【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

にっこり微笑みの若草

2008-04-25 15:43:04 | 四季のスケッチ




   昨日の鬱陶しい天気から今日は、
  五月晴れの様相となりました。

   昨夜は、殊の外(ことのほか)冷え、
  急遽、湯たんぽを入れる始末。

   今日も朝方は冷えましたが、
  陽射しがある分、暖かくなっています。

   そうなりますと、ついつい庭に出て・・。
  ほんの少しのつもりが、思わず長居に。

   そのせいか、鼻の頭がちょっぴり熱く・・? 
  日焼けしてしまったのかも知れません。
  気を付けなければ・・。

   庭にも小さな小さな花が、
  しっかり咲いているのを見つけると、微笑ましくなります。

   今の季節、葉っぱや茎は、とても柔らかく繊細です。
  生えたばかりのそんな部分を 和草にこぐさ と、言うのだそうです。

   元々、“にこ” とは、「柔らかい」、「細い」 という意味なのだとか。
  「にこにこ」、「にっこり」 などの擬態語も、ここから来ているそうです。
  余談ですが、日本語の擬音語や擬態語は、英語の3倍はあるのだそうですね。

   ですから、小さな野の花が、にっこり微笑んでいるように見えるのは、
  ある意味、当然なのかも知れません。







    



   あし垣の 中の和草 にこやかに 
      我を笑まして 人に知らゆな」
    
                          ~万葉集 詠み人知らず

   (和草のように、にこやかに私に微笑みかけたりして、
    二人の仲が他の人にばれないようにね)

    春浅き頃から咲いていた、名前も知らない小さな花・・。
  幾分、花の色を水色から白っぽくしたようですが、まだ咲いています。

   そうそう、この花・・アンを真似て、「風の鈴」 なんて名前を付けたりして、
  遊んでいましたっけ・・。これも小さな小さな、可憐な花です。







   



   一方、こちらの牡丹、気のせいか昨日より花径を大きくしたような気がします。
  昨年も一昨年も、眠り姫でしたので、今この時を、
  しっかり謳歌しているのかも知れませんね。

   「ご機嫌、いかが・・?」 ~ なんて、つい問いかけてしまいそうです。
  そうしましたら・・何て答えてくれるのかしら・・?

   昨日は、ちょっぴり冷たい雨でしたが、今日は晴れて、とても気持ち良さそうです。
  それにしても、この牡丹、上の小さな花とは対照的な花ですね。

   


   “アンはベランダの段々に座り、春の花咲く美しく、
  初々しい景色をぼんやり眺めていた。
  白い果樹園の向こうは、
  黒ずんだ樅の若木と乳白色の桜の林になっていた。

   林では駒鳥が気が違ったかのようにさえずっていた。
  もう夕方であり、楓林の上には、
  早くも星が輝いていたからである。”
            
                                  【「アンの娘リラ」 第20章】

   


   『アンの世界』 は、やはり素敵です。
  現実の世界とのギャップは、「想像の余地」 で、たっぷり補うとしましょう・・。