【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

もう一つの花言葉

2008-06-24 16:34:43 | 音聴箱


   こちらは、久し振りに晴れの天気になりました。
  起床時から晴れているなんて、何日振りの事でしょう。
  おまけに梅雨独特の湿っぽさもなく、爽やかです。

   「毎日の事で一番いい事は、
  思いがけなさにあるのだと、あたしは思うわ。
   金色に晴れた朝、こんな風に目を覚まして、
  この日が、どんなびっくりするような小包を渡して
  くれるのかしらと思うと愉しいわ。
   あたしは、いつも起きる前に10分ばかり空想にふけって、
  夜になるまでに起こるかも知れない素晴らしい事を
  山のように想像するのよ。」
             【「アンの娘リラ」 第3章】

   勿論、この思いがけなさは、いい事ばかりでなく、悪い事も起きます。
  でも、いい事を想像する事の方が、何倍も幸せですし、
  想像の段階から悪い事なんて・・考えたくありませんものね。

   (アンではありませんが) “良い天気の日には? 
  良い人間になるのが、たやすい”
気が、します。

   さて昨日に引き続いて、
  「さんざしの花」

   北原白秋作詞の 「この道」 に、
  さんざしが出て来る事は、
  昨日も記しました。

   「この道」 と言えば、
  日本歌曲の中でも名曲中の名曲。

   誰でも一度は耳にし、
  歌った事も、おありかと思います。

   又々、楽譜の出ている本を探しました。
  その本とは、『日本名歌110曲集』。懐かしい本。懐かしい楽譜・・。
  そして、そこには思いがけない懐かしい書き込みも・・。

   アカシヤ=ミモザと、書いてあります。
  なぐり書きですが、そんな事も、すっかり忘れていました。
  そう言えば・・。この歌を歌っていた頃の事も、何となく思い出したものです。

   歌は、遊び半分でしたので、いい加減なものでしたが、
  この歌の背景を先生から聞いたような気が・・。

   「アカシヤの花」 が、あの 「ミモザの花」 と聞いても、
  その頃の私には、花など、全く興味はありませんから、何の事はありません。

   それにしても、この 「ミモザ」。
  ピカソやマチスがアトリエを構えた、陽光溢れる、南フランス・・というイメージでしたのに、
  こんな昔から日本にあったのですね。一体誰が想像するでしょう。

   でも、『赤毛のアン』 に出て来る 「ヒースの花」 が、
  「エリカ」 である事を知ったのも、この声楽の先生からでしたっけ・・。

   ともあれ、たった一つの 「さんざしの花」 から連鎖的に様々な事が分かって来て
  嬉しく思います。そうそう、さんざしのもう一つの花言葉は、「希望」 でしたね。

   この曲は、昭和2年(1927年) に作られたとの事。
  北原白秋が、札幌を旅行した時の印象を詩にしたものだそうです。

   “幼かった日の思い出を懐かしむように、素朴に歌いましょう。”
   ~なんて、この本には書いてあります。では、その素敵な詩を・・。



          この道

 この道はいつか来た道       この道はいつか来た道
 ああ そうだよ            ああ そうだよ
 あかしやの花が咲いている    お母様と馬車で行ったよ

 あの丘はいつか見た丘      あの雲もいつか見た雲
 ああ そうだよ            ああ そうだよ
 ほら 白い時計台だよ       山査子さんざしの枝も 垂れてる

                          【北原白秋:作詞  山 田耕筰:作曲】