星槎教育研究所ブログ★相談員の部屋

みんなちがって、みんないい。一人ひとりの宝物を見つけながら。

「ありがとう」からはじまる特別支援教育 ~阿部先生の『教師の力で明日できる特別支援教育』本日発売

2007-09-13 10:56:06 | 本の紹介
わたしは 阿部利彦先生の「いいところ応援計画」応援員である。

阿部先生には 星槎親の会 星槎大学をはじめ
各種セミナーでお話いただいた。
冷静な分析と熱い思いが あたたかいユーモアにくるまれていて
楽しくて タメになるお話である。 

その阿部先生の新しいご本が、本日発売である。
★ 
『教師の力で明日できる特別支援教育
 スペシャルサポートをナチュラルサポートにつなぐ埼玉県所沢市の挑戦』


柘植 雅義 監修/阿部 利彦 編
本書に寄せて
はじめに
序章 所沢市の特別支援教育の特徴(冒頭)
第1章 特別支援教育を通常の学級でどうすすめるか?(冒頭)
第2章 特別支援教育コーディネーターはどう動けばいいのか?(冒頭)
第3章 子ども,保護者,教師を応援するシステムとは(冒頭)
第4章 学習支援員活用マニュアル/活動ガイド(冒頭)
おわりに

http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D071616%2D6

以下 阿部利彦先生のあいさつ文です。
とても思いのこもった文なので ぜひご一読ください。

はじめに

   「ありがとう」からはじまる特別支援教育

「特別支援教育って具体的に何をすればいいのか?」
「私は専門的知識がないので」
「通常の学級で『特別なこと』をするのは無理だ」
「そんな時間は作れない」

 特別支援教育への期待とともに,
学校現場では不安や戸惑いの声をたくさん耳にする。
我が国では,特に通常の学級において,特定の一人へのスペシャルな,
周りから目立つような支援を実施することは難しいのである。
 その原因の一つは,周りの子どもたちに「寛容さ」が育っていないことにある。「あいつだけずるい」「どうしてあの子だけ特別なの」といったジェラシーが
周囲から湧き上がり,そこから新たな問題が生じる可能性が高いからである。
それなら子どもたちの理解を得ればいい,というのは正論だが,
現実はそう甘くない。
 学生ボランティア等を活用した学生支援員,特別支援教育支援員等の制度も
最近は進んできたが,ただ人員を就けただけでは,
支援対象となる子のプライドを傷つけたり,孤立を招いたりする恐れもある。
また,他の保護者がどう受け止めるかによっても,成果は異なる。
発達障害のある子を支えるべきスペシャルサービスが,
その子をクラスから浮かせ,苦しめているケースが実際多く聞かれる。

 また,現場には,担任クラスに他の教師や学習支援員が踏み込むことに
慣れていない教師や,皆に分け隔てなく接しようとするあまり,
特定の子に特別な支援を行うことに抵抗のある教師もいる。
発達障害に対する理解にしても,管理職から教師や支援員のすみずみまで
浸透しているとは言いがたいのが実状なのである。

 そこで,本書では,スペシャルなサービスを,自然にさりげなく導入し,
その子を支える「ナチュラルなサポート」にしていくための努力を
紹介していきたい。
 通常の学級での自然な支援を構築するための,基本的な学級経営の在り方,
コーディネーターの動き方,子ども・保護者・教師を支える組織の体制作り,
そして学習支援員の有効な活用法等であるが,どの章にも貫かれているテーマ,
それは「さりげなく,ささやかで,しみこむ支援」である。

 子どもが学習でつまずいたり,クラスメイトとうまく関われなかったり,
気持ちの調節が上手にできなかったり,といった「辛さ」や「うまくいかなさ」を
持っている場合,障害のあるなしに関わらず,
その子にあった指導や援助をできる限り工夫していくことが求められる。

 独特の「生きにくさ」を抱えた子どもたちの中には,
「苦しんでいる」と口にできない子,それを認めたくない子,
そのことにすら気づかない子もいる。
「苦しんでいる」サインをより早くキャッチし,
適切な援助の手を差しのべるために,私たち大人が腕を磨くこと,
それが「特別支援教育」の要であると私は考える。

 しかし,子どもが困っている時に何らかの手を差しのべる。
それは,制度やきまりによって行われることではなく,
先に生まれてきた我々に与えられた当然の使命ではないだろうか。
一人ひとりの子どもの特徴に合わせた指導を実践してきた教師にとっては,
ここで紹介する特別支援教育の中身は,決してこれまでと「別の取り組み」とは
思えないはずである。

 「特別支援教育」は,
これまでとはまったく新しい発想や取り組みなのではない。
すでに心ある教師たちが実践してきたこと,
まさに教師の知識と経験と勇気こそが核になっている取り組みなのである。
本書を読んで,それをぜひ感じてもらいたい。

 そして,特別支援教育にはもう一つ重要なことがある。
それは,いつもお互いが周囲の人々に感謝の気持ちを持ちつづけることである。

 例えば,担任が子どもへの対応を少し工夫してくれた時には,
「担任だから当たり前」ではなく,「ありがとうございます」と言いたい。
落ち着きがないと言われる我が子の学習支援のために
毎日学校に足を運んでくれるお母さんには「親だから当たり前」ではなく,
「いつもありがとうございます」と言いたい。
子どもが頑張ってくれている時には,「中学生なんだから当たり前」ではなく,「君が一生懸命でうれしいよ。ありがとう」と。

 「相手への感謝」こそが,人と人が支え合う,
支援の基本であることを忘れてはならない。

 所沢市において,「特別支援教育」ははじまったばかりである。
それぞれの立場で細々と努力していた小さな取り組みが,今つながりはじめ,
花開こうとしている。
完璧な「特別支援教育」等は最初から存在しない。
保護者,教師,専門家,そして子どもたちとで「特別支援教育」という花を
咲かせていきたいと思っている。

 この本はお忙しい先生方や保護者の方のために,
いつもは専門書に向かう時に必要な肩の力をちょっと抜いて,
どの章,どの項目から読んでいただいてもいいように構成したつもりである。
そして,明日から少しずつ実践できるようなポイントをまとめてみた。
もし,この本が少しでも皆さんのお役に立つなら幸いである。

 今を精一杯生きている子どもたちに,お父さん・お母さんに,現場の先生方に,
そして,この本を手にとってくださったあなたに,

心から……「ありがとうございます」。

  2007年(平成19年)5月   編者 /阿部 利彦

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http://www.seisa.ed.jp/npo/seminar05.html





愛(いと)しの「МyデザインTシャツ」

2007-09-12 10:16:12 | フリースクール 今日のひとコマ

星槎教育研究所 です。                                                                                                                      

ごらんください! 愛しの「МyデザインTシャツ」でございます

ついにМyデザインTシャツができあがりました。                                       星槎教育研究所(新宿センター)に通ってくる高校生たちのオリジナルデザインTシャツです。        

なぜこのTシャツが愛しいのか?                                          それは、ただデザインしただけではないからです。

このМyデザインにたどり着くために、みんなみんないろいろと知識を集積しているのです。       

  光とはどんなものなの?                                                色って何?                                                       光と色の関係                                                                 色が与える影響                                                             目が見えるというからだの仕組み

 

人体・生物にかかわること                                          生活・環境にかかわること                                          社会・共生にかかわること

    デザインを通じて広がる知識を深めた上での愛しの完成作品なのです。

 生徒たちは、これらの知識を集積したアーカイブという名のレポートを提出します。

 生徒が作成したいくつかのアーカイブのうち、1つ(抜粋)を紹介します

        アーカイブの目的

       「「色」について説明するための原稿作成 」

 私たちは光に囲まれて生きていて、光に照らしだされた所に、色を感じます。色の世界は、物理的現象としての光の性質と、ヒトの視感覚・心理的・生理的な性質による二者が織りなす世界でもあります。なので、光、目、物のどれか一つが少し変わっても色は変化をし、そのことから色とは、光の性質であり、視感覚の性質であり、ものの性質であるといえます。~省略~光がなければ色はおろか形さえ見えません。暗闇では、光っているもの(発光体)の色は、それが出している光の色なので見えますが、発光体でないものは光を反射しないと見えないので見えません。赤ワインのグラスの向こうに、先の景色が見えるのは、赤ワインを通過した光が目に入っているからです。透明な物は、光を反射せず、通過します。これを「透過」といいます。このように私たちは、発光体が出す光の色を見たり、物体の反射光、透過光を見たりして色を感じるのです。~以下、省略~

 

  どうですか?

が「なるほどぅ」と驚いたのが、光がなければ色が存在しないということ、、、                  

これは知っていても、改めて実感として「そうなんだぁ」と思ったのです。                  ・・・だって、光があって始めて色が存在しはじめるのですもの、、、

が「う~む、そういうことなのね」と感心したのが、光の「透過」。                     

上記のアーカイブ「赤ワインのグラス」を読んでみてください。                            「赤ワイングラス」を通過した光が、先の物体によって反射し、その反射を目が受け取ることによって私たちは、「赤ワイングラス」の先の景色を認識するのです。                               「透過」って改めて不思議と感心しました。赤の光を反射して、残りの光は通過、そして、その先の物体に当たって反射して、先の景色が見えてくるのですもの。                          ・・・やっぱり不思議です。光も色も。

   


星槎 和太鼓部 響  全国第3位!

2007-09-09 21:05:25 | 星槎グループNEWS
創作和太鼓集団 『打鼓音』をご存知ですか?

2002年 星槎学園 和太鼓部 響がスタート。
顧問の渡辺先生が 学校に登校することすら難しい生徒たちに
力を合わせ 息を合わせ 努力して成し遂げるすばらしさを
味わえるような何かができないかな・・・と考えて
はじめました。

学校に来れない子、発達障害のある子たちが
よくここまで!と思うほどの猛練習を重ね 
サイパン・大連・オランダなどでの海外文化交流や
全国大会にも出場するようになりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、今年。
「打鼓音」として NPOに認可され
地域イベント・保育園・幼稚園・小中高等学校・老人ホームへの出前演奏
和太鼓教室など幅広く活躍しています。
http://www.dako-on.com/sub2.htm


以下は顧問の先生からのご報告です。
・・・・

8月26日(日)に行われた東京国際和太鼓コンテストにおいて
星槎国際高等学校横浜学習センター和太鼓部 響が
全国ベスト10に選ばれた中から
本選大会にて堂々たる3位入賞を果たしました。
創部以来の快挙です。



演奏した曲は課題曲「ビーテッセンスⅡ」、自由曲「瑠璃」の2曲。
17分間で発表しました。
思えば本戦出場が決まった6月から
全国大会目指して猛練習を重ねてきました。

40度湿度90%という格技場の中で部員達は練習を重ね、
夏休みも3日程度しかないような苦労を乗り越えてきました。

当日の演奏は4番目という早い出演で
緊張する時間も少なく済みましたが、
このような大会に初参加する星槎高校の生徒達は
緊張で心臓が飛び出るような心境で本番に望みました。

響らしい笑顔・元気良さ・楽しさが最大限に発揮されるような
勢いと躍動感の中で演奏をすることが出来、
今までにない完成度で演奏を終えることが出来ました。

審査の結果発表の時には
星槎の星の字が読まれた瞬間に
部員や保護者・太鼓教室の人々が大歓声を挙げて喜び、
涙を流していました。

学校にすら通えなかった子供達が
ここまでの成長をしたんだと実感すると
私まで目頭が熱くなり深い感動をしました。
皆さんに支えられてここまで成長した響が全国に名を残しました。
本当にありがとうございます。
 
そして応援に駆けつけてくれた宮澤先生をはじめ
たくさんの先生方や部員の保護者、太鼓教室の方々、
いぶき野小学校のかた、田奈中学校のかたと心より御礼申し上げます。

部員達が喜び、興奮する姿はいつまで見てても気持ちがよいものです。
努力することがいかに大切かをわかったコンテストでしたが、
これからも響の成長を更に拡大して行きたいと思います。 
報告まで。本当にありがとうございました。

出演演目「ビーテッセンスⅡ」「瑠璃」
結果発表
  最優秀賞 創造和太鼓集団大太
     優秀賞   鼓組
     敢闘賞  星槎国際高等学校和太鼓部

詳細  http://www.tokyo-np.co.jp/event/taiko/

9月17日
発表会があります。
お近くの方はぜひ いらしてください。

http://www.dako-on.com/sub6.htm

ソロモンの立体・・・視点によって見え方が変わる

2007-09-07 21:55:42 | ここだけのひとりごと
ソロモン王は
「真正面から見ると、正方形の形をしていて、
 横から見ると、二等辺三角形の形をしていて、
 真上から見ると円の形をしているもの」

この黄金の立体を作ったものに 財産を譲ると言ったという話がある。

http://www007.upp.so-net.ne.jp/mugi/Tesansu/Solomon/SolomonJ.html

セミナーや授業の導入で
ときどき この話をする。
立体を頭の中にイメージして それを回転できるタイプの生徒は
わかることがある。

わかりにくかった人も
このサイトの投影図を見るとよくわかるかな。
http://www25.tok2.com/home/toretate/d011125.html


私は 朝 歯磨きをしていて
「あっ!」と思った。
歯磨きのチューブ・・・こんな感じだ。
鯉のぼりも、そう。

一つのものが見る角度によって
まったく別の形をしている。


生徒も、そう。

困った子が
困っている子に見える視点がある。

努力が足りないように見える子 
わがままで自己中に見える子
クレーマーかと思う子
愛してくれる大人が敵に見える子
無口な子
面倒なことをさける子
二重人格だと思われている子
自己顕示欲強すぎに見える子

それぞれに 苦しさ切なさを抱えている。


自分の経験に基づく確固たる視点も大事だけど
それによって 決め付けることはしないように気をつけたい。

いろいろな視点を持って
一人ひとりにより添えたらと思う。




今西錦司先生の棲み分け理論から インクルージョンを考える

2007-09-04 21:03:30 | ここだけのひとりごと
昔むかし とても仲のよかった友だちがいる。
20~30年前のことだ。
場面が読めず 失敗ばかりしていた。
がんばっても それが評価されず 「へへへ・・」と情けなく笑っていた。
そのうち 欝になった。でも 周囲には 怠け者 逃避しているといわれた。
わたしも そう思っていた。知らなかった。わからなかった。

今 思うとアスペだった。
わかってあげられなかった。

わかってあげられなくてごめんなさい。
(その贖罪の気持ちもこめて
 今 啓発セミナー やっています。)


 その人は よく今西錦司先生の『棲み分け論』のことを言った。
 「われわれのような人種は どうやっても わかってもらえない。
 別の世界に棲むことが必要だ。」と。
 

棲み分け理論というのは
「生物は互いに競争するのではなく、
棲む場所を分け合い、
それぞれの環境に適合するように進化していく」
というものである。

たとえばカゲロウ類の幼虫は渓流に棲むが、
種によって棲む環境が異なると同時に、異なる形態をしている。

流れが遅く砂が溜まったところに生息する種は、
砂に潜れるような尖った頭をしている。
流れのあるところに生息する種は、
泳ぐことに適した流線型の体をしている。
流れの速いところに生息する種は、
水流に耐えられるように平たい体をしている。
 ※たとえば以下の棲み分けの説明は
  『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋


ダーウィンの進化論は有名だ。だれでも知っている。
ダーウィンの進化論は、弱肉強食の論理である。
いつも競争し、勝ったものだけが生き残り進化してきたという。
勝ち組負け組の理論だ。格差社会にもつながるだろう。


それに比べて、今西理論は
「同種異質のものが共生する世界」なのである。


   「一つの種社会が文化発展するとき、
    種社会間に生存競争が起こったり、
    自然淘汰が起こったりすると考えるのは、ダ-ウィニズムであって、
    起こらへんというのが今西進化論なんやで。」
    と今西先生はおっしゃたらしい。

棲み分けは、インクルージョンに反するようでいて
一つの形態ではないのかと
わたしは、ふと考えました。

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今西錦司氏について(京都市のHPより)

氏は、独創的な発想と大胆な行動をもって、
日本各地のニホンザルの生態研究を初めとして、
動植物の生態についての広範な研究分野を開拓し、
また、数多く海外学術調査団を組織して
野外調査分野の発展に貢献されるとともに、
我が国の霊長類学、人類学及び生物社会学を体系化し、
これを世界的水準にまで高められた。
特に、かげろうの生態研究から生み出された「棲み分け理論」は、
ダーウィンの進化論と対峙する今西進化論として
世界的に高い評価を受けている。
また、教育の面においても幅広く後進の育成に尽力されるとともに、
文化勲章受章者として多方面に活躍されるなど、
学術文化の向上に大きく寄与された。

コミュニケーション支援

2007-09-01 12:38:24 | SFS【星槎教育研究所】
9月3日のスタジオパークで
http://www.nhk.or.jp/park/index.html
コミュニケーション支援が取り上げらるそうです。
特別支援教育メーリングリストで教えていただきました。
以下 転記させていただきます。


地域生活においてコミュニケーション支援が行われている状況が
紹介されるそうです。
佐々木正美先生が出演されるそうです。
13:40頃から8分くらいです。
その中で、郡山市にあるロイヤルホストで支援ボードが使われている様子がでます。
これまでの経緯は、下記の本で紹介してあります。

障害のあるなしにかかわらず、すべての人が地域生活を実現するためには、
学校と家庭では、何をめざして子どもたちに
どんな力を育んでいかなければならないか?
地域社会では、どんな環境をつくらなければならないのか?
この問いに対する具体的な答えが、このお店にあると思います。

まだまだ小さな活動ですが、全国のあちこちで、
障がい者が安心して入れるお店が増えるといいと思っています。

書名:『コミュニケーション支援とバリアフリー』
http://www.my-kokoro.jp/communication/book/book.html

支援ボードについて
http://www.my-kokoro.jp/communication/index.shtml

障害か 個性か ニーズか

2007-09-01 09:57:03 | ここだけのひとりごと
品川裕香さんの議事録から

『適切な指導を必要としながら 診断のない子は対象外になってしまいます。
そういう子がやがて不登校やひきこもりになったりいじめられたり、
非行に走ったりなど二次的な課題、社会不適応を起こしていっている
現状があり、それらを見過ごすことはできません。
ここはぜひ、いつも私が申し上げておりますような
「すべての子供の認知と多様性に応じた指導」というふうに書いていただければ、
いろいろな子供も入ってきます。・・・・・・』

というところから 障害名・診断名よりニーズからとなっていて 
これは当然のことと思います。

しかし 私のBLOG仲間のアスペルガー当事者から
下記のような意見も聞いていますので ここでご紹介します。

◎私は現在の日本では、「(本人のわがままや性格の問題ではなく)、
生まれつきの脳の機能障害である」と位置づけないと理解を得られないと思う。

せっかく発達障害が知られてきたのに 
「ニーズ」「困り感」「個性」といわれると
だったら努力して直せよ もっとがんばれよと言われてしまう。

こういう障害が存在することを多くの人に知ってほしい。

1日10時間眠らないと身体がもたない人が、
「ニーズです」「個性です」と言ってもなかなかわかってもらえないでしょう。
認められないでしょうね。
でも「障害です」ならわかってもらえるかも知れません。

努力を強要する人々の存在が、私としては「障害」です。


ということです。

障害なら「かわいそうだから許す」
個性なら「わがままだから 努力して直せ」
そんな暗黙の意識を感じてしまうのは
私だけでないのでは・・・・