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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春を告げる香りの花

2012-01-17 16:52:17 | 香る庭の花綴り

【近付く春の足音】





「・・・私は感服していますよ。
こんなに、3日も4日も閉じ込められて、
1歩も外に出られないというのに、
内儀かみさんは大したもんだ。
自分で豆腐まで作って、
湯豆腐やら白和えやら・・納豆も手作りでしょう。
私の郷里では何か、かにか、青い物が
畠にあるし、吹雪に閉じ込められる
事など一生に1度もない。
そんな所に育った者から言いますとね、
吹雪なんぞにびくともせず、
毎日次々と違う献立で、
居続けの客をもてなして下さる。
偉いものだと舌を巻いておりますよ」
                  【三浦綾子作 「嵐吹く時も」】





   こちらは “朝から太陽”、
  何もない空の朝を迎えました。

   南の空にはつい昨日(16日)、
  下弦の月を迎えたばかりの
   「有明の月」 もぽっかり。

   真珠色の空は僅か3日位の
  事でしたのに青空は随分、
  久し振りのような気がします。

   そんな中、例年になく
  深い雪に覆われている、
  もう一つの被災地、長野県栄村の現状をテレビやっていました。

   毎日の雪かきや、雪下ろしで大変な事。
  その最中、お亡くなりになられた方もいらしたとか。

   「地震で助かったのに、(慣れている)雪で死ぬなんて」
  住民の方の言葉が胸に刺さります。

   上記の引用文ではありませんが、
  雪かきも何もしなくていい・・ただ、太陽の出番が
  少々少ないからと言って文句を言ったらバチが当たりますね。









   さて、冒頭の写真。
  今年は未だに散らない(落ちない)
  紅葉(もみじ)。(尤も枯葉ですが)   

   そして今や1年中、
  咲く花になってしまった感のある、
  ペチュニアや金魚草。

   秋の名残りが、あちこちに、
  まだまだふんだんにありますのに、
  早くも近付く春の足音を・・。

   「匂い菫(ニオイスミレ)」の
  蕾を発見。もう嬉しくて。

   それにしてもペチュニアは、
  まるで菖蒲(アヤメ)のように
  見えないでもありません。

   そして金魚草。
  白と赤と黄色の単色しか植えて
  いませんでしたのに、
  いつの間にかこの色に。

   元の色のものは、跡形もなく消えてしまいましたのに。
  こんな事もあるのですね。

   余談ながら上記の文章、以下のように続きます。



「ほんとですよ、お内儀さん。  
私の国の女たちを、
こんな吹雪の中に住まわせてご覧なさい。
おろおろするばかりで何も手につきやしません。
いや、野郎共だって、吹雪でなくても、
10日も20日も雪の中に置かれては、
とても落ち着いてはおられませんよ」
「それはれないからですよ。馴れてしまえば・・・」
                      【三浦綾子 「嵐吹く時も」】