

その晩はひどい晩だった。 外では風がゴーゴーと吼え立て、 雨は時々ひどい勢いで窓を打った。 ポアロと私は 暖炉 の前に座って、 赤々と燃える火の方へ足を伸ばしていた。 2人の間には小さなテーブルが置いてあって・・・ 【「A・クリスティー 「チョコレートの箱」】 |

今日も真珠色の空で明けました。
そう言えば、ここ何日か真珠色ですものね。
こんな空ですと朝の冷え込みは随分、緩和されますが、
日光を出し惜しみする分、日中も気温はそのまま。
いいえ、今日のような灰色の景色は余計に寒さを感じます。
特に今日は、これまでの中では1番出し惜しみしているようですから。
こんな日は何を置いても暖炉ですね。
上記の引用文の・・ポアロの燃える火に足を近付ける仕草、
私もよくやりますので思わず苦笑い。1番冷えるのは足先ですもの。

【別角度から】


『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
今日は、ちょっぴり趣向を変えて画廊喫茶を。
~なんて。あくまで想像上の事です。念のため。
ところで、トップ画像の赤い大きな絵、実は私の趣味ではありません。
兎にも角にも朱色がやけに目立つ、こちらの絵、
最初は “何でこんな絵を・・” と思ったものです。

周囲のインテリアと馴染んで
いる事に気付きました。
おまけにこの絵を眺めていますと、
元気も、もりもり湧いて来て。
しかも寒い冬の季節には、
苦手だった朱色が炎のようにも見え、
視覚的にも大層、暖かいのです。
思わぬ効用。
話が逸れました。
今日のテーブルは、和洋折衷で。
カップは 「美濃焼」。たっぷり入ります。
美しい艶の磁器もいいけれど、このような
ざっくりした土物の器に、なぜかほっとする私。
繰り返しになりますが、本当に今日は日射しがありません。
いつの間にか、お部屋も薄暗くなり・・。
でも天井の照明は、まだ灯さなくてもいいですね。
それより蝋燭を灯しましょう。それにスタンドライト。
美味しい珈琲を淹れて。自分を思い切り甘やかす時間。
そうそう次なる本は、久し振りに 【三浦綾子】作 「嵐吹く時も」。
この季節になりますと不思議に読みたくなる作家。
あの読み漁(あさ)った日々から1年が経ったのですね。
今日の引用文と同じ情景のタイトルですね。偶然ですが・・。
大昔に読んだらしい? のですが、乱読のせいで全く覚えていません。もう1度。