【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「奇跡のシンフォニー」~音楽の魔法

2008-06-25 18:45:39 | 映画の香り


   今日も鶯の声で目覚めました。
  と言うより、目が覚めましたら・・。

   鶯が鳴いていた・・という方が、
  正解かも知れません。

   こんな日は、カーテンを開ける手にも
  自(おの)ずから力が入ります。

   雨は降っていません。
  それどころか太陽も・・。

   となりますと、兼ねてからの予定通り、映画を観に行く事に・・。
  今日は、地元の映画館で。

   という訳で、足取りも軽く? 話題の映画、『奇跡のシンフォニー』 を観て来ました。
  音楽映画と言うと、どうしても観に行ってしまう私ですが、
  (期待すると、がっかりが多い) 今までに観た中では、一番良かったです。

   私の中では、今年最高の映画と言っても、過言ではありません。
  しっかり感動して帰って来ました。

   “ほら、聞こえる? 音楽だ。僕には聞こえる。
  風の中に、宙の中に、光の中に。音楽は側にある。
  心を開けば、聞こえて来る。心の耳を澄ませば・・・”


   のっけから珠玉の言葉に、心を奪われました。
  11年と16日・・施設で育った孤独な少年は、両親に会える事を心から信じています。
  それは音の先に、“愛が聞こえるから”・・だそうです。

   この事からも、不幸の影はどこにも見えません。 
  尤も、少し変わった奴・・なんて、いじめはありますが・・。
  でも、彼はそんな事には負けません。魂の自由がありますから。

   少年が施設に入る事になったのも、何かの理由があったに違いない・・と、
  思わせる何かが、あります。

   事実、少年自身も、そのように言っています。
  「パパとママは、僕を捨てたんじゃない。理由があったんだ。」 と。
  そう感じさせる何かが・・いえ、直感的なものがあるのでしょうね。

   “宇宙には、いろんな音色がある。
  自然が奏でる音、全宇宙の法則が支配する音。
  それらの複雑なハーモニー。
  全身で受け止めなきゃ聴き取れない。

   音は心の耳で感じるものだ。

  3度のメシより音楽を愛せ。人生よりも、自分よりも。
  弾け。両親のために。”


  その少年の両親は、ロックミュージシャンとチェリスト。
  お互いに音に導かれ、満月の夜に出会うべくして出会い・・。
  それは、運命の一夜。運命の人。
 
   研ぎ澄まされた、天才的な感覚を持って生まれた少年の音楽は、
  どうやら譜面上の世界には留まらないようです。

   “ただ聞こえる。
  朝起きた時や、道を歩いてる時にも。
  誰かが僕を呼んでる。楽譜に書くのは返事です。
  僕に音楽をくれた人に。”

 
   人は皆、奇跡の出会いによって、今ここにいる・・。
  そんな信じる事の素晴らしさを、この映画は教えてくれます。

   クラシック音楽だけでなく、ゴスペル、ロックと、
  美しい音楽が全編を彩っていた事も付け加えて置きます。

   そして、脇役ですが、ロビン・ウィリアムズが、とてもいい味を出していました。
  勿論、主役の少年役のフレディ・ハイモアの可愛らしさと澄んだ瞳は印象的でした。