紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

わが永遠の魂

2017年02月24日 | 美術館・博物館
前衛芸術家、草間彌生の展覧会が、国立新美術館で開催されています。草間彌生さんの作品というと、瀬戸内海の何とか島にあるかぼちゃのオブジェとか、水玉模様が思い浮かぶんですけど、実際にこの目で作品を見たのはたった1回しかありません。ですので今回はかなり楽しみにしてきました。
企画展示室入口からほんの数歩でYAYOIワールドは炸裂しました。まるで体育館のような広さの展示室、その壁一面に飾られた正方形の作品群『わが永遠の魂』に囲まれる鑑賞者。抽象具象さまざまな形のモノが描かれた真四角の世界。色の鮮やかさに圧倒され、色の叫びに耳を塞ぎたくなるくらい。これが現在まで制作され続けているという絵画作品ですか...これでほんの一部。ちなみにこれ携帯orスマホで撮影可とのことです。デジカメじゃダメなんですかね〜。
次の展示室には初期作品がいろいろ。岩絵具や油彩、インクで描かれたどことなく暗い絵ばかり。さっきの色の洪水に麻痺した頭にはいいクールダウンかと。個人的には好きな作風です。
ニューヨーク時代の作品、No.シリーズなんかは大きなキャンバスに向かって一心不乱に筆を動かす。その行動が心のドレインにつながっていたんでしょうか。
アメリカから帰国後の作品は、コラージュものに興味を惹かれました。それになぜかフクロウ多し。あと気になったのが『よみがえる魂』というアクリル絵具で制作された作品ですけど...あれに描かれた水玉はもしや手書きですか!? だとしたらヤバすぎです。筆の先から執念というか、それに近いものをキャンバスの中に封じ込めているような...そんな凄まじさが存在しているようで。
真っ暗な部屋の中にあるのが『生命の輝きに満ちて』の作品。これが一番びっくりしました。



展示室の外にも南瓜!! けっこうデカイ。
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