【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

名前の軌跡

2008-07-08 17:00:20 | 路傍の花~道草


   久し振りに雨と雷の音で目覚めました。
  と言っても、その雨は30分位で終わり、
  雷も近くでなくて良かったのですが・・。

   その後、晴れたり曇ったり、
  ザ~ッと雨が降ったり・・。

   そんな空でしたが、
  午後遅くには、安定して来ました。

   ところで冒頭の写真は、
  裏庭で見つけた野の花です。

   2個だけ土を入れたまま、放置していた
  プランターには、様々な雑草が生えています。
  そのほとんどは、「ドクダミ」 なのですが・・。
 
   でも、それは時に、思わぬ季節の花を
  プレゼントしてくれるのです。

   今、丁度咲いている 「海老草」 もそうですが、
  春は 「スミレ」、秋は 「水引草」 等など・・。
 
   そして、今日見つけたのが、この 「捩花」(ねじばな)、別名は捩摺(もじずり) と
  いう訳です。勿論、この花は初めてです。日陰にひっそりと、静かに咲いていました。

   声に出して呟いても・・その響きも、漢字も、全然ロマンティックではない名前。
  見たまま・・と言うか、「想像の余地」 の全然ない名前ですね。

   尤も、一生懸命考えて作ったから、良い名前という事もありませんが・・。
  それに全部が全部ロマンティックな名前でしたら、それはそれで考えてしまいますね。

   ~なんて名前の事は、こちらでも、随分取り上げました。
  それにしても、この野の花、こんな昔から歌に詠まれているのですね。

    陸奥みちのくの しの捩摺もじずり 誰ゆえに 
      乱れむと思ふ 我ならなくに」
    ~古今集 河原左大臣

   そう言えば、人名も最近では、すっかり変わって来ましたね。
  それは、アンの時代でも同じだったようです。
  やはり、子供の数だけは随分、少なくなりましたが・・。

   「・・・この子がおじいさんになった時、恥ずかしく思うような、
  大袈裟な、ロマンティックな名前を背負い込ませたり
  しなさらないで良かったですよ。・・・」

   「私、何かで読みましたわ。
  初子は詩だけれど、10番目の子は、ごく平凡な散文ですって」

                                    【「アンの夢の家」 第34章】