【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

白昼の戯言(たわごと)

2008-07-26 17:32:28 | リラのお気楽ユメ日記


   今日は蝉が一鳴き。
  早々に鳴き止んだと思いましたら・・。

   午前9時には、既に温度計は30℃、
  湿度62%。昨日以上の暑さです。

   おまけに風もなく、
  庭の草花も、コトとも動きません。

   当然の事ながら、庭の土も、
  カラカラに乾いています。

   こんな時、必ず思い浮かぶのは、
  アンの次のような言葉。もう何回、引用させて貰った事でしょう。

   「早く雨が降ればいいのにね。
  何もかも、乾き切っているのですもの。
  可哀想に畑はいかにも哀れな様子をしているし、
  木々は腕を伸ばして雨乞いをしているようだわ。
  あたし、庭に出るたんびに胸が痛くなるのよ。
  でも、お百姓の作物がこんなに苦しい目に会っているのに、
  庭の事なんか言えないわね。・・・・・」
           【「アンの青春」 第18章】

   さて、こちらの蝶、昨日は全然止まってくれなくて、逃げ回ってばかりでした。
  でも、今日は、この通りバッチリ。

   蝶だけでなく、植物にさえ最近、感じる事なのですが、その時は駄目でも、
  必ず日を置かず、他の日に、ちゃんと埋め合わせをしてくれるのです。

   それも、1度や2度ではありません。
  そんなこんなで・・生き物と思える、所以(ゆえん)です。

   ところで・・。私には植物だけでなく、日常の関わりある人に、
  秘かに名前を付けて楽しむ? クセがあります。(どういう訳か、ほとんど男性)

   例えば、「ジュリアンの君」。他にも、「ちびっ子ギャング」、「デブチンスキー」、
  「とっちゃん坊や」、「芸術家」、「のび太君」、「中年ジェット」 等など・・。

   ロマンティックを標榜している割には、そうではない名前の方が多いですね。
  勿論、面と向かっては言いません。あくまでも、心の中だけ。

   ここで、登場するのが・・お隣のご主人です。引っ越して来られて丁度1年。
  勿論、挨拶程度でしか存じ上げないのですが、この私の事。
  秘かに名前を付けていました。見かけの印象だけで・・。

   今日の朝の事、朝顔を観察していましたら・・。
  この暑い中、沢山の荷物を持ってお出掛けのご様子。“一体、どちらに!?”

   今のご時世なら、“写真?” って思うのですが、どうやらそんな風ではありません。
  その後、奥様に出会う事があり、奥様の仰るには・・。

   「暑くて鬱陶しいから、どこかへ出掛けて! って、言ったのよ。」
  「??・・・」

   実は、渓谷に写生に行かれたのだそうです。全然、そんな風には見えません。
  「ちょっと見て、見て・・」 と仰るので、玄関を覗かせて頂きました。

   すると・・。6号サイズ位の、灯台のある海の絵が飾られていました。
  夕景です。「暗くて、私は好きではないの。」

   どうして、どうして・・。ちゃんと特等席に飾られています。
  そして、何と “書” もやられるのだとか。

   「相田みつを」 に似た書体の墨字が、豪快に踊っています。
  驚いたのは、私・・。でも、そう言えば・・。

   庭木の伐採の時、日本タオルを頭に巻き、甚平を着て、
  バッサ、バッサと切っていらしたっけ・・。髪も長くて芸術家風・・? 

   その時、一瞬、“陶芸家みたい・・” なんて、思いましたもの。
  でも、このご主人の私の付けた名前は、「芸術家」 ではないのですよ。

   それは他の方。でも、初めの名前も、ピッタリなので・・?
  やはりそちらを・・。~なんて、お隣さんもびっくりですね。
 
   そして・・私も、何という暇人なのでしょう・・。
  こう暑くては、思考もどこかへ飛んで行ってしまいます。
  と言うより、プッツンかも、知れません。

   そうそう、名前という事から・・こんな詩を見つけました。
  草の名なんて、分からなくてもいいですよね。
  どうせ、どなたかが付けたのですもの。気楽に、気楽に・・ですね。



             草の名    金子みすゞ

      人の知ってる 草の名は
     わたしは   ちっとも知らないの

     人の知らない 草の名を
     わたしはいくつも 知ってるの

     それはわたしが つけたのよ
     好きな草には 好きな名を

     人の知ってる 草の名も
     どうせ誰かが つけたのよ

     ほんとの名前を 知ってるのは
     空のお日さま ばかりなの

     だからわたしは 呼んでるの
     わたしばかりで 呼んでるの