

「・・・今は森の中が素敵なのよ。 羊歯も繻子地のような葉も、いろんな木の実も、 森のものはみんな眠ってしまったの。 まるで誰かが森のもの全体を 木の葉の毛布でくるんでしまったようよ。 きっとね、虹のスカーフを付けた炎色の妖精が 最後の月の夜に抜き足差し足でやって来て、 そうしたんだと思うわ。・・・」 【「赤毛のアン」 第30章】 |


顔を出した太陽。
冬の太陽は、
おずおずと、でも大胆に。
日本列島を強い寒波が
襲っているようですね。
先週の1週間予報では
この週明け、こちらも最高気温が
4度になるとかならないとか。
心配していましたが、
思った程ではありません。
今日も起き抜けの居間の気温は13度ありましたから。
ただ日が落ちるに従って、さすがに冷えて来ました。

【冬空を彩る赤い実】

帰り道、寄道しようと思って
いましたから(例の私だけの場所へ)
一応カメラを持って出たものです。
しかしながら用事を済ませて
帰る頃には俄かに雲行きが怪しくなり。
案の定、チラチラと
風花が舞い始めました。
こうなれば、アン気分よろしく、
森の中・・~なんて、
寄道する気も失(う)せてしまって。
そうそう 「ぶなの木屋敷」 ならぬ、
例の 【ポプラの木屋敷】 が、
解体されている現場にも。
紅い蔦が絡まり、この辺りでは珍しく
木々でこんもりした、このお邸。
少々古いけれど典型的な日本家屋。
大層趣きがあって
気に入っていただけに残念です。
いつも横目で眺め、「想像の余地」 を膨らませていましたっけ。
跡地には今風の家が建つのでしょうね。きっと。
そんなこんなで。残念ながら、アンお勧めの 「冬の森」 はお預けです。
本当に “行きは良い良い、帰りは怖い・・” ~♪ 状態。
とは言え、手はかじかむ程寒かったものの、風花はチラッ止まり。
家に着く頃には青空も。何だか肩透しを喰らった気分です。
せめてもの写真は 「蒲公英(タンポポ)」 とその綿帽子。
今では1年中咲いていますから、ちっとも珍しくありませんね。
でも私にとって蒲公英と言えば、どうしても春のイメージ、希望の花。
そう言えば、既に 「カラスノエンドウ」 も咲いていました。
そしてもう一つ、冬空を彩る赤い実は、空まで届きそうな? 大木です。