や 相談員のスーパーバイズもなさっています。
  「算数・数学」の教え方についての研究には定評があり
  福井の平谷クリニックでも算数障害の生徒の指導・SVをなさっています。 

知的障害 広汎性発達障害、LD ADHD 等、
発達障害のちがいによって、学習上の困難の性質は異なり、
それに対する有効な支援の方法も異なります。

近年、子どもたちの学力の問題が活発に議論されています。
わが国には、これまで統一的な標準化された学力検査がなかったため、
子ども達の学力の現状は明らかにされていないのですが、
はっきりとした根拠が示されないまま、学力の低下が叫ばれています。
実際、学校現場においても これまで以上に子ども達の学力について
関心が高まっています。

伊藤先生の論文では、学びの支援のあり方についての現状を
整理したうえで、発達障害の子どもが示す学習上に示すつまずきの特性を分析し、
学びの支援のあり方について検討しています。

また、伊藤先生は、「算数の学びの支援」として、
算数障害の評価と支援を考える論文も同雑誌に執筆しておられます。

ぜひ ご一読ください。




阿部利彦先生の『いいところ』応援計画セミナー

2007-04-07 19:22:46 | SFS【星槎教育研究所】

阿部利彦先生 (所沢市教育委員会  健やか輝き支援室支援委員)による特別支援教育セミナーを行いますので お知らせいたします。

★ 阿部先生がぶどう社から出版なさった「発達障がいを持つ子の『いいところ』応援計画」 http://www.budousha.co.jp/booklist/book/iitokoro.htmは昨年12月 amazon・gooの発達障害部門1位を獲得されたとか・・・
本当にわかりやすい本です。
子どもの「問題点」を指摘して直そうとするのではなく、「いいところ」を見つけて応援しようという素敵な提案。
明日からできるわかりやすく具体的な提案がたくさんあります。

●「多動・落ち着きがない」という点も 見方を変えると   ⇒元気!活動的!
●「いいところ探し」⇒「いいところ気づき」⇒「いいところ増やし」
●学校や家庭でできる言葉かけの応援 など

★ 阿部先生は 「待ちの相談」ではなく 「打って出る相談」をモットーとし
相談室でじっと生徒が来るのを待っている相談員とはちがい
自分から悩みのあるところに出かけていく方です。

全国各地の講演会で引っぱりだこで、
6月には 全国LD親の会の大会にもシンポジストとして壇上に上がられる予定です。

★ 今年の2月にはNHKのハートをつなごうにも出演なさいました。 http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/index.html

★星槎大学 特別支援教育セミナー 
阿部利彦先生の「発達障がいを持つ子の『いいところ』応援計画」 http://www.seisa.ac.jp/information/seminar.html
日 時 2007年4月14日(土) 13:30 ~ 15:30
受講料   無料
場 所 会場ライブ会場  星槎学園青葉校 (神奈川県横浜市)
地図http://www.seisagroup.jp/menu1_access/aobaku.html
全国各地の会場を双方向のTV会議システムでつないでお送りします。
お近くの会場でご参加ください。
参加申し込み・お問い合わせは星槎大学横浜情報処理センターまで
フリーダイヤル  0120-82-2686
TV会議システム会場以下の会場にはTV会議システムにより配信します。

・星槎大学芦別本校(北海道芦別市)
・星槎国際高等学校 郡山学習センター(福島県郡山市)
・星槎国際高等学校 立川学習センター(東京都立川市)
・星槎国際高等学校 浜松学習センター(静岡県浜松市)
・星槎国際高等学校 富山学習センター (富山県富山市)
・星槎国際高等学校 沖縄学習センター (沖縄県沖縄市)
・明聖館高等学院(香川県高松市) 

ぜひ お誘いあわせ お越しください。