【秋色に染まったゴーヤの葉と共に】
西日を透かした森には秋蝉の声がこもり、・・・ (中略) 沼へ深々と差し伸べた1本の枝から、 蜘蛛の糸で吊された一葉の黄葉があって、 これが扇動する度に、 木洩れ日を受けて神聖に光った。 宙に1つのごくごく小さな 廻転扉が泛んでいるようだった。 【三島由紀夫作 「天人五衰」 『豊饒の海Ⅳ』】 |
こちらは良いお天気になりました。
それでも起床時には雨が降ったようで、
庭の植物達も地面も濡れています。それもかなり降ったよう。
今日は、つくつくほうしの声は聞こえません。
代わりに昼間から虫の声が、しきり。
何とも言えない風情がありますね。
こんな風に記していましたら・・。
いつの間にか雨がパラパラ・・。(15時頃)
あんなに晴れていましたのに。
相変わらず天候は、不安定なようです。
でも今日は、すぐに上がりました。
【インウォールクラータ】
【羊歯(シダ)】
さて、我家のゴーヤ。(冒頭の写真)
まだまだ新芽も出て来ており、実も付けています。
いつまでも続く残暑に、つい季節を忘れてしまいそうな昨今。
それこそ辺り一面、萌葱(もえぎ)色一色に染めていた葉に、
ポツポツと黄葉が目立って来ました。
南側に植えたゴーヤは、東の小窓へと蔓(つる)を伸ばし、
ぐるりとL字型に囲み、今度は2階へと。
既に2階の屋根まで届いています。それは留まる事を知りません。
それにしても近付く秋を、
こんな風に静かで穏やかな色に、そっと重ねて知らせてくれる自然。
時には牙を向けますが、まだまだ捨てたものではありません。
【ゴーヤの葉】
【インウォールクラータの葉】