【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

和陶器との一期一会

2012-09-23 18:56:36 | 趣味の器(壺)~その他






「ポール、何て大きくなったんでしょう!
この前来た時より、
又、頭半分、伸びていますよ」
「そうなの。
僕、夜のうちに伸びる 藜草あかざそう のように
大きくなるって、リンド のおばさんが言うよ」
とポールはしんから嬉しそうに言った。                    
                【「アンの青春」 第27章】


   雨で明けた休日の朝。
  この “朝から雨”、
  随分、久し振りのような
  気もします。

   今日の雨は穏やかな雨。
  その雨もお昼前には上がり、
  暗かった室内も
  少しずつ明るくなり・・。

   本当は今日こそ、外で、
  あの藜(アカザ)の下でお茶を
  頂こうと思っていましたのに。

   今年も藜が背丈をぐんぐん伸ばし、今、格好の目隠しとなっていますから。
  【写真は雨粒の宝石を纏(まと)った藜】

   一年草のこの藜、それにしても良く伸びます。
  リンド夫人 の言葉通りですね。

   そうそう、藜の立派な枝。
  藜のそれは、杖にもなる程丈夫と言いますから、
  出来るだけ切らないで、伸びるだけ伸ばしてみよう・・
  ~なんて思っています。




   前置きが長くなりました。
  それにしても、ついこの間まで
  「暑い暑い・・」
  と言っていましたのに、
  駆け足でやって来た秋。

   こうなりますと・・。
  夏の間は控えめだった、
  「花あしらい」 なんて、
  気取ってみたり。

   思い浮かぶのは、
  やはり和陶器。
  今日は少々、趣きを変えて。

   普段は、ほとんど縁のない
  付き出し用の皿と、
  ぐい呑みを花器に見立てて。

   テーブルは勿論、大きな壺。
  我家では、こんな壺が
  ゴロゴロしていますので。

   今、満開の野の花、露草や
  海老草など庭から摘んで来ました。

   折角、出会った器ですものね。
  本来の使い方とは違いますが、使わないよりはいいかと。

   そして雨上がりの午後は、お香でも焚きましょう。
  本来は香の物でも入れる蓋付きの器には、これもお香が入っています。

   立ち昇る青い煙を、ただボ~ッと見つめているだけ。
  こんな、およそ生産性のない怠惰な時間も、オツなものですね。