

「大ぼらなんて言ってはいけませんよ、 ディビー。嘘とおっしゃい」 学校の先生らしくアンはたしなめた。 (中略) 「それは 流行言葉 ですもの。 小さな子供が 流行言葉 を 使うのはよくありません」 【「アンの青春」 第10章】 |

今朝は雲一つない日の出を迎えました。
朝から太陽燦々です。そのわりに風花、チラチラ。
随分、寒く感じられ、そう言えば・・
今日は気温が下がるような事を言っていましたから、
さては本格的な雪・・? ~なんて期待したのですが、ほんの一瞬だけ。
ところが午前9時前には、どこから現れたのか、
太陽はすっぽり雲の中に。その後は出たり入ったりを繰り返しています。
でも例え朝のひと時に過ぎませんが、
太陽の恩恵に与(あずか)った事は、良しとしなければ。
武者小路実篤ではありませんが、「日々是好日」(毎日が良い日)
と行く事に致しましょう。折角の1日ですものね。

さて、吉屋信子著 「安宅家の人々」 読了。
昔、何作か読み、唯一覚えている事と言えば、
文体が美しいという、ただそれだけ。
それこそ今回、何十年振りかで手にしたという訳ですが、
その、もう微かになっている記憶に間違いはありませんでした。
日本語の美しさが脈々と伝わるような・・そんな本。
昨年もそうですが、私は “読書の秋” より “冬” の方が進むようです。
最近ではすっかり減りましたが、元来は外出も好き。
秋はお天気も良いですし、紅葉なども気になって
落ち着いて読書している気分にならないのかも知れません。
その点、冬は寒いので外出する気も失せますから、
心おきなく読書に集中出来るという訳です。そう、ストーブの前で。
ところで今日の引用文の 「流行(はやり)言葉」。
現代こそ、それのオンパレードといった処ですものね。
省略言葉など、その最たるものでしょう。
確か前回の武者小路実篤本でも 「流行言葉」 云々・・を
作中で見ましたが、それをやんわりと注意していましたっけ。
そう言えば・・。
「光彦、その服装は何ですか!」 「いえ、これ今 流行 で、 お店の人に似合うと言われたものですから」 「あなたは人に似合うと言われれば、 似合いもしないのに着るのですか!」 |
こちらは言葉ではありませんが、(つい時間潰しに)
偶然にも偶々、付けていた大昔のテレビの再放送の中の会話。
思えば昔の親は、こんな風に子供に注意していたものですね。
当時は私なども、うるさくて嫌だな・・と思っていたものですが、
だからと言って、今日のように親が注意しなくなった事がいいとも思えません。
「ファッションがその人の暮らしの表現であるように、
言葉も又、その人の生き方の表現であり、
感受性、美意識の証し」
~何かの本で読んだ事があります
アララ・・。又々、やってしまいました。
今日は、「安宅家の人々」 の感想を記す筈でしたのに。
「流行言葉」 から思わぬ脱線。感想は明日以降に。
最後に相田みつをの、そのものズバリ、
「日々是好日」 の素敵な詩を見つけました。
以下に記します。今日も大事な1日が・・過ぎて行きます。
