昨日、今日と涼しい朝を迎えました。風も、そよそよと吹いています。
暑さも、ちょっと一段落と言った所でしょうか。窓越しに庭を見ていますと・・。
背丈を大きく伸ばした 「半夏生(はんげしょう)」 が、葉っぱの白さだけでなく、
しべ(これが花なんだそうですね) を以前より大分、長く伸ばし・・。
それが風に揺れている様は、(いつも言っていますが) 天使が舞っているようです。
背丈の低い 「ドクダミ」 を除いて、
それをほとんど採ってしまった庭は、地肌を見せ、妙に淋しさを覚えます。
思えば、裏のお宅からのこぼれ種。
最初は裏庭から始まったものが、南にまで勢力を拡大して来ました。
その生命力、あやかりたいものですね。
そんな生命力旺盛なドクダミですが、
低いフェンスでしか遮っていないのに、お隣には、ただの1本も生えていないのです。
きっちり私の所で止まっているのが、不思議でなりません。
さて、青い花が癒しの最たるものだとすれば、赤い花は元気の源ですね。
赤い花と言えば・・我家では、「チェリーセージ」。
そこにあるのが、当然のように、春の初めの頃から、
ずっと咲いている花です。でも、小さくて可憐な花。
そのチェリーセージとベルガモットは、ドライフラワーにしました。(写真右)
その香りを、いつまでも感じていたいから。信楽焼の壺に・・。
それに比べて、この 「カンナ」 は、その何十倍もあろうと言うものです。
カンナも、ハイビスカスと同様、太陽が似合いますね。そして、元気を貰えます。
花期も長く、今から秋まで楽しめます。
そうそう、家の中では、紅い薔薇も笑っています。
この薔薇も、今は 「触れなば落ちなん」 と言った風情です。
その時々で、色々な表情を見せる薔薇ですが、(この時ばかりは)
常に凛としている薔薇が唯一、寛いでいる表情を見せる時のような気がするのは、
気のせいでしょうか?
気高い薔薇が最後に、フッと見せるこの表情に、言い知れぬ淋しさを感じたり・・
ちょっと今日の私は、どうかしているのかも知れません。
ところで、「赤いカンナ」。古い歌に、こんな詩を見つけました。
カンナも、歌の題材になっているのですね。
カンナって、懐かしい故郷の景色のような気がします。
南の花嫁さん
合歓の並木を お馬の背に
ゆらゆらと
花なら赤い カンナの花か
散りそで散らぬ 花びら風情
隣の村へお嫁入り
お土産はなあに 籠のオウム
言葉もたった一つ いついつまでも
【作詞:藤浦 洸 作曲:古賀 政夫 歌:高峰 三枝子】