「何てスリルがあるんでしょう!」 こう言って夫人は、 青い陶器 のような色の目を 大きく見張って溜息をついた。 ポアロは白麻の背広を着込み、 ボタン穴に 白椿 を1輪挿していた。 【A・クリスティー作 「ブルートレイン殺人事件」】 |
昨日の雨は上がりました。空には再び青い陶器の空。
日射しがある分、随分暑く感じますが、30度を割っています。
そう言えば、真夏と違って、
お部屋の中に日光が入って来るようになりましたものね。
その分、余計に暑く感じるのかも知れません。
そして今日は、昼間からあちこちで虫の演奏会。
「チッ、チッ、チッ・・」 「リリッ、リリ、リリッ~ッ」。
夜の本番に備えて、早くも音合わせをしているのでしょうか・・。
そうそう、性懲りもなく今日も又、
“青い陶器 の空”を引用させて頂きました。
空ではありませんが、今度は、A・クリスティーの小説に
“青い陶器” を発見。吉屋信子、三島由紀夫に次いで3人目です。
作家って、“青い陶器” がお好きなのかしら・・?
前2人は空でしたが、今度は瞳。
どうやら澄んだものを表すのに、この言葉は打ってつけのようですね。
もう1つ余談ですが、生花を挿す行為をポアロにも発見。
それにしてもボタン穴に白椿ですか・・。しかし、お洒落ですね。
さて、私が取り出したのは、またもや A・クリスティー。
この本は、最初に帽子を選ぶ事から物語が始まっていて、
帽子好きの私としては興味を覚えたものですから。
クリスティーとなりますと、屋根裏部屋雰囲気の、
セピア色の部屋がなぜか似合います。いいえ、落ち着くのです。
アッ、その前に。松本清張作 「昭和史発掘2」 を。
随分、時間がかかりましたが、今日中に読み終えるでしょう。
折しも、竹島や尖閣問題が勃発しています。
学校では昭和史なんて習いませんでしたもの。
これはこれで大層面白く、全13巻、時間はかかっても
読み終えるつもりです。しかも音読で。
この音読にも慣れました。習うより慣れろですね。
今ではスラ、スラ・・と。おまけに黙読よりも頭に入ります。
歴史などは特にお勧めです。
~なんて。
話があらぬ方向に飛んでしまいましたね。悪しからず。
兎にも角にも A・クリスティーとは、
これから交互に読んで行こうか・・と思っています。