紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

ウィーン・モダン展

2019年04月27日 | 美術館・博物館
クリムトのキンキラキンな女性像は上野のクリムト展。国立新美術館で開催されているウィーン・モダン展にもクリムトの絵画が多数出品。日本とオーストリアの外交樹立150周年が関係あるか知りませんが、クリムトをはじめウィーンの芸術がいま東京に大集結しています。
クリムト、シーレ 世紀末への道と題するウィーン・モダン展。今まではクリムトとかそんなに興味なかったんですけど、シーレの自画像を何かの雑誌で見てピンと来まして。ウィーンの世紀末って言葉もゾクゾクする響きですし。
女帝マリア・テレジアのどでかい肖像画から始まる展示室。絵画だけではなく銀食器や家具、建築、デザインなど多岐にわたる展示がウィーン・モダン展の特徴となっています。ハプスブルク帝国の首都ウィーンは、啓蒙主義の思想によって大改造された都市のようです。
ビーダーマイアー時代の銀器が実用的なのにお洒落。シューベルトが掛けていたメガネもあります。椅子のデザインも素敵。このあたりがモダニズムの原形だそうで。
1900年から世紀末のウィーン展示室では、オットー・ヴァーグナーによる都市計画案を見ることができます。クリムト率いるウィーン分離派のポスターやグラフィックデザインもまたシビれるくらいのセンスです。下側からの照明が怪しい雰囲気を醸し出すクリムトの油彩画《愛》と《パラス・アテナ》。そしてエゴン・シーレの作品が飾られている場所へ...自画像や肖像画などをじっくりと鑑賞。やはりシーレの色使いは良いですね〜で素描作品も素通りしないで是非見てください。描き直しの跡がない力強い線は、シーレの卓越した技術の表れでありましょう。

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