昨日の昼間こそ、やんでいる方が、
多かった雨も、夕方から夜になると、
本当に良く降りました。
窓さえ閉めれば、雨音はほとんど
聞こえませんが、開けていると・・
それは、すさまじいものでした。
今朝は、その雨も上がり、
雨の滴はキラキラと朝日に輝き・・。
美しい瞬間です。
「雨の晩でも好きな事があるわ。――
寝床に横になったまま雨がパタパタ屋根を打ったり、
吹き降りに松をよぎったりするのを聞くのが好きだわ。」
【「アンの愛情」 第35章】
アンの言葉には納得するのが常ですが、昨日は、そんな風には到底思えず、
雨音は、ただうるさいだけでした。心に余裕がなかったのかも知れませんね。
今日も・・。湿度は高いものの、(ゆうに70%を越えています) 今の所、
雨は降っていません。(午後5時半現在) 雲の切れ目からは、微かな太陽も・・。
太陽が出て来ると現金なものですね。例のアゲハ蝶が、どこからともなくやって来ます。
でも濡れた葉っぱは、嫌いなのか?
止まる事はせず、又すぐに、飛んで行ってしまうのです。
でも、その後も何度か、やって来てくれていました。
ところで、今日は 「夏至」。
言うまでもなく、一年中で一番昼が長い日ですね。
今年も、アッという間に、半年が経ちました。
こんな風に一年が早く感じられるのは、年を重ねると、
似たような毎日が繰り返され、日々の変化に興味がなくなるからだと言います。
せめて・・。
「美しい春が、去って行くわ・・。」
「今年の春は、何て楽しかったのでしょう。・・」
今、その時、その瞬間を精一杯楽しみ、
小さな出来事にも幸せを感じる心・・。そんなアンのように、なりたいです。
ところで、昨日の 『赤毛のアン』 の切手から、色々考えさせられました。
私は、元々字を書くのは嫌いではありません。なのに・・。
今年になって何度、字を書いたでしょう・・?
ほとんど書いていない事に気付かされます。ましてや、手紙なんて・・。
その事に、今更ながら愕然としています。
そして極めつけは日本の文化である、
縦書きがなくなってしまうかも知れないとの新聞記事。
世の中は、もう縦書きを必要としていないのだと・・。
その最後の砦が、新聞ですが、それさえも横書きに・・と言った意見があるそうです。
そこで思い出すのが、アメリカに住む叔母です。
アメリカで、書を学び、横書きの便箋には、いつも縦書きの文字。
それは、水茎麗しい行書です。
外国に住むからこそ、日本独自の文化には、私達以上に、こだわりがあるのでしょうね。
私も、縦書きにはこだわりがあって、
これまで手紙を横書きで書いた事は、一度もありません。勿論、年賀状も。
でも、そんな事を言いながら、最後の手紙を書いたのは、一体、いつなのでしょう・・?
このブログに、「宛先のない手紙」 を面白半分に、書いた事はありますが・・。
このアンの切手で、少しだけでも手紙を書くきっかけになれば、
それだけでも、この切手は、価値があるのではないか・・と思ったり・・。
勿論、記念に取って置く・・というのも、あるにはありますが・・。
いいえ、悲しい事に、その可能性が一番大になりそうな予感さえしています、