星槎教育研究所ブログ★相談員の部屋

みんなちがって、みんないい。一人ひとりの宝物を見つけながら。

特別支援教育と経済と、そして地球環境

2009-01-26 06:04:22 | SFS【星槎教育研究所】
mitsuです。すっかりごぶさたしています。

私がいつも学ばせていただいている
特別支援教育のメーリングリストで
福島県の浅見先生の投稿より・・・
浅見先生のご承認を得てご紹介させていただきます。

★(以下転載)

オバマ大統領の就任演説にもありましたが、
この時代をどう乗り越えていくのか、
一人一人の責任が問われている時代となりました。

地球環境の視点から一人一人の仕事の在り方、利益の追求の仕方を
考え直していかないと感じています。
当然、その社会構造の中には、
障がいのある人も等しい権利を与えられているはずです。
経済大国である日本の責任を果たしていかなければ、
日本の文化は崩壊していくのかもしれません。

話を特別支援教育へ移しますが、
特別支援教育が始まりまだまもないですが、
その基盤となる教育環境は、まさに「イースター島の悲劇」
(共有地の悲劇)http://www2.odn.ne.jp/~had26900/topics_&_items2/Easter_tragedy.htm
同じ状況になっているように思います。

たとえば、
特別支援学校の在籍者数の増加は、予想を上回り、学級だけでなく、
当別教室をあたりまえに使用できない状況になってきています。
イースター島の住民が得意とする航海術を発揮するにも、
船になる木材を使い果たしてしまったような状況に似ていないでしょうか。
夕張市の行政破綻は、今、全国どこでもありうることです。

いま、崩壊を少しでも先に延ばし、根本的な解決をめざしていくような取り組みが
現場に求められていると思います。
システム論から言えば「今日の問題は、過去の対処療法的な解決が生んでいる」
ことが多いのです。
モアイ像は、信仰の対象でした。
食料が枯渇してきてもモアイ像作りは行われていました。
一番力を入れているところに、一番の落とし穴があったのです。
特別支援教育においても、モアイ像のような落ちし穴はないだろうかと、
考えています。

私自身の中にも、モアイ像があるのかもしれないです。

行政に何かを期待して待っていては遅いのです
(きちんと何が必要かを伝えるのは大切)。

公立の学校であるなら、その責任をしっかり果たすことが、
より強く求められていくでしょう。
社会経済と地球環境という土台を感じながら、
新しい教育をつくれるといいと思っています。

児童生徒の保護者の中にも、職を失っている方が出てきています。
痛みを分かち合う証として、自分が少しでも変わっていきたいと思っています。
「あの時代の人は、大きな試練でもあきらめずに闘っていた」と
後世の人に言われるように・・・

10円玉ピカピカ大作戦~SFS今日の実験教室

2009-01-23 14:11:36 | フリースクール 実験
         

心理士ちぃです

実験くん


「10円玉の汚れの正体は・・・サビなんだ!!」

「じゃあ“酸”の物を使うときれいになるんだね!!」

酸性の実験をしました

10円玉ピカピカ大作戦

身近にある色々なものを使って

どれが10円玉をピカピカにしてくれるのか 

予想を立てて いざトライ

塩× うめぼし○ タバスコ○ マヨネーズ× ets




塩で色が変わるかな??  アレッ?変わったよ!

・・・と思ったら、擦ったから 研磨剤の役目をしてくれたんだね。

タバスコをふりかけると

真っ黒だった10円玉が みるみると変わっていく様子にちょっとワクワク



今度は自ら進んで  うめぼし ・・・ 変わった!!

“絶対変わらない!”と予想していた

ソースやマヨネーズ  と こ ろ が

意外にもピカピカになったことにビックリ

そっかぁ  これも 酸 の仲間だったんだね。

次はどんなことを実験するのかな

         

ちぃのつぶやき

自分で考えて、予測を立てて試してみる・・・
そして、興味・好奇心・学びへとつながっています。
体験から学ぶことって、本当にたくさんありますよね。
知っていることでも、目で確認したり、
          自信をもって周囲の人に説明したり・・・
知らなかったことだって、五感を使って学ぶと、全身でわくわくしています。

本当の学びって、楽しいことなんですね


         



おしゃべりな毛糸

2009-01-23 11:15:15 | フリースクール 実験

               
           「おはなし、してるの?」

          水色の犬のあみぐるみ、名前は「りんご」
       ピンクのウサギのあみぐるみ、名前は「いちご」
        かぎ針がと~っても上手な、高校生の女の子の作品です
        (また、次のブログで、そのほかの作品を紹介します)

          りんごといちご、おしゃべりをしているみたいでしょう?

               

       研究員のです

      今回の授業で取り扱った素材は「毛糸」です!

    やわらかく、あたたかく、不思議なことに、はじめは1本のヒモなのですが、
      だれかの手を通すことで、形になってしまうのですよね
 
          この授業のテーマは「創造」なのでした!
          みんな「創造主」になりましたよ

          実は、にはこの授業をするに際して、
                     ココロに秘めた思いがあったのです

         それは・・・何かに集中すること!
    手を動かし、1つの作品を作りあげる時の集中する瞬間を、身体で味わうこと!
      ・・・集中する自分の脳や身体の状態、この実体験を増やしていきたい!
 
    でも、は、「毛糸」を授業の素材とするとき、迷いました。なぜなら・・・

       授業を受けている高校生には、男子も女子もいまして、それぞれ毛糸への
       熟練度はちがう――という前提があったからです
    だから・・・
      はじめは、みんなで「指あみ」をして、クッションカバーを作りました!

    その後は、個々の編み物の習熟度に合わせ、自分で「こんな作品をつくる!」
    という目標を定めて、それぞれ別の作品をつくっていく・・・
                               ・・・そんな授業の展開としました。

                 
 
                下の写真は、おまけ紹介です!
       かぎ針が得意な生徒たちと、トイレットペーパーカバーをつくりました
        (トイレが明るくなりました・・・
            でも、緑色のほうは、夜に目があうとちょっとこわいです・・・)

             

           これらの作品がほしいと思われた方、    
          こんなものをつくってほしいというご希望がある方、
                   ただいまでしたら、
              授業で技量を高めあっています
                  お問い合わせください


いのちをみつめて~絵画~

2009-01-23 10:09:53 | フリースクール 今日のひとコマ
研究員のです


 神楽坂キャンパス高校の授業の紹介です

  今回のテーマは「絵画~いのちをうつしとる~」

  「なんか違うモノみたい~」
  「うまく描けません・・・」
  
   ・・・生徒たちの言葉です・・・

   いいえ、全然! みんな上手です!
   いのちの形をじっくり見て、しっかりとらえて、
   紙の上にうつしとっています。

   「みんなちがって、みんないい」
   ・・・色の選び方、塗り方、構図などなど
   同じ命が、それぞれの手によって、違う形になっています
 
   この授業では、「いのち」に触れ合ってほしくて、
   いきているものを「うつしとる」ことをしました。

   命そのものをじぃ~っと見つめ、描くことで
   命を身体で感じることができると考えました。


   ・・・素材は、「にんじん」「じゃがいも」「おこめ」や
    野に咲く草花など・・・
 
    本当に身の回りの、当たり前にある命を見つめたのです

      


   ・・・そして・・・
    もちろん、描き終わったその後は、
    みんなでおいしく味わい、「ごちそうさま」で授業終了!
    草花たちは、名前をつけて授業終了! そして、教室で育てました
  
   の感想

   同じ「いのち」をうつしとっていても、描かれた作品が
   それぞれ異なる表現となる理由について考えたのです・・・

     描き手は、対象物を、自分がこう描くという目的をかなえるために、
     取捨選択しているということ

      これに気がつきました

   なぜなら、も一緒に描いてみたのです。
   ・・・そしたら、自身が、美しく描くために、
    対象物から必要なところだけ選び取ってることをしていたので・・・
    「3つも咲いている花は複雑で描けないから、1つにしちゃえ」
    「この構図では、裏の葉が見えているはずだけど、入らないから無視!」
         などなど、いっぱいズル? して描きました

   開き直りまして、、、
     これが人間の認知の過程だということを思ったのです

     人は、いろいろなものごとを受けとめて解釈するときに、
        きっといろいろな取捨選択を行って、
       ものごとをとらえているのだろうなぁって
   


       プラス効果!

     は、この授業の素材になるものをいつも探していました
      おかげさまで、道端に生えている草や花に注目するようになったり、
      野菜の形の美しさや鮮やかさを感じるようになりました!      



神楽坂フリースクール!!

2009-01-22 10:14:30 | フリースクール 今日のひとコマ
        
心理士ちぃです


いよいよ新年の授業がスタートしました

みんなと元気に挨拶を交わして・・・

やっぱり良いですねぇ~  この雰囲気

では、ちょっとだけ授業を見てみましょう

1月といえば・・・    ということで

福笑い(どんなお顔ができたかな?)


                        
    いつも見ている“顔”だけど、こんな感じだったかなぁ?
      目、鼻、口・・・一つひとつの場所を確認して
                         今度は右目だね



羽子板つくり


     
     上手に絵が描けるかな?上手に色が塗れるかな???
         たくさん不安があったけど、こんなに可愛らしくできました。
       イメージを絵に描くことって  とても大変だったね        
     色も自分なりに考えて 
             黄緑に白を混ぜて・・・あっ!この色だ!
                      思い通りの色にも出会いました。

        ちょっぴり 自信がついたかな
          「お家で飾るんだ」 と言っていた笑顔がとても素敵でした


        


   ちぃのつぶやき

      今回の「福笑い」は・・・
        顔の部品で表情って変わるんだという体験
        これは、まさに表情認知!
        今度の顔はどんな顔かな? どんな気持ちなのかな?
        自分でつくった「福笑い」の顔で・・・
        いっぱい いっぱい 表情と気持ち わかっちゃったね      

      今回の「羽子板」は・・・
        ちょっぴり苦手なことにも楽しくチャレンジしてみる体験
        出来上がったときに感じることができる達成感!
        恥ずかしいけれど、他の人にも見てもらいたくなる自信
        自己肯定感を少しずつ高めてあげると
        もっと素敵な笑顔に出会えるね 

        

家庭で、地域で、学校で、何が必要か~発達障害と向き合う~

2009-01-09 10:23:40 | おすすめのセミナーなど
発達障害を考える会主催
   3回連続講演会の【第2回講演会】のお知らせです。


    


 第2回 家庭で、地域で、学校で、何が必要か

  日時  2009年 1月19日 (月) 10:00~

  場所 星槎学園湘南校みかん校舎研修棟(二宮町中里200-1)
 
 講師:三森睦子

     星槎教育研究所次長。
     民間教育機関、星槎国際高等学校神奈川学習センター長、
     星槎グループ運営企画本部を経て、現職。
     不登校・NEETの背景の発達障害、アディクション、
     共依存、アダルトチルドレン、家族システムなどのテーマ
     に関わる。

  
        

   周囲から理解されにくく、自信をなくし、学校に不適応を示す
   子どもたちは増えています。でも、特性を理解し、小さな支え
   合いを続けることで十分に社会で「自分自身」を発揮できるよ
   うになります。親の愛情不足でもなければ、わがままでもない
   『発達障害』を、より多くの人に知ってもらい、暮らしやすい
   地域づくりや教育現場、家庭生活に生かしていきたい。
   幅広い教育への取り組みを全国的に展開し、発達障害を持つ子
   の居場所づくりを実践している星槎グループの講師による講演
   です。



第1回 12月15日(月)<終了> 10:00~12:00
 講師:安部雅昭
 (星槎教育研究所主任相談員・特別支援教育士・中級教育カウンセラー)

第2回  1月19日(月)     10:00~
 講師:三森睦子
 (星槎教育研究所次長)

第3回  2月18日(水)     10:00~
 講師:木村リサ
 (星槎学園高等部青葉校教頭・進路指導主任) 


      主催◆発達障害を考える会
        (発達障害児の保護者の会です)

      申し込み・お問い合わせ◆星槎教育研究所/handyph_blue/}
            ℡ 03-5225-6245


      協賛◆ぴあの会/ぴあぷらす/湘南ADHDサポートぴーす/
         大磯特別支援教育を考える会(順不同)


          

          

手がつむぐ~ちぎり絵~

2009-01-08 15:28:12 | フリースクール 実験
 研究員のです

 ・・・今回は、「ちぎり絵」にチャレンジしました

   「思い通りにちぎれない・・・」
   「このアイデアすごいね!」  
   「どう? 思いついてやってみたんだよ~」

手の操作、イメージしたとおりに紙を操作することができるか?

・・・そして、
手の操作がイメージどおりにいかなかったとき・・・
 ・・・修正変更をする新たなイメージづくりができるか?

~実は、これが、今回の授業の「ねらい」なのでした~

紙の上に、色紙を貼る・・・
 「アイデア」を「イメージ」して、具現化する。
 でも、その具現化には、手を操作する力と、紙を操作する力がほしい。

そして、もっと必要なもの。
「ちぎり絵」通して感じてほしいもの。
 ~イメージと操作した仕上がり途中の作品が異なってきてしまったときの
  「修正力」です~

 「修正力」に必要な力・・・

         自分の力を認める力
       自分に何ができるか知っている力
         可能性を想定する力
        続けることのできる集中力

  ・・・いろんな力が絡まりあっているものだと思うんです。

      神楽坂キャンパスの高校生がつむぎました
       「ちぎり絵」です




新年の ごあいさつ です!

2009-01-06 20:12:28 | フリースクール 今日のひとコマ
心理士の ちぃです

明けまして おめでとうございます。

   平成21年 牛年です。

★ ★ ★

星槎教育研究所では 今年も

いろいろな‘つぶやき’や お役にたてる(!?)情報を

どんどん発信したいと思っています

どうぞよろしくお願い いたします。

みなさんにとって素敵な1年になりますように!!