【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春の宴に想う・・

2008-04-08 16:45:40 | 四季のスケッチ




   昨日の雨も上がり、
  日中は晴れ間の出る天気となりました。

   それにしても、雨が降れば降ったで、
  妙に落ち着かないのも、これも皆、
  桜のせいなのでしょう。

   幸い、この辺りの桜は、
  どうやら次の雨までは、大丈夫のようです。
  ほっと一安心している私がいます。

   ところで、桜の周りって、夜でも仄かな明るさが、
  ありますね。単に花びらが白っぽいと言うのではなく、
  花のオーラが、あるような気がしてなりません。

   去年こぞの春 逢へりし君に 恋ひにてし 
  桜の花は 迎へらしも」
 
                ~若宮 年魚麻呂(わかみやの あゆまろ)

   【去年の春にお逢いした君に恋してしまった桜の花は、
  (今年も又君を)迎えに来たらしい。】

   万葉集には、圧倒的に梅の歌を詠んだものが多いのですが、
  (梅の120種に対して桜40種) この歌は、その中でも
  桜の美しさを堂々と詠んだ代表的な歌です。

   尤も、爛慢と咲き匂う花の盛りを詠んだ歌は、ほとんどありません。
  どれもが散らないでと願い、落花を惜しむ・・そんな歌ばかりです。
  それは、切ない恋にも似て・・。

   梅がこぞって詠まれた事と、一番多く読まれた花が萩だという
  事からも、その辺りに・・万葉びとの心を垣間見る事が、出来る・・。
  そんな気がしてなりません。

   あまりにも華やかな桜よりも控え目で、
  格調高い梅に心魅かれた・・~なんて。

   でも、これは私の思いで実際は、
  梅には香りの良さも然る事ながら、薬効も多く、
  様々な事に重宝する花だったという点にもあるようです。



   ところで、こちらは、
  昨日のすみれです。

   こちらの写真の方が、本当の
  すみれの色に近いので、もう一度。

   桜も美しいですが、
  こんな青色のすみれもいいですね。

   なぜに、こんなにも人の心を
  落ち着かせるのでしょう。

   その素朴さゆえに・・こんな所に、
   の答えもあるような気がします。