【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

明日の蕾

2008-07-14 18:12:43 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   珍しく静かな朝を迎えました。
  小鳥の声も、
  「チ、チ、チ、チ~、チ~ッ」 という声だけ。

   今日も、蝉の鳴き声は聞こえません。
  遠くでカラスの 「カ~ァ!」 という、
  間延びした声が・・。

   ちょっと普段は頂けない鳥ですが、
  今日ばかりは、可笑しみさえ、
  感じてしまいます。

   そうそう昨夜、休む前、
  いつものようにベランダに出て夜空を・・。

   視界にお月様は見えませんでしたが、
  鯖雲らしきものが浮かんでいました。

   それにしても深夜に、仄明るい鯖雲って、
  あまり気持ちのいいものではありませんね。

   それもあって? アンのように、感謝のこもった眼差しを向ける事もなく・・
  そそくさと、ベッドに入ったものです。

   “アンは、床に入る前に自分の部屋の窓から眼下の景色に
  感謝のこもった、『お休み』 の眼差しを投げた。
  涼しい風が海から吹いていた。
  窪地の木々は月に浮かれているようだった。・・・”
     
                                         【「炉辺荘のアン」 第6章】



   今日は本当に久し振り
  『カフェ 「薔薇の詩(ポエム)』 の
  開店です。(前回は、こちら

   「黄色い夏の日」 の午後の
  一杯は、ほっと一息ですね。

   そして、映画、
  『僕のピアノコンチェルト』 を
  真似て、エスプレッソ珈琲と洒落て? 
  みましたが、ちょっと失敗。

   どうやら、手動ですから、心身共、
  ゆっくり落ち着き、リラックスしている
  時でなければ、上手く出来ないようです。
  映画では少年のおじいさんが、これと同じポットで、いとも簡単に作っていましたが・・。

   カップは、「ノリタケ」。ティーベル代わりの土鈴は、尾瀬の水芭蕉の絵柄。
  「カラン、カラン・・」 と、結構大きな音を響かせます。

   さて、今日のタイトル、『明日の蕾』。
  (この蕾は、今にも咲かんとしている、「セージ」 の花です) 

   それはそうと、「明日」 とは、元々 “朝” という意味だったそうですね。
  明日という漢字が意味するのは、“太陽が明るく照っている時間の事” とか。

   それにしても、迎える次の日が、“明るい日” なんて、幸せですね。
  少なく共 「昨日」 に、生きる事だけは、したくありません。

   “小さなエリザベスは始終、『明日』 の事ばかり話して
  おりますが、トムギャロン家の古い屋敷は、『昨日』 なのです。
   あたしは自分が 『昨日』 の中に生きているのでなくて良かったと・・
  『明日』 が今なお友であって良かったと喜んでおります。”
  
                                         【「アンの幸福」 11.】