【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

心の翻訳

2011-08-28 17:43:17 | 四季のスケッチ

【「茶羽せせり(チャバネセセリ)」】


「太陽があたしに輝いてくれて嬉しいわ」
アンは幸福な気持ちになった。
                【「アンの夢の家」 第4章】


「今年の夏は何て楽しかったのだろう」
と、アンは思った・・・
                【「炉辺荘のアン」 第35章】






                                 【「藪蘭(ヤブラン)」】
   昨日同様の厳しい暑さが続きます。
  そんな中、それでも一生懸命に秋を
  探している自分がいて驚きます。

   【いつか】 もこのブログで記した事が
  ありますが、こんな私も典型的な
  日本人という事なのでしょう。

   連夜の虫の音楽会は日に日に
  盛会を極めつつありますし、
  今日は 「つくつくぼうし」 の
  声を聞きました。

   この声を聞きますと・・
  嫌が応にも近付く秋を感じます。

   ところで 「つくつくぼうし」。
  そう思って聞くからかも知れませんが、
  本当に 「つくつくぼうし」 と
  聞こえますね。

   こんな風に虫の鳴き声にすら、
  言葉を重ねてしまう・・。
  これこそ、日本人独特の感性と言います。
  
   他にも 「筑紫恋し、筑紫恋し」 と聞いた人。(筑紫地方の伝説)
  「美し、佳(よ)し」 「つくづく惜し」等など・・。

   それにしても、咄嗟(とっさ)に 「つくつくぼうし」 の声を聞いた時、
  「美し、佳(よ)し」 と捉えた人の感性が偲(しの)ばれます。
  実際に美しい人だったのでしょうね。心も姿も。

   アンの言葉もそうですが、今を肯定しています。
  否定からは何も始まりませんものね。
  
   “太陽が輝いてくれて嬉しいわ” 一方、その逆もしかり。
  “雨が降ってくれて良かったわ。植物たちは乾き切っていたんですもの”

   普段の心の在りようがいかに大事か・・
  虫の鳴き声から、ちょっと考えてしまいました。

   最後になりましたが、今日は昆虫にスポットを。
  妖精の糸を今日も黙々と織る蜘蛛に、「茶羽せせり」。
  
   「茶羽せせり」 は、夏の終わりになると必ずやって来ます。
  藪蘭も薄紫色の花を付けました。秋はもうすぐです。