goo blog サービス終了のお知らせ 

星槎教育研究所ブログ★相談員の部屋

みんなちがって、みんないい。一人ひとりの宝物を見つけながら。

★1/8セミナー報告『青年期の社会的ひきこもり~対応・予防・就労~』

2012-01-10 11:50:13 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所主催 2011『不登校・ひきこもりへの理解と対応(青年期・成人期)』を立川アイムホールをメイン会場として、
北海道から九州まで、全国17か所をTV会議システムで結んでお送りしました。

年明けでお忙しい中ご参加いただき、ありがとうございました。


今回のセミナーは

第1部:近藤直司先生による講演
『青年期の社会的ひきこもり~対応と予防のために~』




・ひきこもり問題の背景
・精神医学的背景
・支援方法 等

社会的ひきこもりの背景にある問題、ケースに基づく特徴・支援方法など具体的にお話していただきました。

第2部:梅永雄二先生による講演
『社会的ひきこもりからの就労~発達障害のある人の自立』




↑帯広会場の就労支援員とTV会議システムを用いた双方向のやり取りの様子

・発達障害のある人の離職理由
・発達障害者のライフスキル
・就労支援 等

ひきこもりから就労に成功した事例なども交えて具体的にお話していただきました。

一部ですが、受講者の感想を紹介します。


【第1部感想】

■ひきこもり要因と対応の関係が良くわかりました。ありがとうございました。(元教員)
■今後の対応について考え直す良い機会となった。また、学童期の不登校児童との関わりの上で「今できること」「しなければならないこと」を常に考えていきたいと思っている。(保育士)
■ひきこもりと障害との関係がよくわかりました。本日教えていただいた様々なことを、今後の仕事に実践の場で試し生かしていきたいと思います。(高校教員)
■ひきこもりについて、学んだことがなかったので、初めてこのような会に参加して学ぶことができて良かったです。ひきこもりの中には背景に発達障害があることを知れて良かったです。(中高教員)
■成因論から対応・予防まで総論を聞くことができて良かったが、時間があれば各論を聞きたかった。特に、本人や保護者の相談例や対応例について。(中高教員)
■具体的な相談の経験に基づいた話が聞けて良かった。(中学教員)
■まだ、社会的にひきこもりの主因の一つである発達障害に対する理解がないということがよくわかった。今後さらに周知を徹底していく必要がある。(高校教員)
■広汎性発達障害とひきこもりにこんなにも関連があることに驚きました。(中高教員)
■分かりやすい講演でした。私が勤務している学校でも、不登校の生徒がいます。対人関係による恐怖のためです。少しでも問題を解決していくためには、丁寧にコツコツと積み重ねていき、ご両親と学校の信頼関係を築きあげていきたいと思います。(特別支援学校支援員)
■予防が出来るなら・・・どんな人間でもまず、その人を理解しようと努力する姿勢が大事だと思います。人間として生まれたら、社会とかかわらないで生きるのは難しい。どんな形であっても社会と関わっていけるのがBest!なのだと思います。(支援員)
■就労をベースに支援をしているため、医療の視点から幅広いお話を聞けて大変勉強になりました。(支援員)
■質疑応答の時間に出ていた「関係機関につなげる」の難しさを感じています。親も本人も受け入れられないけれど、生活、就労について不安を持っている人に対する支援の部分をもう少し詳しく聞きたかったです。第1群~3群の分けは分かりやすかったです。(カウンセラー・支援員)
■根気強く、丁寧に一つ一つ積み重ねていくことが大切であると実感しました。同時に支援体制を固めること、関係機関との連携を取ることの重要性と難しさも感じました。一人ひとりの事例にケースバイケースで対応、支援しながらいかに全体としての支援体制を強化していくかが課題であると思いました。(就労支援員)
■ひきこもりの要因や支援についての基本について非常に理解しやすい内容でした。対応よりも、今後は予防が重要であるとともに、現在私たちが行なっている支援のほかに、家族支援のノウハウを作っていくことが大切なように感じました。(支援員)
■たくさん事例と経験、知識も豊かで視野も広く素晴らしい内容でした。HSPという概念があればと感じました。(医師)
■とても理解しやすく勉強になりました。どうもありがとうございました。(医療職)
■すぐに薬物療法をすすめるのが精神科医だと思っていたので、薬物療法以外の対象の人が3分の2もいるという事実と、そのことを知っている精神科医がいることに少し安心しました。(相談員)
■非常によかったです。仕事をしている身には深い講義でした。(支援員)
■現在、まだまだ未開の土地で開拓しているようなひきこもりの対応だということに驚きを感じました。不登校になる子がわが子の周りでもどんどん増えて、学級でも当たり前に思っている状況が社会にもつながるとはかなり深刻な問題だと思います。見過ごしてはいけませんね。(支援員)
■ひきこもりはやり方により、復帰できることがわかった。(支援員)
■ガイドラインの存在を知ることが出来たのが大きな収穫となりました。予想はしていましたが、原因が複雑でそのために対応も複雑だとわかりました。(塾講師)
■広汎性発達障害とパーソナリティ障害のことがよくわかりました。途中で関係が切れてしまう(来なくなる)ことが非常に残念です。無力感がありました。支援や相談窓口を知らない人が多いと思うので、もっと敷居の低い窓口がもっと皆に知られるようになれば良いなと感じました。(塾経営者)
■かなり詳細なケース等と治療援助方針を3群に分けて説明していただき理解しやすい講習でした。(保護者・カウンセラー)
■目立たない広汎性発達障害についての詳しい話はなかなか聞けないので良かったです。精神科医でもわからない場合がかなりあると思われます。「発達障害ではありません」といわれて、では、この状態はどういうことになるか、そこまで家族のケアが大切だと思います。(不明)
■本人が障害を受け入れてくれると少しずつ変わっていくような気がしました。バランスをよく見て親として支援していこうと思います。もっと早く障害を知っていればと思いますが、わかったことをよしと思ってやっていきます。セミナーを受けてとてもよかったです。(保護者)
■発達障害のことが少し理解できた気がします。ありがとうございました。(保護者)
■早期に発達障害を見逃さず、その人に合った適切な支援・環境整備が重要だと思う。(会社員)
■「早期発見、適切な対応を小さな時から」「社会の発達障害への理解」「良いネットワーク」「気長に」対応で大切なこととして学びました。(保護者・支援員)
■最後に近藤先生の告知に関するお話に感動しました。(保護者)


【第2部感想】

■ライフスキルの話はとてもよかった。良い考え方を知りました。もっともっと広く知らせたい考え方だと思いました。(小学校教員)
■ASの手帳の活用については感動しました。(元教員)
■仕事上は、児童期までの子どもたちの関わりだけであり、青年期、成人期の支援などについては、法制上の事など、全く知らないと言って良い状況である。梅永先生のわかりやすいお話で少し知ることができた。これからも、発達障害児者のとぎれない支援などについて機会があれば学んでいきたい。(保育士)
■なかなか厳しい道のりであると思いました。高校で仕事をしていますので、就労の最前線にいるわけですが、教えていただいたことを生かして何とか子どもたちのために道を切り開いていきたいと思いました。(高校教員)
■様々な事例を聞けて良かったです。今回の講話を受けて、どのような支援がよいのか自分でも考えていきたいと思いました。また、このような就労支援をもっと保護者にも伝えていきたいと思いました。(中高教員)
■SSTすらまだ広まっていない状況の現実の中で、ライフスキルの考え方も同時に広めていく必要性と痛感した。と同時に、各自の障害特性と状況に応じて、求められるスキルは違うこと、オーダーメイドの支援が必要であることを理解すべきだと感じた。東京には様々な社会資源があるが、アセスメントや適切で有効的な支援ができていないと思う。(中高教員)
■就労の観点から発達障害を考えさせられ、学校教育でのカリキュラムを見直す良いきっかけになると思う。(中学教員)
■第一にライフスキルを身につけることが対人関係スキルに先立って重要であるということがわかった。第二に注意深い観察に基づいたアセスメントをもって、支援の方法を明確化しなければならないと感じた。(高校教員)
■就職支援体制について良くわからなかったので、今回知ることができて良かった。(中高教員)
■とてもわかりやすい講演でした。勉強でもそうですが、目標を持たせることが大事なんだなぁと思いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。(特別支援学校支援員)
■何回か大人の発達障害テーマの講演を聞き、「困っているのは自分だけじゃない」と元気になれる反面、(日常で理解されない)社会はまだまだ生きにくいなあ・・・と。(支援員)
■個々に合わせた職務のマッチングや職場ごとの工夫の事例など大変勉強になりました。(支援員)
■ソーシャルスキルよりもライフスキルという考え方は、いいなと思いましたし、できないことは支援を受けていいというのも今後に生かしていきたいです。事例もとても参考になりました。(カウンセラー・支援員)
■環境整備と周囲の理解が発達障害のある方の自立や就労において一番配慮すべき点であることがわかりました。本人を変えるのではなく、環境を変える、環境に働きかけるという先生のお言葉が印象に残りました。(就労支援員)
■発達障害を持つ方々の就労について、仕事に就き生活をしていく上で必要となるスキルと旧来言われているようなSSTとの間の差異があり、まさに実践的なスキルであると感じました。発達障害者の就労支援に向けた、企業への働きかけなどを支援していく必要性を感じました。(支援員)
■就労支援についての新たな知識や考え方を学べました。大人のLDの問題を取り上げてくれたのが良かったと思います。DVDを購入し、皆と一緒に再度見たいと思います。(医師)
■SSTについてのお考えやライフスキルについての内容がためになりました。(医療職)
■とてもわかりやすかったです。いろいろな事業所があって、いろいろな雇用の仕方があるのでよくわからなくなっていたけれど、情報が整理されていてよかったです。(相談員)
■就労に特化した興味深い情報でした。(支援員)
■非常に面白かったです。もっと時間をかけて聞きたかったです。(相談員)
■就労にとどまらず、発達障害の人への支援の心構えをいろいろ知ることができました。できないことはできるようにすると考えていましたが、できないことはできないことと受け入れて、どう支援するかを考える。液体と固体との例えが目からうろこでした。発達障害があっても個性として受け入れられる職場が普通になってほしいです。(支援員)
■正しい支援をすれば、満足できる就労が可能であることがわかった。(支援員)
■ひきこもりについて大変理解が深まりました。今後の就労支援に役立てたいと思います。(支援員)
■環境次第で発達障害もかなり薄まるということがわかりとても勉強になりました。結局は「人」が鍵なんですね。(塾講師)
■自閉症スペクトラムの勉強中です。自閉症の人たちの支援にさらに興味をもちました。(塾経営者)
■ハードスキルとソフトスキルの講義は「目からうろこ」でした。「100人の友達より1人での自立」という言葉が印象に残りました。DVD鑑賞もできて良かったです。(保護者・カウンセラー)
■企業説得をすることはとても大事だと思う。又、こういう仕事ができそうですと、特徴等を企業に伝えることの大事さを感じています。(保護者)
■精神障害者手帳を取得するのは、なかなか勇気がいることで、本人自身が納得するまで時間がかかるんだろうと想像します。(不明)
■受講して大変良かったです。お話を聞いて、とても勇気が出ましたし、親として出来ることをしっかりやっていこうと思います。本当にありがとうございました。(保護者)
■企業に発達障害とは、どういうものかわかってもらうことが大切だと思う。目標設定の時は、その人の得意分野・好きなことを知った上で設定すると良いと思う。(会社員)
■たらいまわしにしない!そのためのネットワーク理解の共有が大切ですね。(保護者・支援員)
■雑談も入って楽しいお話でした。発達障害でも生きていけると少し希望が見えた気がします。(保護者)



昼休憩に
学習障害の「ディスレクシア(難読症)」と取り上げた映画ドキュメンタリー映画
『DXば日々--美(び)んちゃんの場合』(谷光章監督)の予告を上映しました。

発達障害のひとつ「ディスレクシア」を抱えて大人になった一人の女性の生きづらさ・困難さを日常生活を通して描いています。障害をユニークな個性としてとらえ、明るく前向きに生きる彼女の姿を通して、

障害とは何か?
教育とは何か?
生きるとは何か?

について考えるきっかけになればと思います。このブログでも紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。





全3回シリーズのセミナーが今回で無事終了しました。多くの方にご参加いただき、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。


発達障害って何か素敵かも・・・という感想がありました。~星野先生 市川先生&品川先生セミナー報告

2011-11-02 07:31:20 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所主催 2011『大人の発達障害を考える』を三鷹市公会堂をメイン会場として、
北海道から沖縄まで、全国14か所をTV会議システムで結んでお送りしました。

全国から多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

メイン会場、帯広会場は満員御礼!



今回のセミナーは

第1部は、星野仁彦先生による講演
『なぜ、生きづらいのか?~気づかれにくい大人の発達障害』





第2部は、市川拓司先生、星野仁彦先生、品川裕香先生による鼎談 『ジブンらしく生きるための、ぼくの方法』
3人の鼎談が好評でした。
品川さんの歯切れのよいコーディネーターで,
それぞれの像が浮かび上がってきました。

星野先生も当事者ということで 市川さんとの共通点が挙げられました。
●小さいときの家族はいろいろあったけど、それでも愛情は受けていた。
●責めずに受け入れてくれる良き理解者・パートナーがいる
(お二人とも 妻自慢でした)
●小さいときにスポーツ等で鍛えられている
ということでした。



第3部は、市川拓司先生、品川裕香先生による対談
『芸術性と発達障害~作品をひも解きながら』
市川さんの作品の中には 発達障害の困難さと同時に
その素晴らしさがあふれています。
わたしは、市川さんの作品を読むと
情景が鮮明に浮かび上がり、緑、光、風、匂い、音、
フレッシュなマイナスイオンまで感じて、とても癒されます。
感情がしみてきます。
とても五感を刺激されるのです。これは私自身の脳のタイプとも関係すると思いますが。



今回のセミナーでは、発達障害の大変さだけではなく
そのすばらしさも伝えていきたいと思っていたので
「発達障害って素敵かも・・思えてきました」という
保護者のコメントを読んで とてもうれしくなってきました。



次回のセミナーは『不登校・ひきこもりへの理解と対応』をテーマとし、
1/8(日)立川アイムホールで行われます。どうぞご期待ください。
詳しくはこちらから。


不登校・ひきこもり理解セミナー(10/16 花輪敏男先生)参加者の感想より

2011-10-19 13:28:17 | 特別支援教育セミナー 報告
10月16日(日)、
星槎大磯キャンパスで行なった「不登校・ひきこもり理解セミナー」受講者より感想をいただきました。
一部ご紹介させていただきます。



・不登校はその子のせい、親のせい
と思っていた偏見がみるみる打ち砕かれていきました。
自分は親身になってかんがえているつもりでも、
それは私の価値観の小さな世界にすぎず、
その子にとって大事なことは全く違うことだったと思い知りました。(介助員)

・「学校復帰」を明確な目標としたり、子どもの言いなりになるわけでなく、
気持ちを汲み取って受け止めてあげながらも親も本音で話す点が、
無理なく実践できるものだと思いました。
親やカウンセラーは子どもと立場に立つあまり、傷つけたくない、
嫌な思いをさせたくないと思いすぎてしまうけれど、
時には嫌われても子どもが自分で選んで(「ガソリンが入った状態になって」)
学校に行きたくなればそれでいい、というのはとてもはっきりしていて、
現場でのご経験に裏打ちされたためになる話でした。(学生)

・「学校復帰が目標」と明確に設定した上でみえてくるものが
これほど多くあるのかと!
自分の活動の方向がスッキリしてきました。(相談員)

・とてもよかった。同じ内容の講義でもまた聞きたいと思いました。(相談員)

・不登校の子への対応は地道で時間がかかります。
でも、すこしずつ、スモールステップでしっかりと関わり、
その子が社会の一員として生活していけるようになるための、
手助けをしたいと改めて思いました。(中学教員)

・現場の経験に基づいて作られた対応チャート。
フローチャートにすることで、流れが分かりやすかった。(その他)

・私自身、高校の時に不登校から自主退学をしました。
今日のお話で、当時の私の担任がことごとく不適切な対応であったことが分かり、
とてもおもしろかったです。全教員に受講することを義務化してもらいたいと思いました。(塾講師)

・親身になるあまり、悪い対応・追いつめる対応をしていたと反省するところが多々ありました。
保護者とも信頼関係を結ばないといけないと思いました。
学校の先生全員がこのセミナーを受ければいいのにと思いました。(塾経営)

・不登校の親御さんに「病気じゃない」「家庭のせいではない」と伝えることで「
じゃ学校のせいか」と思われる方もいそうで…。
安心させてあげたいと思うが難しいとも思います。(カウンセラー)

・自分で選択させる、できる様に持って行く為には、そこまでのプロセス、
やはり学校との本音の連携が大切と思いました。
「専門家は黒子に徹する」は納得できました。
ひとりずつ違う対応があると言う事を、常に気をつけなければと思います。
花輪先生のあたたかい人柄と情熱が伝わって来て、
1日とても楽しく、頭にスッと入ってきました。(その他)

・教師としてではなく、
1人の人間として向き合っていかなければ・・・と思いました。(小学教員)


花輪敏男先生 『不登校・ひきこもりについて考える』セミナーご報告

2011-10-17 10:28:23 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所主催 2011不登校・ひきこもり理解セミナー
FR教育臨床研究所 所長でいらっしゃる
花輪敏男先生のセミナーを湘南大磯キャンパスで開催いたしました。
また北海道から九州まで、全国14か所をTV会議システムで結んでお送りしました。




全国から多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。


登校拒否ではなく、不登校という言葉を初めて提唱した先生の講演は、
子どもの気持ち・行動を理解するために、
周囲の大人たちが認識を変えることについて、
具体的な例やケースに基づく演習も交えられ、
本当に一つひとつ納得のいくものでした。

【不登校という問題についての捉え方】

・拒否しているのではない
 ・病気ではない ・怠けでもない 
・成長発達の上の問題と考えねばならない 
・現在は心理的な脱皮の作業をしていると言えよう
・何もしていないように見えるが重要な事を行っている 
・本人にとっては必要な時期である 等

これらを本人にそのまま正確に伝えることが大切で、
その際、親自身の率直な感想を付け加えることがポイントとなります。



花輪先生は全国で初めて『不登校』という言葉を使われた先生です。
登校拒否という言葉が当たり前のとき、
「子どもたちは、決して登校を拒否しているのではない。
 行きたくてもいけないんだ」と訴えられたそうです。

 当時 アメリカからの「School Refuser」という言葉の
 refuseを拒否すると翻訳したため、登校拒否という言葉が生まれたが
 このrefuseには 「すくむ」という意味もあって
 拒否しているのではなく すくんでいるのではないかということです。


 何にすくんでいるか
 すくみの状態を同心円で表されました。
 「学校に行けない子がなぜ星槎なら来れるのか?」ということも説明できます。


午後からは 「こんなときどうする?」で
実際にケースをどうするかを話し合ったり、
声かけのロールプレイングをしたりしました。


最初一日講習は長いかも・・・と思いましたが
受講者の方々 一様に「あっという間だった」ということです。

以下 次回に続きます。


今までの特別支援教育セミナー発達障害理解セミナーをHPにまとめて掲載しました

2011-08-09 05:47:25 | 特別支援教育セミナー 報告
2007年度より4年間続けてきた 
発達障害理解セミナー 特別支援教育セミナーを
セミナーの様子の写真なども掲載しながらHPにまとめましたので 
下にスライドしながらご覧ください。

2010年 環境調整の視点から発達を考える

2009年 ライフステージに応じた理解と支援

2008年 明日からできる 子どもの発達を支える 理解と支援

2007年 不登校と引きこもりの背景にある軽度の発達障害


こうやってまとめてみると
感慨深いものがあります。


星槎に来る生徒たちにかかわっていて
発達の凸凹を強く感じていました。

凹の部分で 自信をなくしたり
叱られたり説教されたりして
二次障害に至っているケース、
いじめやカラカイを受けてきているケースがあまりに多い!!
これを発信し 理解を対応を学ばなければ・・・との
思いでスタートしたセミナーです。

この4年間の間にずいぶん理解も進み
「大人の発達障害」にも言及されるようになってきました。
しかし、まだまだあやまった認識が多く
当事者や保護者の悩みは尽きることがありません。

今年度は「ひきこもり」をテーマに考えていますので
また決まり次第ご報告いたします。
皆様 よろしくお願い申し上げます。



これらのセミナーはDVDに収録して
遠方で見られなかった方
当日用事で参加できなかった方
小さいお子様やお年寄りがいて外出が困難な方に
これから教員になろうと思っている方の研修などに
ご活用いただいています。

もし DVDのご購入を希望なさる方が
いらっしゃいましたら
星槎教育研究所 
 TEL 03-5225-6245
 MAIL tokyo@seisa.ed.jp
までお申し込みください。

************************************************************************
2011 『不登校・ひきこもり理解セミナー』申込受付中 
※詳細はこちらから

◆10/16(日)『不登校・ひきこもりへの対応』10:30~16:30 

 講師 花輪 敏男先生

 メイン会場:星槎湘南大磯キャンパス
 ※全国の会場を双方向のTV会議システムでつないでお送りいたします。
  全国会場一覧はこちらから

◆10/30(日)『大人の発達障害を考える』 13:00~17:00

 講師 星野仁彦先生 市川拓司先生 品川裕香先生

 メイン会場:三鷹市公会堂 別館3F会議室
 ※全国の会場を双方向のTV会議システムでつないでお送りいたします。
  全国会場一覧はこちらから

 お申し込みはこちらのフォームまたは、星槎教育研究所にメール又はFAXに必要事項(氏名・住所・電話番号)を記入の上お申込ください。
 TEL 03-5225-6245 FAX 03-5225-6246 MAIL tokyo@seisa.ed.jp
************************************************************************




吉野邦夫先生~「不安やイライラの多い子どもを家庭でどう支えるか」②参加者感想

2010-11-08 09:57:16 | 特別支援教育セミナー 報告


大磯会場のアンケートより 感想をご紹介いたします。

≪相談員・カウンセラー・支援員などの方より≫
・私の子どもは、19歳18歳16歳と大きいのですが、支援員としてだけではなく、
家での子どもたちとの接し方の勉強になりました。ありがとうございました。

・最高のセミナーでした。正しく対応することの難しさがわからないまま、
8年間支援を続けて、わからないことはまだ山積みです。

・今回、メイン会場での受講で本当によかったです。
今、学童でちょうどアスペルガーの子の対応に困っていましたが、
先生のお話をうかがって具体的な対応の仕方がわかり、すごくよかったです。
本当に訓練が必要なのは親だと常々思っていたので、先生の話をうかがい、
また確信しました。ありがとうございました。

・具体的でとてもわかりやすいセミナーでした。
子どもにかかわる周囲の人々が肝に銘じておかなければならない内容でした。
縦の関連性の薄さが少しでも減ってくることを期待しながらお話をうかがいました。

・これからやってみようと思うことが、いくつか見つかりました。ありがとうございます。

・実際にどのような支援が必要なのかを知り、考えることができました。
これをきっかけにさらに具体的な支援にかかわっていく方法や機会などを
しることができるとうれしいと思いました。

・日米の差を聞いて愕然としました。
「10年は発達障害のことについて勉強しなくては」が印象的でした。

・吉野先生のお話はとてもわかりやすく、具体的だったので、とても勉強になりました。
日々の自分自身の仕事の中で感じていること(疑問点など)と共感できる点がたくさんありました。

≪保護者の方より≫
・大変参考になりました。10年たちまして、育児能力がおとろえてきましたが、
また、新たな風を感じました。やってみたいと思いました。

・心を動かされました、そして、力がわきました。ありがとうございました。

・今の自分がよかれと思っている子育てについて、
見直すべきことが沢山あることに改めて気づかされました。
本当に大事なことは何かをしっかり考えて勉強して、
子どもに対してどのようなアプローチをしていけばよいかを探していきたいと思います。
本当に沢山のいいお話をありがとうございました。

・わが子はアスペルガーではありませんが、自閉症の面ではとても参考になりました。

・先生のやさしい言葉で、とても明るく前向きになれました。
この気持ちのまま落ち着いて冷静に帰って子どもに接したいと思います。

・障害あるなしにかかわらず、不安を持つ子の理解をするために
吉野先生のお話を参考にさせていただきます。

・とても素晴らしいセミナーでした。それは「心」があったからだと思います。
今度は発達障害児向けに吉野先生からセミナーがあったらよいと思いました。

・なるほどと思うことが多かったです。最近、忙しさもあって、
日々戦闘態勢になっていたので、今日から落ち着いて子どもによりそってあげたいと思います。

・わが子に密着した内容にひき込まれました。感じていたことではありましたが、
一から出直す気持ちになれました。希望が増し、さらにわが子がいとしくなりました。

・不安障害についての脳の機能障害のことがわかり、理解が深まりました。
しかし、薬だけでは解決できない、毎日の生活の中でのかかわりの大切さをしみじみ感じました。
親としての生活の中でできるサポートをもう一度考えてみたいと思いました。

・難しい内容にもかかわらず、わかりやすく楽しくお話してくださって、
とても聞きやすかったです。

・大変身になる内容で、終わったときにすがすがしい気分になりました。
親が明るく前向きに楽しく生きていくことが子どもにも大切なことなのだと強く感じました。
今の気持ちを大切にしていきたいと思います。

・仕事でうつ病の方とのかかわりがあり、うつ病等の要因にはいろいろなことがあるということがわかり、
本当に勉強になりました。

・これまでも家族(私、妻、私の母)で、いろいろ考えながら子どもと接してきましたが、
よいやり方と悪いやり方がわかり、大変参考になりました。家に持ち帰り、
また家族みんなで良い子育てができるよう取り組んでいきたいと思います。

・自分の母の行動をふりかえることができました。暴君(母)を卒業しないといけないと感じました。

・第1子(小5・男)は第2子(小3・女)よりも手がかかり、
思春期にそろそろ入ります。今回のテーマは養育上、参考になる点が多くあり、
有意義でした。何よりも親は冷静に対応することの大切さ実感しました。

・中学生の勉強の仕方についてなど、枠にとらわれないこと、
いろいろな人生があるということを教えていただきました。
母の心にまた少し余裕ができたかと思いました。

・もっと子どもが小さいときに受けたかった内容です。
すでに17歳、対応の仕方も難しくなってきました。家族のサポートは本当に大切ですが、
専門的なフォローも求めていきたいと思っています。

・信頼のある相談できる人を探すことと、母・父の愛でがんばろうと思いました。

・具体例が多く、うなずく内容が多く大変わかりやすかったです。勉強になりました。
ただ、「自分の子はどうしたらいいか」につなげていくには、思考錯誤が必要です。
もっと多くのサポートがあれば、と痛感します。

・形には見えない心の障害を支援することを目指すものにとって、大変参考になりました。

・地域の専門家の勉強不足をやはり感じています。義務教育中の専門家の目がもっとあれば、
今の状況にならなかったと思いました。
特に、認めなかった校長や教頭が教育委員会に今はいるので、とても将来が心配です。

≪小・中・高等学校教員、保育士などの方より≫
・少し自分の見方を変えることで、大きく変わることを学びました。
質問タイムの勝ち負けのイメージを変えるという考えはとても納得しました。

・大学で学んだことを思い出しながら受けました。
そこで、現実の学校とのギャップを感じました。こうしたらよいというのを学んできても、
現場はそのようなシステムになっていないと感じました。

・先生のお話を聞いて、より勉強していかなければならないという思いが強まりました。

・吉野先生のお話、興味深く、楽しく聞けました。
何より、たとえば忘れられないフレーズが多く、吉野先生語録がいっぱいで
今回もこころに響くお話をありがとうございました。


・やはり母親がもう少し子育てをがんばらないといけないと反省しました。
子どもに対して、「悪意にもとづかない虐待」をしないように夫婦間で話し合ってみたいと思いました。

・脳科学からの合理的な支援や、幸福の中での支援が原則という大切なことを知りました。

・最後の黄色の花束のお話や先生の息子さんのお話で泣きそうになりました。
いろいろな人生があり、個性があり、元気の出るお話をありがとうございました。

・とてもわかりやすく聞きやすい講義でしたが、具体的な対策をもっと聞きたかったです。

・本当によかったです。セミナーをうかがって泣いたのは初めてです。

・不安の原因がよくわかりました。

吉野邦夫先生~「不安やイライラの多い子どもを家庭でどう支えるか」

2010-11-06 05:11:31 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所主催 2010発達障害理解セミナー第6回
西多摩療育支援センターの施設長でいらっしゃる
吉野邦夫先生のセミナーを大磯キャンパスで開催いたしました。

定員を超える多くの皆様にご参加いただき
教室は超満員。(この後ろにもまだ受講者が・・・)


日本を代表する自閉症・アスペルガーの臨床医でいらっしゃり
子どもたちを中心に考える先生のお話は
本当に一つひとつ納得のいくものでした。

やはり、小さいときから不安の強い子どもたちなので
できるだけ早くから軽減してあげることが必要ということです。


乳幼児から低学年にかけてPDDの子どもに見られやすい不安
 ひどい夜泣き 睡眠障害 激しい人見知り 過剰に母親にべったり
 特定のものを怖がる 初めてのものや人を嫌う 
 特定の場所(病院・床屋)がイヤ トイレ嫌い 偏食 友だちを怖がる
 集会・予定変更がイヤ 行事(運動会・学習発表会)に参加しない
 大きな音/暗い場所/苦手な勉強や体操を嫌う
 負けること・叱責・非難や悪口・宿題を嫌う

このような子どもたちには
 ●環境を調整する・・・予告や構造化による見通しをつける
 ●不安を防止する・・・脅威や叱責、虐待などを受けやすくなるので
            安心していられる安全にいられるようにする
 ●認知行動療法やソーシャルスキルトレーニング(SST)による
  心の理解・他者の理解不安・怒りのコントロール
 ●薬物による環境調整
が大切ということです。

これで 前回BLOGの本の紹介となりました。


吉野先生は研修やセミナーに参加なさった後
いつも参加者の個人的な相談にも応じられるということで
今回も長い列ができました。
1時間ほどそちらの質問に答えられた後
別室での懇親会にもご参加くださいました。


なんと 13:30~16:30のセミナーなのに
12:30~18:40まで大磯キャンパスにいてくださいました。

大磯駅まで車でお送りした私は
国道一号線の渋滞がうれしくなるほど
たくさんのお話をまた伺ってしまいました。


帯広でのワークショップご報告

2010-09-11 22:54:07 | 特別支援教育セミナー 報告
帯広で 星槎教育研究所【帯広支所】主催の
不登校・発達障がい理解セミナーが開催されました。

不登校や発達障がいの子どもたちが抱える現状と問題点を、事例に基づき検証し、
彼らの社会的自立のために有効な支援のあり方について、
シンポジウム形式で考える場とするものです。
第1部 「不登校・発達障がいと自立支援~教育と福祉の連携~」(シンポジウム形式)
第2部 講師の方を囲む会 / 参加団体活動報告会、個別相談会



 「教育と福祉の連携」
 「公的機関と民間団体の連携」
 「それぞれの立場・ライフステージに求められる支援」をテーマに
意見交換を通して、悩みを共有し、
子どもたちがのびのびと育っていくことができる環境づくりに向けた
問題解決の展望が話し合われました。

  講 師:発達障害者支援道東地域センター センター長     丸山 芳孝 氏
      十勝障害者就業・生活支援センターだいち センター長 片平 修  氏
      社会福祉士 精神保健福祉士             鹿川 靖子 氏
      
  参加団体: くしろ若者サポートステーション 
        発達障害支援道東地域センター きら星 
        不登校と向き合う親の会 はるにれの会 
        フリースクール 自由学舎クラムボン 
        デモクラティックスクールPAS星の森 
       十勝障害者就業・生活支援センターだいち
       ジョブカフェ帯広 
       星槎大学 帯広サテライト 

  主 催:星槎教育研究所
  後 援:帯広市・帯広市教育委員会・北海道新聞社・十勝毎日新聞社

   これにより、
    ①不登校・発達障がいの基本的情報や定義の確認と周知、
    ②各年齢段階における支援体制確立の必要性、
    ③支援団体同士の横の繋がり、
    ④各団体が行っている支援活動内容と現状、
    ⑤相談へのきっかけづくりができる
   などの成果がありました。

 十勝 帯広の皆様 ありがとうございました。
・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・
環境調整の視点から発達を考える
2010発達障害理解セミナー

くわしくは こちら
7回シリーズDVD お申し込みは こちら
・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・
発達特性の視点を持った
教員・支援員・相談員・親のための
2007・2008・2009特別支援教育セミナー

第1回星槎教育研究所発達障害理解セミナーは、『第2回ズバッと解決LIVE』

2010-07-07 04:53:23 | 特別支援教育セミナー 報告
7月3日(土)2007年より恒例の星槎教育研究所セミナー
2010年度第1回を開催いたしました。

第1回は シリーズになった「ズバッと解決LIVE」の第2回 イン群馬です。


 『ズバッと解決ファイル』(金子書房)を読んだとき、私自身がファイル片手に
 達人の先生方とともに 事例検討会に参加しているような気持ちになりました。
そう思われた方は多かったようで、
 それをLIVEでやってしまおうというのが、今回の「ズバッと解決LIVE」です!
  第1回は in 所沢
  第2回は 星槎とのコラボ われらが in群馬
  第3回は 7月21日 港区で in 港
  第4回は 9月11日 in 沖縄
  第5回も 企画中だそうです。


  第2回の群馬は テーマを「社会性を育てる支援」として
  SST(ソーシャルスキルトレーニング」の本を著されている先生方にお集まりいただきました。

 講師は
  阿部 利彦先生(所沢市教育委員会健やか輝き支援室支援委員)
  藤野 博先生 (東京学芸大学教育学部教授)
  霜田 浩信先生(群馬大学教育学部准教授)
  安部 雅昭先生(星槎大学共生科学部講師)

ズバッと解決LIVEは、2つの架空の事例について、
公開型特別支援教育専門家チーム委員会(通称チームZ委員会)で話し合うスタイルです。
今回は
  ケース1:自分勝手と言われる小学4年生、荘吉君のケース
  ケース2:異性との距離が取れない中学生、亜樹子さんのケース
について話し合い。

  霜田先生には、ケース全体の見立てと支援の大きな柱について
  藤野先生には、通級や医療機関、訓練機関などで対応する場合
         どのようなトレーニングや支援方法があるか
  安部先生には、その子が在籍しているクラスでどのような支援方法や
         クラス全体を育てる方法があるか、
  という視点でで解説いただきました。

 内容について 続く

    

~自己肯定感を育てる子育て~

2010-01-25 16:21:05 | 特別支援教育セミナー 報告
1月22日(金)に 狛江市教育研究所の 栗原はるみ先生をお迎えし、研修・相談会を行いました。

テーマは「子どもとの関わり方 ~自己肯定感を育てる子育て~」
座談会形式を含めた、和やかな研修会になりました。
研究所の個別指導や、フリースクールに通ってきている子どもたちのお母様方もたくさん参加してくださいました。 ありがとうございました

研修会の様子は、また後日UPいたします・・・・


先に、宣伝で、すみません。
神楽坂研修会 次回のお知らせです。

星槎教育研究所 研修・相談会 第4回

④家族支援
  栗原 はるみ先生(狛江市教育研究所教育相談室専門教育相談員)

どんな子どもでも、いちばん近い存在は家族です。
気がかりな子どもを前に、家族の方々は見守り、時に葛藤し、様々な思いで関わっていらっしゃいます。
発達の課題を抱えた子どもと向き合っていくとき、兄弟・祖父母との関係をどのように円滑にするか、学校との関わりをどうすればいいか、社会にどう理解してもらえばいいか、といった様々な問題に父母は直面していくことになり、ともすれば大きなストレスを抱えています。
家族がお互いを受容し、親子関係を見つめ直していく場面をどのようにサポートしていくか、ということが支援者には求められます。

今回は、前回に引き続き、長年にわたる教育相談を通して、子どもたちや家族、支援者の相談に携わってこられた臨床心理士の栗原先生に、子どもの成長や発達、凸凹に悩む親御さんをどのように支援していくかなどをお話いただきます。

◆日時 2月6日(土) 13:00~15:00

◆会場 星槎教育研究所 新宿センター(神楽坂)http://www.seisa.ed.jp/npo/counsel01.html

◆定員 20名(定員になり次第締め切らせていただきます。)

◆参加費 500 円 (資料代)

◆お申込 要予約 メール、またはお電話でお知らせください。


[今後の予定]
⑤みんなで育てるSST-ソーシャルスキルトレーニング
 三森睦子(NPO星槎教育研究所理事)2月27日(土)13:00~15:00
⑥視覚トレーニング
 簗田明教(かわばた眼科視覚発達支援センター主任) 3月6日(土)13:00~15:00

会場の関係上、小規模な研修会です。 皆様の参加をお待ちしております。

社会福祉協議会スタッフの自主学習会に参加して

2010-01-21 21:50:21 | 特別支援教育セミナー 報告
いつも立川学習センターがボランティアなどでお世話になっている
社会福祉法人 立川市社会福祉協議会
http://www.whi.m-net.ne.jp/~aiaics/
市民活動センターたちかわ
http://act.annex-tachikawa.com/hp/jigyou/jigyou.html
など、立川市総合福祉センターのスタッフ自主学習会
「発達障害の理解を深める」にお招きいただき
お話をさせていただきました。

一人ひとりの職員が障害の理解を深め、社会的使命に沿った判断と行動が
取れる力をつけるため
また、無理解からの排除をなくし「人は誰でも役割をもっている」ということの
認識を深めたいため
ということでした。

スタッフの皆さん 19時までの仕事を終えてからの
19時~21時までの自主学習会です。
(質問などで 21時半くらいまで残った方もいらっしゃいました)
 学校の教員研修のときは 昼間実施しても眠っている方か
 眠そうな方かいらっしゃるのですが
そういうこともなく 本当にスタッフの皆さんの熱意と温かく柔らかな雰囲気に
包まれていて感動しました。

お話の後のグループミーティングや質問も和気あいあいとしていて
わたしも元気をいただくことができました。ありがとうございました。


群馬で発達障害理解セミナー~「子どもの自己肯定感を育てるために」 

2009-12-10 12:45:02 | 特別支援教育セミナー 報告
星槎教育研究所では、7回シリーズの発達障害理解セミナーの他に
全国各地でミニセミナーを行っています。

先日は、群馬県で開催。
私が講師を務めました。
太田市や足利市の小中学校の先生、通級指導学級の先生
児童委員 福祉職 教育委員会指導主事の皆様にお越しいただきました。



テーマは
「子どもたちの自己肯定感をあげるために、
 今 大人ができること」

 発達障害の子どもたちだけでなく、今 多くの子どもたちが
 自己肯定感が低くなっています。
 それをあげていくためのかかわりについて お話させていただきました。
 
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

アンケート感想より
●ギャングエイジの小学校中学年を指導していて、離席・暴言をはく子にどう手立てしたらよいか困っている。今日は具体的な手立てが聞けて参考になった。現場でいかしていきたい。
●「子どもの自己肯定感を育てる」というタイトルが自分の気持ちにぴったりだった。母として、前に進んでいくための力をいただきました。
●小学校の介助員をしている。具体的なケースと対策がきけて参考になった。
●日常生活や仕事(支援員)の中で大いに活用できることがたくさんあった。

など うれしい感想をいただきました。
これからも参加者の皆様と情報交換や懇親会など
つながっていきたいと思います。
これからもよろしく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふわっとサポートできるクラスに
みんなが居心地のよいクラスに
イジメのないクラスに
U_SST ソーシャルスキルワーク
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年間指導計画実例・1年~6年までのプログラム一覧・紙面見本・パンフレットはこちらをご覧ください

子どもと若者のための認知行動療法~下山晴彦先生セミナーご報告

2009-11-13 19:08:22 | 特別支援教育セミナー 報告
セミナーのご報告が遅くなってしまい 申し訳ありません。

下山晴彦先生の「上手に考え 気分はスッキリ」



子どもが生活する場を構成する要素は多岐にわたっている。
それぞれが協働することが大切と訴えられました。
 
●生活のさまざまな要素を統合した援助
  生物‐心理‐社会モデルに基づく多職種のチーム支援
  生活の場で子どもを支える家族等との協働
  そして、何よりも子ども本人との協働
  
●支援のための資源
  生物的要素:医療職 看護職
  心理的要素:心理専門職
  社会的要素:社会福祉職 行政職
  日常生活的要素:家族・親戚・仲間・友達・学校 関係者・介護者・近隣の人々  


たとえば
「教室に入れない子の行動をどう理解するか?」
問題のフォーミュレーションをします。
・・・問題がどのように発現し、維持されているのかを説明する
   メカニズムに関する仮説を立てます。

 A登校刺激   母親の声   「早く学校へ行きなさい」
   ↓
           
 B認知(思考) 担任の先生に怒られないかな?
         友だちにからかわれないかな?
   ↓
 C1感情    怖い  心配  ドキドキする
   
   ↓         
 C2行動    泣く じっとして動かない  教室に入ろうとしない  
        学校から逃げ帰る 

一般的に C2行動のところが「問題行動」と言われるが、
これは結果である。
問題は子どもの中にあるのではなくて、環境・メカニズムにある。
誰かを犠牲にしない見立て、全体を変えていくことが大切。


【参加者の感想より】
・言語化をしづらい発達障害の子たちにも生かせそうなゲーム・マンガなどを使っていくことで、感情などを引き出していけるといいなと思いました。(カウンセラー)
・私の中で「問題にはいくらでも対応を工夫することはできても、悪循環にはまってしまうと、どうにもならなくなる。知らないうちに、大人のはざまに子供を追いやる結果になってしまう」という壁にあたっていました。ちょっとしたヒントをしっかり受け取ることができました。(学習支援員)
・背景まで知りつくし、全体像からどこに問題があるかみていくことの大切さを改めて認識できました。思い込みの強い人に対しての対応法もみえました。ありがとうございました。
・難しい心理の話をわかりやすく説明してくれて助かりました。(学生)
・子どもが悪いのではなく、家族が変わると子どもが変わるという先生のお言葉に共感しました。
・親の考え方が子どもの信念をつくっている、こういう話をマタニティ教室などもっと早い時期に母親に発信できたらと思います。いい子に育てることは、失敗しない子に育てるということではないのだと。母親自身の考え方を変えることから必要ですね。
・悪循環を断ち切るのは気づいた人から、というのがよくわかりました。
・現在高校生ですが、小学生の時に親の期待を押し付けてしまっていたことを反省しました。
・学校に入学するたびに、「無理して友だちをつくらなくてもいいよ」と言い続けてきたことは、間違ってはいなかったと意を強くしました。
・本日の学びを生かすことを考えたいと思っています。若者にもゲームがいいかな。「考え方を変える」は、私自身にも役立つ内容でした。視野の広がりにもなりました。ありがとうございました。(相談員)
・親がこのようなセミナーに出て、勉強すると、子どもに対して冷静に対応していけるようになると思うので、機会があれば、また出席したいと思いました。
・その子がどうしてそういう考え方をするのかな? という視点でみていくということを心がけたいです。
・親自身が、「どうせこの子は障害があるから」とか「長い間不登校だったから」とあきらめていたところがあったが、そういう考え方自体をどう変えていいのかわからなかったのだ、何とか変えられるのではないかと思いました。ありがとうございました。(保護者)
・生徒のカウンセリングや問題行動の考え方など、大変勉強になりました。(特別支援学校教員)
・子どもの認知行動療法のことを少し知ることができてよかったです。強迫症状のある生徒がやはりおり、先生のところを紹介できたらと思っています。(中学校教員)
・この分野の状況がわかり、とても参考になりました。(大学教員)
・基本的なことがわかって非常にためになった。認知療法について、専門家が考えていること、知識をさらに知りたいです。(保護者)
・反省するところもあり、自分の行動、言動等、見直して、子どもに接していきたいと思います。(保護者)
・実際に自閉症の人に刷り込まれてしまった不適切な認知を変えることが可能か、深く考えた。一般の人々でもネガティブな人がポジティブになるのは容易ではないと思う。もっとたくさんの具体例がほしかったです。(保護者)
●時間が少なく、いよいよ面白くなりそうだというところで、時間がきてしましました。先生のHPや本を利用して、学習してみたいです。(適応指導員)
●具体的なワークなどもっと知りたかった。後半時間が限られていたので。(相談員)

・後半の子どもの認知行動療法について、実例を示して、できればもう少し時間をかけて話を聞きたかったです。(保護者)
・具体的な例を出して、話をしてもらえて、よかったです。(特別支援学校教員)
・行動の整理を客観的、冷静に、その背景を考え、思い、子どもの行動、思いを理解することの大切さ、相手への共感をすることの再確認をしました。(保護者)
・ポイントが整理されたわかりやすい話でした。もっと聞きたかったです。せめてレジュメの範囲はすべて聞きたかったです。(通級教員)
・子どもはまだ小さいので、まだ具体的に今すぐ必要という感じではないのですが、なんだか、自分の考え方に役立ちそうでした。今の段階では、まず子どもが自己肯定感を持てるようにしていきたいと思いました。(保護者)
・子どもの考えを変えるには、まず両親から変えていかないといけないと痛感しました。(保護者)
・難しい内容もあったが、紹介書籍からさらに理解していきたいです。
・障害という言葉によって認知を変えていくことを諦めるのではなく、一つずつ問題と向き合い、考えを変えていくことも大切なのだと思いました。(小学校教員)
・子どもの考え方が悪いのかと思っていましたが、私自身も少し考えを変えてみることに気づかされました。(保護者)

・認知と感情と行動の関連性がとてもよくわかりました。「ポジティブな考え方が生き方を楽にする」がポイントであると思いました。(学校職員)
・認知行動療法の説明がとてもよく理解できました。(高校教員・特別支援コーディネーター・カウンセラー)
・問題行動の要因を掘り下げて分析して考えるということがとても大切だと改めて気づかされました。自分自身の考え方も一方向して向かいがちなところもあるので、今日のセミナーの内容を意識して生活していきたいと思います。(保護者)
・思春期、青年期となると、明らかに子どもとは違った反応をするので、その辺を具体的にお聞きしたかったです。(保護者)
・日々、子どもの考え方にふり回されていましたが、セミナーを通して、子どもの気持ちに共感して、少しずつ認知行動ができるように、私自身が考え方を変えていこうと思いました。しかし、専門科の前置きが長かったです。もっと具体的なことをお聞きしたかったです。(保護者)
・毎日の生活の中でどのように実践できるかわかりませんが、当事者である息子を社会復帰できるように試行錯誤しながら、いっそう勉強していきたいと思います。すでに成長してしまっているので、こだわりや偏りを治すというより、うまく生かしていく方向でがんばりたいです。(保護者)
・「難しい」と思いました、が、「違う考え方をしてみる」「こういう考え方もある」ということを知ることができたので、それは、自分でもやってみようと思いますし、子どもにもしてみようと思います。(保護者)
・関わる周りから、考え方を変えることが大事だと改めてわかりました。ありがとうございました。
・認知行動療法を知ることができてよかったです。(支援員)
・発達障害ではなく、人生全般としてのお話としてもよかったと思います。(保護者)
・質疑応答の中で先生が発達障害、アスペルガーの場合はまた異なる、認知療法は難しいというような言葉を言っていたのですが、その辺のところをもっと詳しく聞いてみたかったです。(保護者)
・質問も含め、最後まで興味をもって話を聞かせていただきました。今後の仕事に役立つセミナーでした。ありがとうございました。(相談員)
・子どもだけではなく親の考えも変えなければいけないと、話を聞き、気にしながら生活していこうと思いました。(保護者)
・大人が子どもの「気持ち」を大切にしながら、関わっていると、子ども自身が自然と自分の気持ちを大切にできるようになるのかなと思いました。(保護者)
・認知行動療法の理論や実践について、とてもわかりやすく勉強になりました。(カウンセラー・適応指導教室指導員)
・テーマをせまく絞って復習する時間まであり、非常にわかりやすかったです。子どもではなく、私自身が認知行動療法をやってほしいと思いました。(保護者・学生)
・とてもわかりやすいセミナーでした、ありがとうございました。(保護者)
・思い切って参加させていただき、とても勉強になりました。(保護者)
・専門的に勉強しているわけではないので、難しい部分もあったが、聞きやすい声と話し方で私なりに受けとめることができたのではないと思います。
・この療法はとてもすばらしいし、使いたいが、実際に親子の間で親が実行するのは難しいと思いました。(保護者)
・子どもは、独自の考え方に偏りがちなので、別のいろいろな考え方を提示し、選択肢を広げていければよいと思います。そのためには、親も広い目で見ていければと思います。(保護者)
・具体的な手立てをもっと知りたかったです。時間が足りず、残念だと思いました。通常学級に在籍し、問題をかかえている子へどう対応すべきか、常に悩んでいましたが、改めて、親や協力を得られる方との協働関係もつくっていくことが大切だと思いました。(小学校教員)
・S-R-Cの事例は広汎性発達障害の子に役立ちました。R→C、C→Rとなる事例(奇声を発する)理由が何か考えてみたいです。(保護者)
・最初は難しいかなと聞いていましたが、実際、3人の親の子育て中の私にとって参考になりました。今までよりも、これからは子どもに前向きに自信を持たせてあげれたらいいなと思いました。(保護者)       
          
       
と、たくさんの感想をお寄せいただきました。


メイン会場の目黒さつき会館は満員で、熱気にあふれていました。

http://www.seisa.ac.jp/information/seminarall2009.html
・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・
発達特性の視点を持った
教員・支援員・相談員・親のための
2007・2008特別支援教育セミナー
2007セミナー感想は こちら DVD お申込みは メールにて
2008セミナー感想は こちら DVD  お申込みは こちら
・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・
2009発達障害理解セミナー
くわしくは こちら   DVD付き 7回パッケージのお申し込みは こちら



第18回日本LD学会大会に参加して

2009-10-15 06:00:31 | 特別支援教育セミナー 報告
10月10日(土)、11日(日)、12(月・祝)の3日間
東京学芸大学小金井キャンパスで
第18回日本LD学会大会が開催されました。

とても企画も内容も講師陣も
ゴージャスなメンバーなのですが
重なっていて「出たいものに出られない」状態。
それでもがんばって いろいろなシンポや発表に参加してきました。

私たちも2日目の午前中 
U_SSTワークについてのポスター発表をいたしました。
 

「このワークを使っています」とおっしゃる先生も
数人お見えいただき 本当にうれしく思いました。
これからいろいろとご意見やご希望を伺っていきたいと
思います。



同じとき、C303教室では
藤野 博先生(東京学芸大学)企画・司会による
『発達障害児への社会性の支援(SST)の最前線 』
というシンポジウム。

ここに 星槎教育研究所作成の
U_SSTワークの監修をしてくださった阿部利彦先生が
話題提供者として参加。
ワークの使用事例も発表くださいました。

ラウンドテーブルというイメージとはかけはなれ
200名定員の教室は人があふれ、
満員お断り状態。
入れなかった方も多かったと思います。


   企画 ・司会: 藤野 博(東京学芸大学)

話題提供 : 森脇 愛子(東京学芸大学大学院、国立精神・神経センター、東京小児療育病院)
坂本 條樹(所沢市発達障害・情緒障害通級指導教室:そだちとこころの教室「フロー」)
阿部 利彦(所沢市教育委員会 健やか輝き支援室)
五里江 陽子(所沢・軽度発達障害児を支援する会「よつばくらぶ」)
指定討論 : 岡田 智(共立女子大学)
日 時 : 10月11日(日)10:00~12:00 (開場9:00)
場 所 : C303 (定員200名)