先日、「本だ読ん!」のプログラムに参加してくれた
御堂 諦(みどう あきら)君よりレポートを提出してもらいました!!
御堂君の文章力、表現力、データを集める収集力、記憶力に
I先生とビックリしました!!!
長文のレポートなので、
ブログでの掲載は一部にしますが、全文を読みたい方は
コンパスに置かせて頂くので是非読んでみて下さいね^^
以下
「御堂 諦のプロプリウス・ルポ」よりそれぞれ一部抜粋
<お母さんとあたし篇>のワンシーンより抜粋
しかし、肝心のピーター君が不参加。さらに参加者も少ない。
おまけに理津子姉さんいわく、
「なんかゆるい空気だね・・・・プログラムはじめるよ?」
といった感じで全体的にゆるゆるモード。
ひょっとしたら誰も発言しなくて、ゆるゆる状態のままプログラムが展開するのかもしれない。
・・・・でもひょっとしたらそれならそれでチャンスではないか。
他のメンバーが発言しない分、ぼくが本を紹介できるワケだ。
とりあえず、僕は理津子姉さんの話を聞くことにした。
今回のプログラムの目的や概要の説明が終わったところで理津子姉さんが取り出した本が、ムラカミエリコ 、なかがわみどり 著「お母さんとあたし」(大和書房)という本。
聞けば、21歳の時に母親からプレゼントされた思い出の本だという。
みんなでまわしてパラパラと読む。
ぼくもその本を開いてみた。
理津子姉さんのお母さんが書いたのだろうか。ページをめくると理津子姉さんへの直筆メッセージが書かれていた。
内容はごく平凡な「お母さんとあたし」の日常と、その中で見つかる小さな幸せを絵本チックな演出で綴っていくという、ほのぼの系な物語だった。
うう、いい話ではないか。
子供の虐待や親殺しなどが報じられる昨今、それらは、この本にあるような‘すごそばにある幸せ’の存在を忘れてしまった、あるいは見えなくなってしまったゆえに起こった悲劇なのかもしれない。実に、心あたたまる一冊だった。
<逆転コンパス篇>のワンシーンより抜粋
・・・・って、そうじゃなくて!!
ヤバイ、ヤバイぞ・・・・・これはピンチだ!
コレって思いっきり受け身の姿勢で読んで心があたたまるって癒し系の本じゃないか!
自分の持ってきた本を頭で思い返してみる。
ぼくが持ってきた本は基本的に全部、考える系の本だ。こういう本は、攻めの姿勢で、しかしも場合によっては疑いを持っては読まなくてはならない内容のモノばかり。
<作品紹介篇>のワンシーンより抜粋
「みんななにか紹介したい本はある?」
という理津子姉さんの投げかけに、まず参加メンバーの一人が、宮元輝著「海岸物語」(文藝春秋)を気になる本としてあげた。
この作品は、幼き日に母親に捨てられた兄と妹が愛を求めてさまよう青春と、その青春との別れわ書いた上・下巻にわたる長編小説だ。
「海岸列車」をあげたメンバーは作品そのものもそうだが、作家に思い入れがあるとのこと。
気になったので後日、著者である宮本氏のサイト「The Teru's Club」を見てみたところ、プロフィールの欄には、最近ひどく老眼が進んでおりその原因に自身の家も壊れてしまった阪神大震災が少なからず影響していると思うことや、子供の頃は医師から20歳まで生きられないと言われたが、いつのまにか元気になったという旨が書かれていた。
いろいろ苦労をされているんだなあと思うと同時に、作品の一覧という欄に外国語版も含む宮本氏の作品の量の多さに圧倒されてしまった。
続いて気になる本を紹介してくれたのが件のピーターパン君だった。
紹介してくれた本は 斎藤孝著 の 「座右のニーチェ」(光文社)。
ドイツの哲学者、古全文献学者であるフリードリヒ・ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」などで語られている「永劫回帰」に関する思想などをわかりやすく解説した著書として、「座右のゲーテ」「座右の諭吉 才能より決断」(共に光文社)に続く斎藤孝氏の「座右」シリーズ第三弾となる本だ。
ピーターパン君は有名な「神は死んだ」というセリフにはじまり、ニーチェの反イギリス教的な姿勢、いわゆる旧体制への挑戦といった彼の考え方に興味をもったこと、そして何よりニーチェの思考でわかりやすく解説しているといった点で本書を評価した。
また印象に残った箇所として、現在と同じ世界を何度も繰り返すとした「永劫回帰」について言及し、そのむなしさに対して、現在の一瞬を肯定的に受け入れるという能動的な姿勢の重要性を説いたニーチェの考えをあげた。
せれに対して先程「海岸列車」を紹介した参加メンバーは、以前哲学に興味を持ったときに、そうした著名人の思想を学ぶ必要性を感じ、ニーチェにも関心があった、などの感想を述べた。
これにピーターパン君も自身の知識を活かしてトークを展開し、話はフロイト、ユングなどの思想にも及ぶことになった。
*ブログの掲載の為、一部編集した箇所があります。
・・・こんな風に プログラム“本だ読ん”は すすめられています!!コンパスメンバーの皆さん 次回もお楽しみに