セミナーのご報告が遅くなってしまい 申し訳ありません。
下山晴彦先生の「上手に考え 気分はスッキリ」
子どもが生活する場を構成する要素は多岐にわたっている。
それぞれが協働することが大切と訴えられました。
●生活のさまざまな要素を統合した援助
生物‐心理‐社会モデルに基づく多職種のチーム支援
生活の場で子どもを支える家族等との協働
そして、何よりも子ども本人との協働
●支援のための資源
生物的要素:医療職 看護職
心理的要素:心理専門職
社会的要素:社会福祉職 行政職
日常生活的要素:家族・親戚・仲間・友達・学校 関係者・介護者・近隣の人々
たとえば
「教室に入れない子の行動をどう理解するか?」
問題のフォーミュレーションをします。
・・・問題がどのように発現し、維持されているのかを説明する
メカニズムに関する仮説を立てます。
A登校刺激 母親の声 「早く学校へ行きなさい」
↓
B認知(思考) 担任の先生に怒られないかな?
友だちにからかわれないかな?
↓
C1感情 怖い 心配 ドキドキする
↓
C2行動 泣く じっとして動かない 教室に入ろうとしない
学校から逃げ帰る
一般的に C2行動のところが「問題行動」と言われるが、
これは結果である。
問題は子どもの中にあるのではなくて、環境・メカニズムにある。
誰かを犠牲にしない見立て、全体を変えていくことが大切。
【参加者の感想より】
・言語化をしづらい発達障害の子たちにも生かせそうなゲーム・マンガなどを使っていくことで、感情などを引き出していけるといいなと思いました。(カウンセラー)
・私の中で「問題にはいくらでも対応を工夫することはできても、悪循環にはまってしまうと、どうにもならなくなる。知らないうちに、大人のはざまに子供を追いやる結果になってしまう」という壁にあたっていました。ちょっとしたヒントをしっかり受け取ることができました。(学習支援員)
・背景まで知りつくし、全体像からどこに問題があるかみていくことの大切さを改めて認識できました。思い込みの強い人に対しての対応法もみえました。ありがとうございました。
・難しい心理の話をわかりやすく説明してくれて助かりました。(学生)
・子どもが悪いのではなく、家族が変わると子どもが変わるという先生のお言葉に共感しました。
・親の考え方が子どもの信念をつくっている、こういう話をマタニティ教室などもっと早い時期に母親に発信できたらと思います。いい子に育てることは、失敗しない子に育てるということではないのだと。母親自身の考え方を変えることから必要ですね。
・悪循環を断ち切るのは気づいた人から、というのがよくわかりました。
・現在高校生ですが、小学生の時に親の期待を押し付けてしまっていたことを反省しました。
・学校に入学するたびに、「無理して友だちをつくらなくてもいいよ」と言い続けてきたことは、間違ってはいなかったと意を強くしました。
・本日の学びを生かすことを考えたいと思っています。若者にもゲームがいいかな。「考え方を変える」は、私自身にも役立つ内容でした。視野の広がりにもなりました。ありがとうございました。(相談員)
・親がこのようなセミナーに出て、勉強すると、子どもに対して冷静に対応していけるようになると思うので、機会があれば、また出席したいと思いました。
・その子がどうしてそういう考え方をするのかな? という視点でみていくということを心がけたいです。
・親自身が、「どうせこの子は障害があるから」とか「長い間不登校だったから」とあきらめていたところがあったが、そういう考え方自体をどう変えていいのかわからなかったのだ、何とか変えられるのではないかと思いました。ありがとうございました。(保護者)
・生徒のカウンセリングや問題行動の考え方など、大変勉強になりました。(特別支援学校教員)
・子どもの認知行動療法のことを少し知ることができてよかったです。強迫症状のある生徒がやはりおり、先生のところを紹介できたらと思っています。(中学校教員)
・この分野の状況がわかり、とても参考になりました。(大学教員)
・基本的なことがわかって非常にためになった。認知療法について、専門家が考えていること、知識をさらに知りたいです。(保護者)
・反省するところもあり、自分の行動、言動等、見直して、子どもに接していきたいと思います。(保護者)
・実際に自閉症の人に刷り込まれてしまった不適切な認知を変えることが可能か、深く考えた。一般の人々でもネガティブな人がポジティブになるのは容易ではないと思う。もっとたくさんの具体例がほしかったです。(保護者)
●時間が少なく、いよいよ面白くなりそうだというところで、時間がきてしましました。先生のHPや本を利用して、学習してみたいです。(適応指導員)
●具体的なワークなどもっと知りたかった。後半時間が限られていたので。(相談員)
・後半の子どもの認知行動療法について、実例を示して、できればもう少し時間をかけて話を聞きたかったです。(保護者)
・具体的な例を出して、話をしてもらえて、よかったです。(特別支援学校教員)
・行動の整理を客観的、冷静に、その背景を考え、思い、子どもの行動、思いを理解することの大切さ、相手への共感をすることの再確認をしました。(保護者)
・ポイントが整理されたわかりやすい話でした。もっと聞きたかったです。せめてレジュメの範囲はすべて聞きたかったです。(通級教員)
・子どもはまだ小さいので、まだ具体的に今すぐ必要という感じではないのですが、なんだか、自分の考え方に役立ちそうでした。今の段階では、まず子どもが自己肯定感を持てるようにしていきたいと思いました。(保護者)
・子どもの考えを変えるには、まず両親から変えていかないといけないと痛感しました。(保護者)
・難しい内容もあったが、紹介書籍からさらに理解していきたいです。
・障害という言葉によって認知を変えていくことを諦めるのではなく、一つずつ問題と向き合い、考えを変えていくことも大切なのだと思いました。(小学校教員)
・子どもの考え方が悪いのかと思っていましたが、私自身も少し考えを変えてみることに気づかされました。(保護者)
・認知と感情と行動の関連性がとてもよくわかりました。「ポジティブな考え方が生き方を楽にする」がポイントであると思いました。(学校職員)
・認知行動療法の説明がとてもよく理解できました。(高校教員・特別支援コーディネーター・カウンセラー)
・問題行動の要因を掘り下げて分析して考えるということがとても大切だと改めて気づかされました。自分自身の考え方も一方向して向かいがちなところもあるので、今日のセミナーの内容を意識して生活していきたいと思います。(保護者)
・思春期、青年期となると、明らかに子どもとは違った反応をするので、その辺を具体的にお聞きしたかったです。(保護者)
・日々、子どもの考え方にふり回されていましたが、セミナーを通して、子どもの気持ちに共感して、少しずつ認知行動ができるように、私自身が考え方を変えていこうと思いました。しかし、専門科の前置きが長かったです。もっと具体的なことをお聞きしたかったです。(保護者)
・毎日の生活の中でどのように実践できるかわかりませんが、当事者である息子を社会復帰できるように試行錯誤しながら、いっそう勉強していきたいと思います。すでに成長してしまっているので、こだわりや偏りを治すというより、うまく生かしていく方向でがんばりたいです。(保護者)
・「難しい」と思いました、が、「違う考え方をしてみる」「こういう考え方もある」ということを知ることができたので、それは、自分でもやってみようと思いますし、子どもにもしてみようと思います。(保護者)
・関わる周りから、考え方を変えることが大事だと改めてわかりました。ありがとうございました。
・認知行動療法を知ることができてよかったです。(支援員)
・発達障害ではなく、人生全般としてのお話としてもよかったと思います。(保護者)
・質疑応答の中で先生が発達障害、アスペルガーの場合はまた異なる、認知療法は難しいというような言葉を言っていたのですが、その辺のところをもっと詳しく聞いてみたかったです。(保護者)
・質問も含め、最後まで興味をもって話を聞かせていただきました。今後の仕事に役立つセミナーでした。ありがとうございました。(相談員)
・子どもだけではなく親の考えも変えなければいけないと、話を聞き、気にしながら生活していこうと思いました。(保護者)
・大人が子どもの「気持ち」を大切にしながら、関わっていると、子ども自身が自然と自分の気持ちを大切にできるようになるのかなと思いました。(保護者)
・認知行動療法の理論や実践について、とてもわかりやすく勉強になりました。(カウンセラー・適応指導教室指導員)
・テーマをせまく絞って復習する時間まであり、非常にわかりやすかったです。子どもではなく、私自身が認知行動療法をやってほしいと思いました。(保護者・学生)
・とてもわかりやすいセミナーでした、ありがとうございました。(保護者)
・思い切って参加させていただき、とても勉強になりました。(保護者)
・専門的に勉強しているわけではないので、難しい部分もあったが、聞きやすい声と話し方で私なりに受けとめることができたのではないと思います。
・この療法はとてもすばらしいし、使いたいが、実際に親子の間で親が実行するのは難しいと思いました。(保護者)
・子どもは、独自の考え方に偏りがちなので、別のいろいろな考え方を提示し、選択肢を広げていければよいと思います。そのためには、親も広い目で見ていければと思います。(保護者)
・具体的な手立てをもっと知りたかったです。時間が足りず、残念だと思いました。通常学級に在籍し、問題をかかえている子へどう対応すべきか、常に悩んでいましたが、改めて、親や協力を得られる方との協働関係もつくっていくことが大切だと思いました。(小学校教員)
・S-R-Cの事例は広汎性発達障害の子に役立ちました。R→C、C→Rとなる事例(奇声を発する)理由が何か考えてみたいです。(保護者)
・最初は難しいかなと聞いていましたが、実際、3人の親の子育て中の私にとって参考になりました。今までよりも、これからは子どもに前向きに自信を持たせてあげれたらいいなと思いました。(保護者)
と、たくさんの感想をお寄せいただきました。
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メイン会場の目黒さつき会館は満員で、熱気にあふれていました。
http://www.seisa.ac.jp/information/seminarall2009.html
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