【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

蓮の「花」と「葉っぱ」の物語

2008-07-04 17:00:31 | リラのお気楽ユメ日記


   “朝から青空” どころか、今日は、太陽ギラギラの朝となりました。
  一瞬、梅雨が明けたの? と、思ってしまいそうですが、
  その空は、まだまだそうではない事を、教えてくれているような気がします。

   それにしても、昨夜は短い時間でしたが、バケツの底をひっくり返したような雨。
  アンの言葉を借りれば・・。

   “それは、まるでバケツの幻想曲のようでした。”
  ~と、なるのでしょうね。

   そして、近くではなかったので、本当に良かったのですが、
  “雷の太鼓付き” でもありました。 
  でも、「幻想曲」 と 「太鼓」 って、ちょっと合いませんね。

   ところで、冒頭の写真の 「金蓮花」(きんれんか・別名:ナスタチウム)、
  花が黄金色で、葉っぱが 「蓮」(はす) に似ている事から付けられた名前だとか。
  漢字だと、ちゃんと 「蓮」 の字が入っていて、容易に想像出来ますね。

   「蓮の花」 と言えば、でいよりでて、泥に染まらず」 と、
  言われるように、濁った泥の中で育ったにも関わらず、清らかで美しい花です。

   ところが、「蓮の葉っぱ」 と言えば・・。蓮っ葉はすっぱ
  ちょっと軽薄で、浮気っぽい女性の事。

     蓮葉はちすばの 濁りにまぬ 心もて 
       なにかは露を 玉とあざむく」
      
                             ~「古今和歌集」 僧正遍昭

   (濁りに染まらない清らかな心を持っていながら、
  どうして露を宝石と見せて、欺こうとするのだろう)   

   そもそも・・。その昔、お盆のお供え物を、蓮の葉に包んだ事が始まりとか。
  そのため、蓮の葉を売る人が出て来て、それを 「蓮葉売」(はすはあきない) と呼び、
  次第に際物(きわもの) を意味するようになったそうです。

   従って、「蓮葉物」 と言えば、間に合わせの良くない品物の事。
  同じ一つの植物なのに、「花」 と 「葉」 でこれだけの違い・・。
  「蓮」 の預かり知らない所とは言え、皮肉なものですね。

   「蓮」 という字が入っていると言うだけで、
  「金蓮花」 から話が、あらぬ方向に飛んでしまいました。
  でも日本語って、本当に面白いですね。